最近の自動車産業での厳しい雇用状況は、ブラジルなど南米から
「デカセギ」としてやってきている日系ブラジル人たちの職をも
奪っています。
あまりニュースになっていませんでしたが、
昨年2008年は日本からのブラジル移民100周年でした。
第一回日本移民791名を乗せた笠戸丸がブラジルに着いたのが、
明治41年のこと。
しかし移民といっても、ほとんどの人達は、ブラジルを永住する場所
とは考えていませんでした。
金のなる木コーヒー農家で何年か働くことでまとまったお金を稼ぎ、
いずれは日本に帰り、錦を飾ることを考えていました。
しかし、奴隷扱いのような過酷な労働、マラリア、さらに稼げるお金も
日本で聞いた金額からはほど遠く、彼らの生活は予想以上に厳しいもの
だったようです。
ノートに書いたのは、日本人移民が土地を得て、初めて大規模な農園を
開拓を始めようとしている喜びに満ちた場面。
しかし、その後、この農園はマラリアで多くの人が命を落とし、
さらに大量のバッタの来襲、霜の被害で農作物を失い、
最後にはスペイン風邪で立ち上げのリーダーは命を落としてしまいます。
厳しいなか、移民として生きてきた日本人の姿を描いているこの小説は、
旅に生きることの意味を私たちに教えてくれます。
コーヒー好きには、もうひとつ。
コーヒー豆がこんな風に作られているんだということ、それを少しだけ
知ることができます。
たくさんの人達の思いと苦労があって、美味しいコーヒーを飲むことが
できるんです。
コーヒーを飲むときに、コーヒー農園の碧い空と収穫する人々の苦労を
想像してみてください。