2018年10月17日

TRAVELER'S COMPANY CARAVAN in Korea

20181017b.jpg


羽田発ソウル行きの飛行機は忙しい。
朝早いフライトだったので、夜が明ける前に
起床して家を出たから、搭乗すると同時に
自然と眠りについてしまう。
でもすぐに、シートベルトのサインが消えるのと
あわせて、機内食の時間がはじまり目を覚ます。
寝起きの目をこすりながら、機内サービスの映画を
見ようと上映リストを眺めていると、
前から気になっていた「ベイビー・ドライバー」を
見つけて、チャンネルを合わせる。
だけど映画がまさに佳境を迎えようとするところで、
飛行機はソウル、金浦空港に降り立ってしまう。
飛行時間はわずか2時間ちょっとで時差もない。
東京とソウルの距離の近さを実感する。

7年ぶりのソウルは、思ったよりも寒くはなく、
日中は東京とそれほど変わらなかった。
まずはホテルにチェックインをして、昼食をとる
ことにする。
歩いて見つけた食堂にあてずっぽうで入り、
チヂミやプルコギなどをオーダー。
韓国の定番サービスとして、2種類のキムチに
サラダ、春雨、ナスの煮付けなどの小皿が、
ずらりとテーブルに並ぶ。
そして出てきた料理はどれも本当に美味しくて
それだけでもう、これから始まるソウルでの日々に
期待がいっぱいになった。

イベント会場となるカフェor.erがあるのは、
聖水洞と呼ばれるエリアで、かつては製靴業で
栄えた町工場がたくさんある街だった。
近年、工場が減っていくのに伴い、それらの
古い建物をリノベーションしてできたカフェや
レストラン、セレクトショップなどが、少しずつ
増えている。
or.erもまたレンガ作りの歴史を感じる味のある建物
をリノベーションして作られている。
このエリアの中心地として、カフェの運営と
あわせて併設するギャラリーでは、
韓国のデザイナーの展示イベントや、アーティスト
などによるトークイベントやワークショップを
定期的に開催し、ソウルの情報発信基地のひとつに
なっている。
今回、ギャラリースペースやカフェの一角を
お借りしてトラベラーズのイベントを開催すること
を決めたのは、その雰囲気はもちろん、考え方に
とてもシンパシーを抱いたからでもある。

会場に着くと、韓国の代理店の代表、Sさんが
荷物を運んで待っていてくれた。
まずはコーヒーを飲みながら、近況からイベントの
段取りなどの話をすると、会場作りをはじめた。

いつも忙しくてバタバタしてしまうのだけれど、
この時間をけっこう気に入っている。
まっさらな空間に、商品や什器が並び、
POPやサンプルなどを置いて、ポスターを
貼っていくにつれて、もともとその空間自体が
持っている魅力とコラボレーションをしながら、
だんだんトラベラーズらしい空気感を持つ空間に
なっていく。
できあがると、トラベラーズファクトリーソウルが
できたような気分になった。

夕食は、or.erのすぐ近くにあるローカルな焼肉屋。
明日はたくさんの人が来てくれるのを願いながら、
乾杯をすると、久しぶりにSさんとお酒をかわし
ながら話をする。

そして、イベント初日。
朝からノートバイキングの準備をしながら、
ふと外に出ると、たくさんの人たちがお店の前に
列を作って待っているのが見えた。
イベントが始まる時間には、さらに列は長くなり、
狭い会場に入るまで、長い時間お待たせしてしまう
ことになってしまった。
だけどみんな僕らに笑顔を見せながら
商品を手に取ったり、ノートを作ったりしてくれた。

もうひとつ嬉しかったのは、
この場所に集まった方々がトラベラーズノートを
通じて、自然と仲良くなっていくシーンをたくさん
見ることができたこと。
カフェの広いスペースを使って、自然発生的に
トラベラーズノートのギャザリングが始まり、
みんなでお互いのノートを見せ合ったり、
それぞれの使い方を説明したりしている。
ギャザリングでおなじみのみんなのトラベラーズ
ノートを重ねてタワーを作るシーンも見ることが
できた。
そういえば、事前にあえて何も伝えずに
サプライズみたいに香港からパトリックがやって
きてくれたのも嬉しかったな

そんなわけで、ソウルでのイベントもまた
他の国と同じようにたくさんの笑顔に溢れた
ハッピーな空間になった。

久しぶりの訪れたソウル。
たくさんのトラベラーズノートユーザーに出会えたし
美味しいものや素敵な場所もいっぱいあるし、
それにわずか2時間ちょっとで行けるし、
またゆっくり訪れたいな。
皆さまもぜひ!

イベントで販売した韓国イベント記念アイテム
10月25日よりトラベラーズファクトリー 各店でも
発売します。こちらもよろしくお願いします!


20181017c.jpg

20181017d.jpg

20181017dd.jpg

20181017e.jpg

20181017f.jpg

20181017a.jpg

2018年10月 9日

夜のさんぽ

20191009b.jpg


三ヶ月ほど前に新しい革の靴を買った。
新しいといっても、もう何年も前から履いている
靴とまったく同じもので、その靴底がだいぶ
すり減ってきて、張り替えてもらうのとあわせて
もう1足買ったのだ。

この靴は履き慣れるまでちょっと時間がかかる。
買ったばかりの靴に、はじめて足を入れる時は、
締めつけられるようにきつくて痛い。
最初の数日は、靴下を履いて足を入れることが
できないから、裸足で履いて慣らしていく。
もちろん、すぐに足の裏にマメができてしまう。
それでも絆創膏を貼って、締め付ける靴の中に
足をねじ込んで履き続ける。
そんな荒行のような日々を1週間ほどを過ごすと
やっと普通に履けるようになる。

そして数ヶ月もすると、まるで自分の足型に
あわせて作ったかのように、ぴったりフィットする。
そうなると革靴なのに靴べらなんていらないし、
裸足にサンダル気分で履いたり、スニーカーみたいに
軽快に歩くこともできる。
最近は、仕事も出張も、自転車に乗る時も、
散歩にも旅にも、雨の日も風の日も大抵この靴を
履いている。

会社からの帰路。
ふと、最寄りの駅ではなく、その次の駅まで
歩いていくことにする。
新しい靴もいい感じに足に馴染んできたし、
最近読んだ川崎長太郎氏の小説に、
やたらと散歩をするシーンが綴られてたのに
感化されて、ちょっと歩いてみようと思った。
それに一駅歩くといってもわずか20分程度で、
たいした距離ではない。
10月になりだいぶ涼しくなってきたし、
のんびりと夜の街を歩くのもなかなか気持ちいい。

イヤフォンから流れるのは、b-flower の
つまらない大人になってしまった」という曲。
b-flowerは、8月の京都恵文社で開催した
山田稔明さん率いるゴメス・ザ・ヒットマンの
ライブに、ヴォーカルの八野さんがゲストで
参加したことではじめて知った。
1980年代半ばから活動をはじめ、90年代には
当時の日本でのネオアコブームの一端を担った
バンドだったとのこと。
2000年以降は活動を休止し、12年ぶりの新曲
としてリリースしたのが、この曲だ。

ネオアコらしい瑞々しく美しいギターサウンド
とともに、儚く繊細すぎる声で歌われるのは、
曲名の通り、つまらない大人になってしまった
ことを嘆くだけの歌詞。
ライブでは、まるでミュージシャンらしからぬ
地味なポロシャツにチノパン姿で、ぼそぼそっと話す
MCの後にこの曲を歌った姿に感動し、それから
iTuneでダウンロードをし何度も聴いている。

「手にしたはずの確かな愛は
こうしてずっとこぼれ続けるのか。
掲げていたシャングリラ(理想郷)には
僕はきっともう届かないのだろう。
ああ、なんでこんなつまらない大人になって
しまったんだ」

言葉だけ読むと、大人の卑屈な愚痴のように
見えるけど、八野さんの透明感のある繊細な歌声で
聴くと、大人になっても、いまだに確かな愛や
理想郷を求めざるを得ない純粋かつ悲痛な
メッセージのように心に響いてくる。
しばらく音楽から遠ざかり12年ぶりの新曲に、
あえてこんなタイトルをつけるセンスが、
かっこいいと思った。

夜の道を一人目的もなく歩く時のBGMとして
とてもしっくりくる。

大通りを曲がり、薄暗い神社を抜け商店街に出ると
突然その先に東京タワーが見えて、ちょっと
嬉しくなった。
そのまま歩くと、建物の影になってすぐに
見えなくなってしまいそうなので、立ち止まり、
遠くでぼんやり光る東京タワーをしばらく眺める。
写真に撮ろうと、iPhoneを取り出し、
シャッターを押したけれど、写真の東京タワーは、
あまりも小さく薄暗くて、頼りないものだった。

ほどよく賑やかな商店街を歩くと、銭湯を見つけた。
思わず中に入り、30分ほど湯に浸かる。
すっかり気分もよくなって、裸足のまま靴を履き、
外に出ると、涼しい秋の風を体中に浴びながら
思いっきり深呼吸をした。

つまらない退屈な日常にささやかな光を灯すように
僕らはお気に入りのものを手に入れたり、
音楽を聴いたり、本を読んだり、散歩をしたりして
毎日を旅するように過ごす。
あとで、写真には映らなかった東京タワーを
トラベラーズノートに描いてみようと思った。


20181008a.jpg

2018年10月 1日

チェンマイからバンコクへ

20181001b.jpg


今回のタイ出張は、最初にチェンマイに
2泊して、続いてバンコクに2泊の計4泊の
忙しい旅だった。
さらにバンコクは夜10時に入り、帰りも朝の
10時にはホテルを出なくてはいけないので、
実際に動けるのはたった1日しかない。

まずは、バンコクから車で1時間ほど走った
海沿いの場所にある、トラベラーズノートの革を
なめす工場へと向かった。
革をなめすのは、なかなか大変な仕事だ。
原皮と呼ばれる塩漬けになった牛の革を巨大な
タルの中に入れて、きれいな状態にすることから
はじまり、なめし剤に入れたり、乾かしたり、
色を染め、オイルやワックスをローラーとともに
圧力を染み込ませ、やっと革ができあがる。

出来上がった革を広げると、革そのものが持って
いる傷やシミが所々にあり、さらに部位によって
質感も異なるのがよくわかる。
できる限りこの傷やシミを避けながら、
トラベラーズノートの革カバーを作っていく。
だけど、細かい傷やシミを含めると、ほとんどの
場所にあるのでこれを完全に避けるのは難しい。
その基準も天然素材である以上、
数値化して白と黒ではっきり区分けすることは
できず、その狭間のグレーをそれぞれの感覚で
判断せざるを得ない。
同席していたチェンマイの工房のオーナーと
僕らにとってはこれは悩ましい問題でもある。

革工場の提案として、表面にさらにスプレーで
色付けした革のサンプルを作ってくれた。
一見してもその違いはそれほど分からないけど、
よく見ると革の表面がどこも変わらず均一で、
トラベラーズらしいナチュラルの味わいがあまり
感じられない。さらに致命的なのが、トラベラーズ
ノートの大きな魅力でもある、経年変化が起こり
にくいということもある。

僕らはそのサンプルを見ながら、「No」と言うと、
革工場のスタッフも、やっぱりそうだよね•••という
感じで苦笑いをした。

トラベラーズノートの革を作る革工場、
革カバーの形に加工するチェンマイの工房、
検品をしながらリフィルをセットする流山工場。
その3社の間では、常に革の傷や風合いについての
基準について、時に悩み、時には厳しいことを
言いながら、ものづくりを進めている。
トラベラーズノートを12年以上作り続ける中で、
ずっと抱え続けている問題でもある。
だけど、これは避けられない問題として、
ずっと付き合っていかなければならないことだと、
最近は思うようにしている。

例えば、革工場が提案したように、スプレーで
化粧をしてしまえば、もっと簡単に効率的に
革カバーを作ることができる。
だけど、そうするとトラベラーズノートにとって
大切な何かが失われてしまう。

シミや傷を隠すのではなく、
そのモノが持つ愛すべき味わいと考える。
均一であることよりも、
個体差があることを魅力と考える
そして、年を経て古くなることを、
味わい深く愛着が増していくとポジティブに捉える。
だからこそ、トラベラーズノートには、
温かさや優しさ、寛大さや懐の深さみたいな味わい
があるのだと思う。

革工場では、すべての問題が解決できたわけでは
ないけれど、革の風合い、色合いなどの調整をし
テストサンプルを作りながら、トラベラーズノート
の革があるべき方向性を再度共有した。

革工場からバンコク市内に戻るともう夕方。
最後に今回の出張で訪れたかったもうひとつの
場所へ足早に向かった。

LAMUNEは、バンコクの中心地サイアム駅近くに
ある小さいけれど、トラベラーズノートを
深い愛情とともに扱ってくれているお店だ。
僕らが行きたいと連絡したら、この日は定休日だった
にも関わらず、お店を開けて待っていてくれた。
早速、店頭にあるスタッフみんなで書いたという
トラベラーズノートのサンプルを開くと、
素敵な水彩画でトラベラーズファクトリーの
イラストが描かれている。
それを見るだけでもスタッフみんなが
トラベラーズノートを好きで愛情を持って
お客様に紹介しているのが分かる。
その横には、ファランポン駅に、バスチケット、
サイアム駅の看板など、タイのモチーフをデザイン
したオリジナルのスタンプがたくさん用意されて
いる。
思わず嬉しくなって、トラベラーズノートに
これらのスタンプを押した。
みなさまもバンコクへ行ったら、ぜひ立ち寄って
みてください。

その後、Lamuneのオーナー、ワリットさんの
案内で、チャイナタウンにある屋台のお店で、
チキン焼きそばをいただく。
さらに、古いビルをリノベーションした
素敵なバーでクラフトビールを飲みながら、
タイ最後の夜を楽しんだ。

今、ちょうど日付が変わったところだけど、
東京でもだいぶ風と雨が激しくなっています。
今年、何度目かの大型台風、大きな被害が
ないことを願います。


20181001c.jpg

20181001d.jpg

20181001e.jpg

20181001f.jpg

20181001a.jpg

2018年9月27日

チェンマイ巡礼

20180926b.jpg


早朝に家を出て、午前中の便で羽田空港を出発。
その後バンコクで乗り継ぎをして、
チェンマイの空港に着く頃には、時差の2時間を
足しても、もう夜になっている。
そうやって1日がかりでやっと着いたのに、
疲れよりも高揚感に満たされた気分になる。
チェンマイの空港は、他の国際空港から比べると
小ぶりのサイズだからゲートから出口まですぐだし、
その雰囲気も空港というよりも、高速バスや
駅の待合室に似たどこか懐かしさを伴った旅情を
感じさせてくれる。
空港の外に出ると、思いっきり背筋を伸ばして
深呼吸した。
南国の夜の湿気をたっぷり含んだ暖かい空気を
身体中に浴びながら、また、この場所に帰って
きたなあと、しみじみと心の中でつぶやいた。

そのまま冷房が効き過ぎのタクシーに乗って、
ホテルへ向かう。
ホテルは、最近はいつも同じ場所にしている。
旧市街を囲むお掘りの外側の奥まった路地に
あるホテルで、その分、静かで穏やかな雰囲気が
気に入っている。
部屋もいいけど、日差しがキラキラと反射する
プールサイドでの朝食がまた気持ちいい。
ホテルに着くと、スタッフがチェンマイらしい
優しい笑顔で迎えてくれた。

早々にチェックインを済まし、お目当ての
ローカルレストランまでトゥクトゥクで向かう。
チェンマイソーセージ、豚のカレー、カオソーイ、
ガパオ、タイオムレツなどをオーダーし、乾杯。
昨日までの東京でのバタバタした日々は、もう
ずっと前のことようだ。

チェンマイでは、トラベラーズノートの
革カバーを作る工房や、錫製の留め具や、
トラベラーズファクトリーのチャームなどを作る
工房を訪れる。
依頼していたサンプルを確認し、さらに修正を
しながら最終形を目指していく。
もちろんトライ&エラーだから、エラーも
いっぱいだけど、早く使いたくてうずうずして
くるようなサンプルが出来上がるとやっぱり嬉しい。
それがどれだけ売れるとか売れないとかでなくて、
トラベラーズノートと一緒に使ってみたいとか、
旅に持っていきたいとか、そんな気分で進める。
よりハンドメイドの要素が多いチェンマイでの
ものづくりは、大量生産には向かないけど
その場で次々とモノが出来上がってくるから楽しい。

チェンマイいる間は、その多くの時間を革カバーを
作る工房のオーナー夫妻と過ごす。
それぞれの道具を見せ合ったり、マーケットで
面白いモノを探して歩いたり、話をしたりしながら
新しいアイデアを共有しながら、モノを作っていく。
今回もいくつか新しいモノが形になりそうで、
ワクワクしながらチェンマイを旅立つことができた。

もう何年も続いている一年に一度のチェンマイ訪問。
15年前の最初に来た頃ころから比べると随分
様変わりしたところもある。
かつてはのんびりした空気が漂っていた
ニマンヘミン通りも今は巨大なモールが
いくつかできてすっかり賑やかになったし、
自家焙煎のコーヒーショップがずいぶん増えた。
最初に来た頃には存在しなかったオーナー夫妻の
子供たちもずいぶん大きくなった。
そうやってこの街とそこに暮らす人たちの変化を
感じることができるのも嬉しい。
トラベラーズノートがあるおかげで、
自分にとってのもうひとつの故郷のような
特別な場所が生まれたのが嬉しい。
でも、たまには、仕事を抜きにしてのんびり旅を
してみたいな。


20180926c.jpg

20180926d.jpg

20180926e.jpg

20180926a.jpg

2018年9月18日

2019年をともに過ごす相棒

20190918b.jpg


先週のこと。
2019年のダイアリー発売の前日、
閉店後のトラベラーズファクトリーに立ち寄り、
商品を並べた。
ダイアリーリフィルに、カスタマイズシール、
下敷、トラベラーズタイムズの最新号......。
この日を迎えるまで、文字の校正のチェックから
入稿作業、印刷の確認、サンプルチェックなどで
何度も目にしたはずなのに、こうやって棚に並ぶ姿を
見ると、新鮮な気持ちになる。
並べ終わり、あらためて中目黒の店内を眺めてみる。

正面の平台には、weekend books の高松さんが
セレクトしてくれた、たくさんの本が並んでいる。
片岡義男、リチャード・ブローティガン、星野道夫、
長田弘、伊丹十三、内田百間に数々の旅の本など、
トラベラーズファクトリーのために選んでくれたから
僕が好きな本もたくさん並んでいる。

店の奥には、The Superior Labor の帆布の棚が
存在感を示している。この棚は、代表の河合さんが
自ら手書きでロゴを描いて作ってくれた。
さらに彼らの人気アイテム、エンジニアポーチには、
トラベラーズファクトリー のためにデザインして
くれたTokyoバージョンのロゴがスタンプで
押されている。

その隣のワインボックスの棚には、先月に
イベントを開催してくれた、水縞のスタンプが
並んでいる。
これらのスタンプの中には、イベントにあわせて
水縞の代表の植木さんとスタッフの方が、
トラベラーズノートに使いやすいようにと作って
くれたスタンプもある。

さらにスパイラルリングノートの棚には、
オズマガジンの「よりみちノート 03京都」が
限定カバーのバージョンとともに置かれている。
総編集長の古川さんの想いがたっぷり詰まっている
このよりみちノートを、完成すると同時にいち早く
貴重な限定カバーとともにトラベラーズファクトリー
に届けてくれた。

ダイアリーとあわせて発売する
ファクトリーオリジナルのレザーホルダーは、
モールドレザーペンケースを作ってくれている
職人集団、BUTLER BERNER SAILSが
渋谷の工房で、ひとつずつ手作業で作ってくれた。
扱いづらい栃木レザーのヌメ革を何度も検品しながら
短い納期で、ダイアリーの発売にあうように届けて
くれた。

夜の静かなトラベラーズファクトリーの店内を
眺めていると、いろいろな方々の顔が浮かんでくる
のが嬉しい。
そして、そんな方々がみんなトラベラーズノートを
使ってくれているのが、誇らしい。


ダイアリーの発売は、トラベラーズファクトリーに
とって一年に一度の大きなイベントのようなものだ。
ここへ来て、2019年ダイアリーを手に入れてくれる
ということは、来年もまたトラベラーズノートと
一年過ごそうという意思を示していただくということ。
今回、レザータグをご用意したのは、
そんな想いで足を運んでいただいた方に少しでも
喜んでいただけるような何かをしたいという気持ちで
作ろうと思った。そして、そんな急な思いつきに、
流山工場のWさんが発売までなんとか間に合わせて
くれた。

もうこうやってトラベラーズノートのダイアリーが
完成した姿を見るのは13回目だし、
トラベラーズファクトリーに並べるのも7回目だけど、
僕らは相変わらず、飽きることもなく、
緊張感と高揚感を持ってこの日を迎えている。
僕らは、BGMで流していた「notebook song」を
聴きながら、トラベラーズファクトリーの店内を
しばらく眺めていた。

週末、トラベラーズファクトリーへ足を運んで
いただいた皆様、オンラインショップでお買い上げ
いただいた皆様、そして、お取り扱い店でダイアリー
をお買い上げいただいた皆様、
2019年をともに過ごす相棒として
トラベラーズノートを選んでいただきありがとう
ございます。

そういえば、The Superior Labor の河合さんが
トラベラーズノートを手にしながら、
このノートに書くと、いろいろなことが実現する
んですよ、と言ってくれました。
それは僕らも心から共感できることです。
トラベラーズノートと過ごすことで、皆様もまた、
願っている何かが実現したら嬉しいな。

話は変わりますが、先週は10月に開催する
トラベラーズキャラバン in Korea の情報も
アップしています。久しぶりのソウルでの
イベントということで、楽しみ。
ぜひ、遊びに来てください。

20180918c.jpg

20180918d.jpg

20190918e.jpg

20190918a.jpg

2018年9月10日

TRAVELER'S notebook 2019 Diary

20190910b.jpg


先週は、関西の台風に北海道の地震で
大きな被害があって、大変な状況のなかで
日々を過ごしている方がたくさんいらっしゃると
思います。
まずは被害にあわれた方々に心よりお見舞い
申し上げます。
その前の中国地方の豪雨もそうなのですが、
テレビなどで甚大な被害の状況を見ながら、
ただただ言葉を失うのみです。

そんな中ではありますが、
来週9月13日、いよいよトラベラーズノートの
2019ダイアリーが発売になります。

昨年はトレイン、一昨年は10周年というように、
ここ数年、ダイアリーに付属するガイドや、
カスタマイズステッカー、下敷きなどはテーマを
設けて作っているのだけど、2019年は音楽を
テーマにしている。

音楽はもともとみんな大好きだし、
昨年、山田稔明さんに「notebook song」を
作ってもらったり、トラベラーズファクトリーの
6周年でギターをテーマにしていたり、
松本のFMラジオから音楽について話をしてほしい
と依頼を受けたりして、あらためて音楽っていいな
と思う機会が最近多く、2019年ダイアリーを
企画する際にテーマにすることにした。

自分にとって音楽とは、日々の暮らしのなかで、
常に寄り添ってあるもので、音楽が毎日の生活に
彩りを添え、時には涙が出るような感動を
与えてくれたりする。
音楽が孤独の時間に温かな光を灯してくれたり、
誰かと心の繋がりを作ってくれることもある。
音楽がなくても生きていくことはできるけど、
それがない人生はきっと味気ないものになるはず。

カスタマイズステッカーやガイドに添えた言葉、
Add Some Music to Your Tripは、
ビーチ・ボーイズの曲名のDayをTripに変えた
ものだけど、この曲はまさに日々の生活に音楽が
あることの素晴らしさを歌っている。

そんな風に音楽のことを考えていくと、
自分にとってトラベラーズノートもまた音楽と
同じような存在になっていることに気づいた。
トラベラーズノートの紙面にひとりでゆっくり
向かい合うのは、日々の生活のなかでとても
大切な時間になっているし、このノートは、
たくさんの出会いも与えてくれた。
自分だけでなく、他の人にとってもこのノートが
音楽のような存在になればいいなと思った。

大きな災害があった時、生きていくのに必死な
状況の時には音楽もノートもさしあたって必要な
ものではない。
安全が確保され、食べるものが行き渡り、
電気や交通などのインフラが整うことがまずは
優先されるべきことであるのも間違いない。
だけど、僕らはノートを作るという仕事に真摯に
取り組むことが大事だと考えている。
被害にあわれた方にも、できるだけ早く、
音楽を楽しんだり、ゆっくりノートに向かったりする
時間を持つだけの余裕ができるのを願っています。

2019ダイアリーの発売とあわせて、
トラベラーズが発行する年に一度のフリーペーパー、
TRAVELER'S TIMESもリリースします。

今回で13号目となるTRAVELER'S TIMES。
特集は「TRAVLER'S notebook in U.S.A.」。
昨年ロサンゼルスとニューヨークで開催した
ACE HOTELイベントのことや、
カリフォルニアのドライブ旅を綴った
トラベラーズノートなどを掲載しています。
「How Do You Use TRAVELER'S notebook」は
先週土曜日よりトラベラーズファクトリー中目黒で
SHOP IN SHOPをオープンしている
The Superior Laborの代表、河合誠さんに
登場していただいています。
さすがのかっこいいカスタマイズは必見です。

もちろん、トラベラーズファクトリーでも
9月13日の発売にあわせて、2019年ダイアリーの
全ラインアップに、TRAVELER'S TIMES Vol.13も
並びます。あわせてちょっとした企画も考えて
いますのでぜひ楽しみにしてください。


20190910c.jpg

20190910d.jpg

20190910e.jpg

20180910a.jpg

2018年9月 3日

東京モンタナ急行

20180903.jpg


最初にその本を見つけたのは、
中目黒にある古書店だった。
「東京モンタナ急行」というなんとも奇妙な
旅を連想させるタイトルに、砂漠地帯を颯爽と走る
どこか懐かしい黄色い列車が、無機質なタッチで
描かれている表紙のイラストが目に入った。
手に取ると、まだ読んだことがない、
リチャード・ブローティガンの本だということが
分かった。

「おまえは俺を読むべきだ」と、本が書棚の中から
光を放ちながら訴えかけてくるような気がして、
本との出会い方としてはもう完璧だった。
だけど、レジに持って行こうという気持ちを
躊躇させたのは、定価の何倍もするその値段だった。

まだ読むべきタイミングではないのだと自分を
納得させて、その時は、別の本を買って店を出た。
だけど後ろ髪を引かれる思いがあったのか、その後
何日かしてなんとなくその本屋に行ってみたら、
もうすでに「東京モンタナ急行」は売れてしまって
棚にはなかった。その時は、ほっとしたような、
がっかりしたようななんとも言えない気分になった。

それから7年後。
7月に参加したALPS BOOK CAMP のあるブースで
箱の中に詰まった本を物色していたら、
この黄色の列車の表紙が目に止まった。
その時は、もう悩むことなく購入した。
あれから7年経って、やっと読むべきタイミングが
やって来たのだと思った。
ちなみに、その本屋はその後の自転車旅で訪れた
盛岡のBOOK NERDというお店の出店ブースで、
図らずも「東京モンタナ急行」が導いてくれた
興味深い出会いとなった。

さて、家に帰ってゆっくり本を眺めてみると、
表紙のイラストは、永井博氏によるものだという
ことが分かった。
永井博といえば、大瀧詠一の名作
『A LONG VACATION』のアルバムジャケットで
有名だけど、モチーフが砂漠地帯を走る列車である
ことで、あのトロピカルなプールサイドに隠れた、
孤独感とか寂寥感がより際立って見える。
このイラストにこのタイトル。
まるで思わずジャケ買いしてしまうレコードみたいに
読み手の気持ちを刺激する、すばらしい佇まいだ。

ページをめくると、この本は短編集だから、
まずはそのタイトルが記されている目次がある。

「会ったことのないすべての人びとと、
行ったことのないすべての土地」
「いま、日本人の烏賊釣り漁師たちは眠っている」
「300枚のクリスマスツリー写真をどうする?」
「四谷駅へ」
「カリフォルニアの郵便配達人」
「1953年型シボレー」
「東京で鉄道を敷く」
「ベイルートで朝食を」

一編は、数行から長くても数ページ、
ほとんどが1ページ程度だから、タイトルだけでも
8ページある。まずはそのタイトルを眺めている
だけで、想像力を掻き立ててくれて楽しい。

そして目次の次に、作者による序章ような言葉が
綴られている。

「東京モンタナ急行」は高速で走るが、途中の
停車駅は数多い。本書はそれらのつかの間の停車駅。
自信にみちた駅もあるし、いまだに自分の本質を
探し求めている駅もある。
「わたし」とは、「東京モンタナ急行」列車の
停車駅の声である。

もちろん、この言葉の真意を尋ねられても
何のことかはよくわからない。そもそもこの本には
東京モンタナ急行という列車はいっさい出てこない。
この序文が与えてくれる僕に与えるイメージは、
旅と自分の存在は密接に繋がり、読み手もまた
その旅の途上にあるということ。そしてなにより
これからはじまるたくさんの物語への期待が高まり
うれしくなってくる。

この本に綴られている短編小説は、そんな言葉の
イメージの連続だ。
そこに明確なストーリーや答えなんてない。
そのすべては読み手の感じ方に依存されている。

白と黒、善と悪、正と誤、右と左......。
そこに区分けなんてできないはずなのに、
分かりやすい明確な答えを求めようとする風潮に、
あらがうようにこの本はあいまいで抽象的な
イメージをいくつも提示してくれる。
「Don't think. Feel ! 考えるな、感じろ」
ブルース・リーが映画で言っていた言葉を思い出した。

例えば、トラベラーズノートに記した
「ハーモニカ中学校」という一編がある。
そこにどんな意味を読み取るのかは、読み手次第
だけど、それはそれとして、すこぶる面白いし、
ハッピーな気分になる。

きっと答えは、黒とか白のように切れ味のよい
明確なものではなく、白と黒のインクが複雑に
混ざり合ったグラデーションのようなあいまいで
ゆらゆらした存在なのかもしれない。
昨日には白く見えたものが、今日には黒に変わって
しまうこともある。

美しいメロディーは、その意味を考えることなく、
ただその美しさに何度も浸ることができるように、
この本もまた書斎の机に置いて、くりかえし何度も
手に取りたい。
残念ながら僕には書斎も机もないけど。

9月5日より、トラベラーズファクトリー中目黒で
「TRAVELER'S BOOKS 読書月間」ということで
恒例の沼津のweekend booksさんの出張コーナーが
はじまります。
今年もトラベラーズにあわせてたくさんの本を
セレクトしていただいています。
とっておきの1冊との出会いを探しに、ぜひ
遊びに来てください。


20190903a.jpg

2018年8月28日

CAFE AALT-NATIVE KYOTO

20180828b.jpg

もう8年前のことだけど、
はじめて東京以外の場所でイベントを開催したのは
京都だった。
その後も何度かイベントを開催しているので
京都には、恵文社一乗寺店をはじめ、誠光社、
アンジェ、エレファントファクトリーコーヒー、
かもがわカフェなど、その土地を訪れたら必ず足を
運ぶような好きなお店も多いし、
これらのお店の方には、イベントなどで
トラベラーズファクトリーでもお世話になっている。
なのでトラベラーズにとって京都は、
不思議な縁が生まれる特別な場所だと感じている。

そんな京都で開催したイベント、
CAFE AALT-NATIVEは、アアルトコーヒーの
庄野さんが京都に集まってイベントをやろうと
声をかけてくれてくれたことではじまった。

ここ1、2年は海外でのイベントが多くて、
それはそれでもちろん楽しいんだけど、かつて
トラベラーズキャラバンで金沢、奈良、徳島、広島
とめぐったように、日本でもイベントをやりたいな
と思っていた矢先だったので、快く参加させて
もらうことを決めた。
さらに、吉祥寺のカレー屋、ピワンさんに、
トラベラーズファクトリーでもライブを開催して
くれているtico moonさんに、山田稔明さんは
ゴメス・ザ・ヒットマンとして参加。
豪華メンバーによる、コーヒー、カレーと音楽、
そしてノートの祭典となった。

会場は、恵文社一乗寺店のイベントスペース、
COTTAGE。
ゆったりとした雰囲気の良い空間の半分は、
トラベラーズファクトリーのポップアップショップと
スパイラルリングノートバイキングのコーナーに、
そして半分がコーヒーとカレーのカフェスペース
という、ちょっと他にないようなスペシャルな
場所になった。

しかもカレーもコーヒーも僕らも大好きで、
絶対的な自信を持って皆さんに紹介できる最高の
カレーとコーヒー。バイキング気分でノートを作って
そのあとゆっくりカレーとコーヒーを食べる。
たくさんの方がそんな時間を過ごしてくれた。
そして、夜は1日目はtico moon、2日目は
GOMES THE HITMANのライブ。
tico moonは、真夏の京都なのに、そよ風が吹く
春の高原にいるような気持ちの良い時間を与えて
くれたし、GOMES THE HITMANのライブも、
やっぱり良かったなあ。
ゲストで高橋徹也さんに、b-flowerの八野英史さん
が登場して、それぞれ素晴らしい演奏を聴かせて
くれてさらに、最後にはみんなでスミスの曲を
演奏してくれたし、とにかくもう至福の時間だった。

旅先で、仲間みんなでそれぞれの得意のことを
持ち寄り、ハーモニーを奏でるように空間を作り、
それをたくさんの人たちが楽しんでくれる。

久しぶりの関西でのイベントだったから、
ノートを作るのを楽しみにしてくれて参加して
くれた方もたくさんいたし、そんな方々とお話しを
するのも楽しかったし、イベントを一緒に開催した
仲間たちと、またやりましょう、と話す打ち上げも
楽しかった。

素敵なイベントを企画してくれたアアルトコーヒー
の庄野さん、そして一緒に参加したpiwangさん、
tico moonさん、山田さんはじめGOMESの皆様、
タカテツさん、八野さん、田川店長はじめ恵文社の
スタッフの皆様、楽しいイベントをありがとう
ございました。
一緒に参加できてほんとうに嬉しかったし、
楽しかったです。
そして、足を運んでいただいた皆様、
ありがとうございました!
参加いただいた皆様の笑顔とともに、私たちも
存分にイベントを楽しませていただきました。
そして、京都もますます好きになりました。

この最高のコーヒーとカレーと音楽、
今度は10月にトラベラーズファクトリー
中目黒にやってきます!
ぜひお楽しみに。

話は変わりますが、
公式サイトで、トラベラーズノート2019
ダイアリーの情報をアップしています。
2019年のテーマはミュージック!
こちらもよろしくお願いします。

20180828c.jpg

20180828d.jpg

20180828e.jpg

20180828a.jpg

2018年8月20日

盛岡自転車散策

20180820e.jpg


盛岡に着いたら、立ち寄ろうと思っていた
場所があった。

それは、先月参加したALPS BOOK CAMPに
出店していたBOOK NERDという本屋さんで、
小さなブースに並んだ本がどれも好みだったし、
その中にずっと探していた本を見つけて購入もした。
店主とお話しすると、盛岡から来たとのことで
その時は行く予定もないのに、いつか盛岡に行く
ことがあればお邪魔しますね、なんて話をしていた。

ちなみに盛岡は、かつて営業の仕事をしていた時に
3年間担当をしていたこともあり、ちょっとだけ
馴染みの場所でもある。
城下町らしい品があって文化的な匂いのする
当時から好きな街だった。

さて北上を朝出発し、盛岡に着いたのはお昼頃。
昔から好きだった盛岡冷麺を食べた後に、
こちらも盛岡で好きな場所のひとつの光源社で
コーヒーを飲んで一息ついて予約していたホテルに
チェックインした。
シャワーを浴びて汗を流しすっきりすると、
トラベラーズノートと文庫本をショルダーバッグに
入れて、自転車で盛岡の街に出た。

BOOK NERDに行く途中、
東京駅と同じ建築家による旧岩手銀行を見ようと
立ち寄ったら、偶然ゴルゴ13の連載50周年記念の
展示会が開催中。ゴルゴ13好きの僕は、
迷わずチケットを買って中に入った。

海外へ行く知り合いに頼んで撮影してもらった
という資料用の写真が詰まったファイルに、
愛用のペンなど、その制作の裏側を見るのも
楽しかったけど、やっぱり何枚も展示されていた
原画が素晴らしかった。
迫力あるタッチの陰に、手作業で描かれた細かい
ラインが何本も引かれ、さらに修正液で細かく
塗られていたり、切り貼りされていたりして、
気の遠くなるような作業を経て描かれたのが
想像できる原画は、作り手の執念を感じさせる
ような、途方も無い手間と情熱で作られている
のが分かった。
それを知るだけでも見ることができて良かったと
思える展示会だった。

そして、岩手銀行を後にしてBOOK NERDへ。
グーグルマップで記されていたのに気づかずに
通り過ぎてしまうほど、静かな裏道でひっそりと
佇むように、そのお店はあった。

それほど大きくない店内には、
ロバート・フランクやステファン・ショア、
デニス・ホッパーなどの写真集を中心に、
デザイン本や小説、エッセイ、リトルプレスなどが
独自のセンスで揃えられていた。
さらに壁際では、期間限定のイベントとして
アメリカのリトルプレスの表紙のような味のある絵
のシルクスクリーンポスターの展示をしていて、
想像通りの素敵な本屋さんだった。

本好きが高じて昨年会社を辞めて、
BOOK NERDをオープンしたということや、
本の買い付けに行ったというアメリカの話など、
少し店主としてからお店を後にした。
旅先で自分好みの本屋さんに出会うのは嬉しいこと
だけど、まさにここは僕にとって旅先で出会いたい
理想形のような本屋だった。

まだ時間は夕方だったけど、もう盛岡をたっぷり
満喫したような気分になって、カフェに入ると、
トラベラーズノートにこの旅のことを記しながら
夜までの時間を過ごした。

夕食は、まだ新人だった頃に盛岡出張の際に
上司によく連れていってもらった寿司屋に行く
ことに決めていた。
一人で寿司屋に入るなんてことは、普段はしないけど
懐かしさとともに旅の高揚感がそんなことを
してみようと思わせてくれる。
やっぱり旅っていいですね。

旅といえば、今週末は京都へ行きます。
25日、26日、京都の恵文社一乗寺店で
アアルトコーヒーの庄野さんが中心になって
開催するイベント、CAFE AALT-NATIVE に参加します。
トラベラーズは、スパイラルリングノートバイキング
を久しぶりに関西で開催。
トラベラーズファクトリーのポップアップショップも
登場します。さらにイベントを記念した限定リフィル
もご用意しますので、ぜひ遊びに来てください!
美味しいコーヒーとカレーもありますよ!


20180820h.jpg

20180820b.jpg

20180820d.jpg

20180820c.jpg

20180818a.jpg

2018年8月16日

日本一周自転車旅 仙台-盛岡編

20180816b.jpg


<前回まであらすじ>
ふと思い立ち、トラベラーズバイクで北へ
向かってみようと旅立ったのが2014年の夏休み。
トーキョーバイクのコンセプトに従い
よりみちしたり、休憩しながらのんびり走ったから、
白河までの180キロで時間切れ。
翌年の夏休みに続きを再開し、3日間かけて
白河から仙台まで走った。
すると何年かかるか分からないけど、
このまま夏休みだけの自転車旅で日本一周を
目指してみるのもいいかな、そんな小さな野望が
頭に浮かんできた。

-------

一昨年は不覚にも病院で夏休みを過ごすことに
なったし、昨年はみんなで岡山へ旅をしたりして、
しばらく中断していたトラベラーズバイクでの
日本一周自転車旅、今年の夏にやっと再開。
要は他に予定がなかっただけなんだけど。

まずは出発地点の仙台まで18切符で移動。
出発地点が遠くになるにつれて、輪行バッグに入れて
自転車を担いでの移動もだんだん辛くなってくる。
朝8時30分上野発の宇都宮線に乗り、
何度か乗り換えて仙台に着いたのは、夕方16時。
自転車を組み立てると、まずは牛タン定食を食べて
腹ごしらえをして、北へ向かった。
初日は足慣らしということで、古川までの40キロ。
日が沈み薄暗くなってくると、今の東京では
想像できないような冷たく心地よい風が流れてくる。
暗い道を自転車の心許ないヘッドライトを頼りに
なんとか古川までたどり着いた。

思いがけず種類がたくさんあったビジネスホテルの
朝食バイキングで、朝からカレーライスをたっぷり
食べて、8時にホテルを出発。

車が高速でびゅんびゅん走る1桁国道はなるべく
避けてローカルな道を選んでゆっくり走る。
車も人もほとんど誰も通らないのどかな農道で、
ふと思い立ちハンドルにセットしたiPhoneの
小さなスピーカーからお気に入りのプレイリストを
流してみた。
音量を最大にすると、静かにアコースティックギター
のコードストロークが聴こえてくる。
うん、いい感じだ。のどかな田園風景が
異国のカントリーロードのように感じる。

昔に何度も車で通り過ぎていながら
立ち寄ることがなかった中尊寺と毛越寺をはじめて
見物してみたり、温泉に立ち寄ったりしながら、
この日のゴールは北上。

そして、最終日は北上から盛岡までの約50キロ。
足が重くなってくる頃だけど、昼食に盛岡冷麺を
食べるのを目当てに、最後の力を振り絞った。
なんとか12時をちょっと過ぎた時間に盛岡に
たどり着き、汗をたっぷりかいてクタクタの状態で
食べた冷麺は美味しかったなあ。

そんなわけで、コマ切れだけど5年の歳月をかけて
なんとか東京から盛岡までたどり着いた。
次は盛岡-青森かな。
距離は今回とほとんど一緒だけど、
山道が多いから大変そうだな。
で、その次は北海道は後回しにして青森-秋田
だったら夏休み中にクリアできそうか。

生きているうちに達成できるかどうか分からないけど
こんな日本一周の旅も楽しいですよ。


20180816c.jpg

20180816d.jpg

20180816e.jpg


20180816a.jpg

2018年10月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

アーカイブ

店長のプロフィール

(株)デザインフィルでトラベラーズノートの企画を担当している飯島です。