革の専門商社へ行く機会がありました。
いろいろな革を見せていただきましたが、個人的にいいなあと思う革は、
タンニンでなめして、染料で染めた革でした。
少し専門的な話になりますが、革には、植物性のタンニンなめしの革と、
薬品を使ったクロムなめしがあります。
また、革に色をつける工程には、革自体に色を染み込ませる染料で染める
方法と、表面に塗装するように顔料をふく方法があります。
トラベラーズノートの革は、この商社の商品ではありませんが、
タンニンなめした染料染めの革です。
商社の方が言った言葉が印象的でした。
「タンニンでなめして、染料で染めた革は様々なデメリットがあります。
革1枚ごとに色ムラがあったり、革のシワや血筋が目立ちます。
使っていても傷がつきやすかったりします。
また、一般的に同じレベルの他の革に比べて、価格が高く、納期もかかり、
縫製などの加工もしにくいことが多いです。
その一方で、メリットは、その風合いと使っているうちに味が出る、
という点です。
しかし、これは、すべてのデメリット以上に大きな魅力だと思います。」
その方は革のプロである以前に、本当に革が好きなんだなあ、ということが
伝わってきました。
*値段や品質の件は、あくまでも一般的な話です。
例えば、エルメスやヴィトンは、顔料で色付けした革も使用していますが、
それらは、色の深みや風合いにこだわって厳選された高品質の革です。