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2009年06月 アーカイブ

2009年06月01日

見よ、旅人よ

 

  

 

ひとり旅には、必ず本とiPod、そして

トラベラーズノートを持っていきます。


一人っきりの宿の部屋、iPodにつないだ小さい

スピーカーから静かに流れる音楽を聴きながら

本を読んだり、ノートに何かを書いたり貼ったり

する時間はひとり旅ならではの楽しい時間の

過ごし方。


自由なひとり旅では、自分のペースで時間を過ごす

ことができるのがなによりの楽しみです。

だから、出来る限りテレビとか新聞を見たりしない。

それより、ゆっくり本を読んでいたいもの。


松本へ旅した時に読んだ本は、旅の宿から

世界中へ連れて行ってくれました。


長田弘著「見よ、旅人よ」は、詩人である著者が

1970年代にモスクワ~ワルシャワ、アメリカ、

ヨーロッパ、東南アジアなど世界を歩いた紀行文。


冷戦時代のソ連や、フランコ政権下のスペインの

重苦しい様子、独立間もないシンガポール人の

国家に対する考えなど、その時代の空気をリアルに

感じさせてくれるのは、詩人の鋭い視線と、

旅で見たことを前向きに受け入れ、伝えようとする

気持ちがあるからなのでしょうか。


ところどころに彼の旅に対する姿勢についての

記述があります。いくつか引用させて頂きます。


「分厚い地図帳をバサリと助手席に抛りこみ、

いつものようにエンジンのキーをカチリとまわす。

そんなふうになにげなくはじめる旅が好きだ。

予約する思想がきらいである。予めなにをするか

決めて身体を動かすということが、きらいだ」


「そのほうが楽だと知った道をゆくのは、わたしの

好みではない。旅から未知への緊張を引いたら何も

残りはしないという思いが、タイヤ・チェーンの

用意がないという不安を消した。」


ちなみに、楽でない道を進んだ後、雪道に車を

滑らせて進めなくなり、引き返した先で、

作者は誰も客の居ないが気持ちの良いホテルを

見付けました。


「明日は、いったいどこにわたしは泊まることに

なるのか。しかしいまは、ともかくも一杯の熱い

コーヒーがあれば、それでよかった。」


素敵な文章です。

 

2009年06月02日

小さなスピーカー

 


 

昨日書いた一人旅の必需品iPod用のスピーカー。

長野でバイクから落としてしまって結局出て

きませんでした。


狭い部屋で寝床の横に置いて聴くには

ちょうどよいサイズと音量。

アルミ製で少し無骨なデザインが

旅の道具っぽくて好きでした。

アンプなしのスピーカーなので、それなりの

チープな音なのですが、逆にそれが昔の

トランジスタラジオで聴いている感じを

思い出し、趣がありました。


音楽が好きな人なら、旅先にラジオや小さい

スピーカーを持っていくことをおすすめします。

狭い宿でも、お気に入りの音が流れた瞬間

そこは、自分だけの居心地の良いスペースに

変わってしまうような気がします。


出張も個人的な旅の時もいつも持って行ったし、

これからも、いろいろな場所に連れて行こうと

思っていたのに、残念。


最近iPhoneのスピーカーは、けっこう音が

鳴るというころに気付いたので、しばらくは

それでいこうと思います。


2009年06月03日

ガチャガチャ

 


 

街を歩いていたら、空のガチャガチャマシンが

並んでいるのを見付けました。

(ガチャガチャマシンっていう言い方が正しい

のかどうか知りませんが...)

アニメキャラクターのフィギアとか、スイーツの

ミニチュアが入っていそうな最新式ではなくて、

スーパーボールやドクロのキーホルダーが

入っていそうな昔ながらのマシン。


トラベラーズカフェが出来たら、このマシンを

一台手に入れて、お店に置いておくのもいいかも。

中身は、旅先で手に入れたチャームやビーズ

なんかがいいかな。 

 

そういえば、このガチャガチャ、日本だけでなく

ヨーロッパにもあるんです。

前にドイツで見つけたときの写真です。

しっかりヨーロッパテイストになっているところが 

なかなか素敵です。

 

出て来たのは、確かおもちゃのネックレスみたいな

ものだったと思います。 

 


 

2009年06月05日

シャツと鞄

 

 

 

夕方ちょっと会社を抜け出して、恵比寿lim Artで

開催中の「シャツと鞄」展を見てきました。

バッグのKoda-styleとシャツのブランド

AIR ROOM PRODUCTSの展示会です。


Koda-styleのこうださんは、帆布のバッグを

製作販売している方なのですが、デザインから

生産、販売まですべてお一人でやっているのです。


海の近くの葉山で暮らしながら、小さな工房で

自分で考えたバッグを自分でミシンで縫って

作っています。

 

だから、こだわりと愛情がたっぷり。 

シンプルなんですが、オリジナルな味があって

使いやすさも考えられている素敵なバッグです。


展示会では、新作もいくつか並んでいたのですが、

その中で特に惹かれたショルダーバッグがありました。

トラベラーズノートにペンケース、デジカメ、本を

1冊入れてちょうど良いサイズ。

休日に、これを肩に引っ掛けてバイクで外に

出かけたくなるような、そんなバッグでした。


タグを見てみるとNOTEと名前が記されています。

いいなあ~と思って眺めていたら、こうださんが

「トラベラーズノート入れてちょっと出かけるカバン

が欲しくて作ったんですよ~」と

使い込まれているトラベラーズノートを手に

話をしてきました。


実はこうださんもトラベラーズノートユーザーなんです。

前にこうださんのブログにも取り上げてもらいました

 

 

 

 

帆布と革って意外と相性がいいんですよね。

中に入ったトラベラーズノートが喜んでいます。


limArtの「シャツと鞄」展は6月7日まで開催してます。

AIR ROOM PRODUCTSのシャツも素敵です。


Koda-styleのバッグは、こうださんお一人で

作っているので、在庫がありません。

ご注文を受けてからの生産になりますので、

少々待つ必要があります。

でも、こんな時代に、そんなゆったりとした

お買い物も贅沢なのかもしれませんね。

 

limArt

http://www.limart.net/index.html


Koda-style

http://koda-style.net/index.html


AIR ROOM PRODUCTS

http://airroom.jp/

 
 

2009年06月06日

トラベラーズカフェ更新と旅祭

 

今月もトラベラーズカフェ更新しています。


みんなのトラベラーズノートは

tomo-sさんとしゅうたさん。


tomo-sさんは、パスポートサイズを常に持ち歩いて

日々の出会いをスケッチしているそうです。

毎日の生活の中にこういう時間を持つのって素敵

ですよね。


しゅうたくさんのトラベラーズノートについている

ブックバンド、これもなかなか似合いますね。


みんなのトラベラーズフォトは、

はまちゃんさんのオーストラリアの美しい写真。

オーストリアはこれから秋から冬に向かっていくんですね。


みんなのトラベラーズストーリーは、

おなじみHideさんとかわうそさん。


Hideさんのストーリーに出てくる麻生珈琲店は、

私も行ったことがあります。珈琲への強い思いと

こだわりがいっぱい感じられる素敵なカフェです。


かわうそさんの作品は、文章もいいのですが、

絵がまたいいんですよね。

細かいところまで丁寧に描かれた街の風景が

郷愁を誘います。


いよいよ明日は、旅祭

今日は、車で荷物を会場まで運んできました。

明日は、早朝より陳列です。

テントに荷物を運んでいたら、気分は

トラベラーズキャラバン。

晴れるといいなあ~。

 
 
 

2009年06月08日

旅祭終了

 

旅祭無事終了しました。

心配していた天気も快晴で、最高の状態で一日を

過ごすことができました。


素晴らしい音楽やパフォーマンス、そして、たくさんの

素敵な旅人たち。


トラベラーズノートブースも大盛況でした。

お越しの方々、ありがとうございました!


詳しいことは、また明日以降に書かせてもらいます。

とにかく、とても素晴らしい1日でした。

楽しかったなあ~。

 
 
 
 

2009年06月09日

トラベラーズノートは、野外フェスにもよく似合う



 

月曜日になった途端、再び雲が空を覆い隠し、

湿った肌寒い空気に包まれた一日となりました。

そういえば、その前の土曜日も金曜日も雨。

旅祭が行われた日曜日だけが、太陽が燦々と

輝くパーフェクトな晴れ。

きっと参加者みんなの願いが通じたのでしょうね。


初夏の気持ち良い太陽の下、集まった旅人たちが、

歌ったり、踊ったり、食べたり、飲んだり、

寝っ転がったり、笑ったり。

思い思いのスタイルで、ハッピーでピースフルな

一日を過ごしていました。


旅つながりということで、参加させてもらった

トラベラーズノートブースはこんな感じ。

 

 

 

テントブースに段ボールで壁を作り、流山工場製の

机や棚、香港自転車を並べて、トラベラーズな空間

を作りました。

 

 

 

今回は野外フェスなので、みんなにゆっくり

過ごして欲しいなと思い、カスタマイズのための

テーブルを設置して、スタンプの他にビーズや

ハサミ、糊、ペン、マスキングテープなどを用意。

 

 

 

ブースでもらったチラシの写真を切って貼ったり、

マスキングテープで縁取りしたり、スタンプを紙に

押してそれを破って貼ったり、みんなハイレベルな

カスタマイズをしていました。

やっぱり、旅人はこういうことが好きなんですよね。


来てもらった方々をチェキで撮って、壁に貼付けました。


トラベラーズノートを知らない人ばかりのイベント、

アウェーの状態だと思っていたら、ホームグランド

のように温かく迎えてくれました。

やっぱりみんなトラベラーですね!

 

 

 

フェスティバルです。ブースを何度か抜け出して、

ライブなども見に行きました。

  

音楽は、東田トモヒロ、Leyona、ロッカトレンチ。

どれも初めて見たのですが、良い感じ。

フェスって、知らないバンドをのんびり見たり

できるのがいいんですよね。

旅フェスっぽく、みんなアコースティックセット

での演奏で、東田トモヒロなんて、ギター1本

担いでやってきましたって感じでかっこ良かったです。

 

 

 

三代目魚武は噂に違わぬインパクトあるステージでした。

強面のおっさんがパンクな詩を叫ぶように読みまくる

んだけど、興味のなさそうな人も立ち止まらせて

惹き付けてしまうパワーがすごかったです。

清志郎もそうだったけど、青臭いようなことを熱く

語る大人ってかっこいいです。

僕らも、もっともっと熱くならないとね!


最後の締めは、今回の代表高橋歩さん、

旅学編集長池田伸さんらとロバート・ハリス氏に

よるトークライブ。彼らも熱い。

みんな生粋のトラベラーです!


あ、そういえば、我がトラベラーズノートブースに

高橋歩さんとロバート・ハリスさんが来てくれました!

ノートに記帳してもらい、一緒に記念撮影までしちゃいました。

ロバート・ハリスさんからは、次の旅にトラベラーズノート

を持っていくよ、なんて感動的な一言を頂きました。

 

 

 

今回の旅フェス参加、主催するA-WORKSさんの方が

トラベラーズノートユーザーであることがきっかけで

始まりました。

主催のA-WORKSさん、参加した旅人たち、

このフェスにかかわったすべての方々に

感謝申し上げます。


旅フェスの模様は後日トラベラーズサイトにも

アップします。

 

2009年06月11日

Neglect Not The Gift That Is Thee

 

普通の人が越えようとしてもなかなか

越えられない壁を、なんてことなくひょいと

越えてしまう人がいます。

そういうことを才能って言うんでしょうね。

 

トクマルシューゴのCDを聴きながら、

そんなことを考えました。

 

アコースティックギターとボーカルを中心に、

ウクレレ、リコーダー、ミュージカルソーなど

様々な楽器を自由に操り、紡ぎだすサウンドは、

切なく繊細、幻想的で美しく、そしてポップ。

 

60年代のヴァン・ダイク・パークス、ラブ、

キャプテン・ビーフハートを思わせるような

サウンドになっています。

 

技術やセンスが素晴らしいのは、もちろん

なのですが、ブルース、ジャズ、フォークから

プログレ、パンク、ネオアコなどへ造詣と敬意を

ふまえて、オリジナルな音楽を作り出している。

 

日本のミュージシャンが、越えようとして、

なかなか越えられなかった壁を気負いなく

さらりと越えてしまい、その壁の向こう側で

奏でられている音楽に聴こえるのです。

 

音楽を少しでもかじったことのある普通の人は、

その才能にただ平伏するのみです。

 

ただし、私たちにも救いがあるとすれば、

壁を越えようとして、でも越えられず格闘する姿も

また美しいこと。そんな人が壁を越えた瞬間は

大きな感動を呼びます。

 

最近YouTudeで話題になっているスーザン・ボイル

さんの映像は、ひとつの才能が壁を越えた瞬間を

感動的にとらえています。

 

この映像を見た時に、ある言葉を思い出しました。

 

Neglect Not The Gift That Is Thee

あなたの中にある神から授かった才能を

ないがしろにしない。

 

この言葉は、聖書からのフレーズなのですが、

知ったのはプロフェッショナル・ユーザーの

Lieさんのカスタマイズから。

 

誰もが何らかの才能を持っていて、大部分の人は

それに気付かないか、気付かないふりをしている

だけなのかもしれない。

 

きっと才能があると呼ばれる人達は、

自分の持っている才能の芽をきちんと知っていて、

研ぎ澄まし、開花させることが出来る人。

 

そう思うことで、ちょっと勇気が出ませんか?

 

スーザン・ボイルさんの映像 

 

2009年06月12日

トラベラーズノート活用術

 

アサヒフードアンドヘルスケアさんのサイトの

彩彩生活というコーナーで、トラベラーズノート

使った旅ノートの作り方を紹介して頂きました。

 

彩彩生活「旅ノート」に思い出を記録しよう

 

デザインフィルのスタッフで、トラベラーズノート

プロフェッショナルユーザーでもある寺田さんが、

実際に浅草巡りをして旅ノートを作っています。

チケットや包装紙をノートに貼ったり、スタンプを

押してみたり、素敵な旅ノートの作り方を分かり

やすく教えてくれます。


彼女は、本当に普段もここに掲載されているように

ノートを使っています。

例えば、マーケットリサーチ報告は、トラベラーズ

ノートのリフィルに、お店のチケットやフライヤー

を貼付けたり、イラストで説明していたりして、

とても分かりやすく楽しい報告書です。


打ち合わせの時のノートの書き方もとてもきれい

なので、終わった後に見せてもらうこともしばしば。


トラベラーズノートのジッパーケースには、

ハガキといろいろな紙切れやシールが入っています。

思い立った時に、ハガキに奇麗な紙切れを貼って

カスタマイズしてから、メッセージを書いて

友人に送るのです。

そういうことを日常の中で、さらりとやってしまう

ような人なんです。


紙と紙を使ったコミュニケーションが大好きで、

上手に実践している人なので、トラベラーズノート

の新しい使い方を教えてもらったり、新商品の

アイデアを相談したりもします。


ちょっとだけ、彼女のトラベラーズノートを

見せてもらいました。

 

 

 

 

切手が入っているファイルは、カード用のPP袋を

両面テープで貼って作っています。 

ジッパーケースには、紙ものがたっぷり。

ノートにはいろいろ貼ったり、スタンプを押したり。  

 

 

 


寺田さんのブログも覗いてみてください。

ペーパークラフトミュージアム ブログ 

 

2009年06月15日

Coyote 植村直己が向かった旅の先

 

 

 

雑誌Coyoteの最新号は、植村直己特集。

彼がずっと夢見、果たすことが出来なかったのが、

南極単独横断。その夢の第一歩として、

アルゼンチン南極基地へ取材に行っているのですが、

その時の日記が掲載されています。


植村直己氏がマッキンリーで消息を断ったのは、

1984年、私が15歳の時でした。

そのニュースで、この冒険家のことを詳しく知り、

その直後に「青春を山に賭けて」を読みました。


氷河をこの目で見ようと、大学卒業後にわずか

110ドルを手に世界に旅立ち、冒険を求めて、

ひょうひょうと世界各地を放浪していく。

そんな姿を描いているこの本は、旅に憧れる

多感な高校生の心を振るわせるのに充分でした。


その植村氏が、五大陸の最高峰登頂後ずっと目標

にしていたのが、南極横断でした。

南極を最後の夢と位置づけ、北極圏一万二千キロ

も北極点グリーンランド単独行も、そのための

準備でした。


Coyoteに掲載されている日記は、

南極大陸犬橇単独横断に向けて、その偵察のために

アルゼンチン軍の輸送船に同行し、実際に南極大陸

の地に足を踏み入れた時の様子を記しています。


そこに書かれている言葉は、南極に来た喜びと

冒険への決意にあふれています。

夢を追いかけて、その夢に向かって実行している

人の言葉は、熱く勇気を与えてくれます。


「生まれて初めてみる南極大陸だ。

いま俺はやってきた、遂にやってきた。

神は私に南極の道を開けてくれたのだ。<中略>

マッキンリー登頂以来、この南極に賭けてきたのだ。

何一つ疑う心なくして。」


「わずか一ヶ月たらずの南極旅であったが、

今終わらんとしている。今回の南極偵察で

私の進めている南極横断が可能であるということを

この体で肌で感じとった。」


紙面いっぱいに細かい文字で丁寧に書かれている

日記の写真を見ることが出来ます。

単独行にこだわった植村氏にとって、日記や手紙

を書くことは、自分、そして見えない他者と向き合う

大事な時間だったのだと思います。



植村直己氏の特集とあわせて、今回のCoyoteには

トラベラーズノートが掲載されています。

作家、謝孝浩氏が旅でノートを書くことについて

語っていますが、そこに実際に氏によって実際に

トラベラーズノートに描かれた内容の写真も

載っています。こちらも、もちろん要チェック!

 


2009年06月16日

Rainy Day Bookstore & Cafe

 

 

 

昨日紹介したCoyoteで掲載されている

謝孝浩氏のトラベラーズノート。

表参道の「Rainy Day Bookstore & Cafe」で

その実物を見ることができます。


この「Rainy Day」は、Coyoteの出版元である

スイッチ・パブリッシング直営のカフェ。

その名の通り、本屋さんとカフェが一緒になった

お店です。


旅などをテーマにセレクトされた書棚は、

旅好きなら思わず見入ってしまうもの。

また、SWITCHやCoyoteの特集にあわせた本の

コーナーもあります。

今は、そこに植村直己や南極についての本が

並んでいます。

 

骨董通りを奥に進んだ閑散とした路地にあるので

静かに本を読みながら、ゆったりとした時間を

過ごすのに最適のカフェです。


静かに流れるジャズとたっぷり揃った旅の本。

温もりのある木のイスに座り、珈琲を片手に

本のページをめくる。そんな至福の時間の

なかで本を読み終わったら、書棚から上質の

旅の本をもう1冊。


本の中に広がる旅の世界へ心地よく誘ってくれる

空間です。梅雨のこの時期、雨の日にこんなカフェで

のんびりと過ごしてみてはいかがでしょうか?


 

 

ここで見られる謝氏のトラベラーズノートには、

旅のルートが標高差とともにイラストで描かれています。

氏が山岳ガイドをしていた時の経験から

このような描き方をするようになったとのこと。

これは、私にとって新鮮で、新しい旅の視点を

教えてもらったような気分になりました。

 

 

 

2009年06月18日

不思議な世界への旅

 

 

 

なんだか奥歯に違和感を感じました。

舌でさわると、奥歯の上にちょっとした突起

のようなものがあって、歯ブラシでゴシゴシ

磨いても、爪楊枝を使っても取れません。


鏡で見てみると、奥歯の上にもうひとつ

小さな歯があるかのように盛り上がっています。

しかも、その突起を指で押すと、バネ仕掛けの

ボタンのように沈んでいくのです。


気になって、歯科病院へ行くことにしました。

歯医者さんは、口の中をひと通り見ると、

「別に問題ありませんよ」と言いました。


そこで奥歯の突起のこと言うと、なんで

そんなことを言うのだろうという顔をして

「それはロック解除のボタンでしょ。

誰にでもありますよ。」と答えました。

そして、自分の口の中に指を入れ、ボタンを

押しながら奥歯を持ち上げて、取り出しました。


私がびっくりした顔をしていると、隣にいた女性

の助手もにっこり笑いながら、奥歯を取り出しました。


半信半疑で自分でもやってみると、

歯茎に根をおろしていた奥歯がガタガタ揺れて、

外れてしまいました。そして、今度は歯を元の

位置に戻し、ボタンを押しながらギュッと

押し込むとしっかり固定されました。


不思議な気分になりながらも、そんなものかと

自分を納得させて家に帰りました。

家に着くと、なんども奥歯を出したり入れたり

して遊んでみました...


そんな場面で、目が覚めました。

もちろん、奥歯を触ってみても変な突起など

ありません。妙にリアルで不思議な夢でした。

フロイト的に分析すると何を暗示しているのか、

ちょっと気になります。


ロマンチックだったり、冒険的な夢を見てみたい

ものですが、実際よく見るのは、こんな感じの

意味不明な夢が多かったりします。


いずれにしても、夢は想像していなかった

不思議な世界への旅に連れて行ってくれます。


写真は文章とは関係ありません。念のため。


2009年06月21日

TRAVELER'S candle night

 

 

 

デザインフィルも協賛している

「1000000人のキャンドルナイト」は、

夏至の夜8時~10時までの2時間、電気を消して

ローソクを灯すことを提唱している運動です。

 

夏至に一日早い20日、いつもの流山工場に

有志が集まってキャンドルナイトを行いました。

 

夕日が赤くなって沈もうとする頃、みんなで

たくさんのローソクを並べて火を灯していく。

暗くなるつれて、美しくなってくる火を見つめて

いると、みんなの心が穏やかになっていきます。

 

大きな通りから奥に入った江戸川のほとりにある

工場のまわりは畑と点々とある民家しかないので

真っ暗です。

日が完全に沈むと、雲が夜空を覆っていたため、

ローソクの火だけが唯一私たちを照らしてくれる

灯りになりました。

 

心地よい風を浴びながら、ローソクのゆらめく

優しい光の中で、みんなで飲んだり、食べたり

する時間。

太陽は明るく大地を照らし、沈むと暗闇が

覆い尽くすということ。

そして、火は夜を照らし、私たちに物語を語る

時間を与えてくれたということ。

そんなことを思い出させてくれました。

 

ローソクの火を見つめながら語られる物語は、

きっと普段より優しさや希望が多く込められて

いるものになると思います。

 

夏至と冬至の1日の何時間か電気を消すことが、

環境問題の根本的な解決にならないことは誰でも

想像が出来ます。

ただ、私たちが暗闇に灯るローソクの火を眺める

時間を過ごすことで、自然の偉大さ、美しさや、

優しさを思い出し、電気がなくても自然の息吹に

耳を傾けたり、自分達の物語を語り合うことで

楽しい時間が過ごせることを知ることは、

環境問題の解決のための大きな一歩に

なるような気がします。

 

ぜひ、皆様もたまに電気を消して、

ローソクを灯してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

2009年06月23日

TRAVELER'S stamp


 


旅祭の時にトラベラーズノートの限定スタンプを

作りましたが、実は一緒にもう一つ限定スタンプを

作っていました。それが写真の香港バージョン。


このスタンプは、もう私の手元を離れて、

香港に旅立ってしまっています。


6月19日から7月2日まで香港Citysuperで

開催されている「Travel Photo Cafe」という

イベントで押すことができます。

私自身もコピーを持っていないので、香港でしか

押せないレアものです。


近い将来に、トラベラーズノートを販売している

ソウル、台北、サンフランシスコにニューヨーク、

生産地のチェンマイ、さらに他の都市でも

限定スタンプが押せたりしたら楽しいですね。


世界規模のスタンプラリーをやって、

全部揃ったら金のトラベラーズノートが貰えます、

なんてね... 
 
 

2009年06月25日

Hot Fun In The Summer Time

 

 

夜、会社を出るとじめっとした湿気と同時に、

ほのかに熱気を帯びた空気を感じました。

 

家に帰ると、ざるに盛られたとうもろこし、

ソーメンに、焼き茄子。

そして、蚊取り線香の匂い。

子供は学校のプールが始まるようで、

その準備をしています。

 

梅雨が終盤にさしかかり、夏がもうすぐ

そこまで迫って来ているんでしょうね。

 

やはり夏は旅の季節です。

着るものが少ないので、荷物が小さくてすむし、

寒さに震えることもないので、いざとなったら

どこでも夜を過ごせるという安心感があります。

青春18切符を手に、鈍行列車で日本を北上した

学生時代の旅を思い出します。

 

あの頃は、どこだって寝れる自信がありました。

無人駅のベンチの上、

閉店後のスーパーマーケットの駐車場、

雑草の生い茂る河原、

雨の夜の学校の軒下。 

寝る場所に縛られなくなると、ほんとうに自由。

いにしえの旅人は、みんなそうだったんですよね。

 

とにかく、もうすぐ夏がやってきます。

旅の季節までもう少し。 

 

 

2009年06月29日

MW

 

 

 

こちらで既に紹介していますが、

トラベラーズノートが出演している映画

「MW -ムウ-」の試写会に行ってきました。


ムウは、手塚作品の中でもちょっと異色で、

他の作品にもよく見られるテーマである、生命の

尊厳や反戦のメッセージを、残酷な暴力シーンや

過激な性の描写とともに、逆説的に悪の方面から

描いています。


ムウを初めて読んだのは、大学生の頃でした。

小学生の時にブラックジャックや火の鳥を読んで

以来、ずっと手塚作品のファンだった私にとって

その作品はかなり衝撃的だったの覚えています。


同時に、手塚ワールドの奥行きの深さに感動し、

その後、きりひと讃歌、奇子、アドルフに告ぐなど

の大人向けの作品にはまっていきました。 


映画化にあたって、原作にあった過激なシーン

はかなり薄められていて、その分映画ならではの

演出がなされています。

そんな中でも主演の玉木宏氏は原作の主人公の

狂気のイメージをしっかり再現していました。


で、トラベラーズノートももちろん登場しています!

ネタバレになってしまうので、詳しいことは

書けませんが、物語進行上の重要なキーアイテム

として何度も登場しています。


実はこのノート、撮影後、お貸ししていたノート

を返却していただき、会社にあるのですが、

お渡しした新品が、何十年もの時を経たかのような

姿になって帰ってきました。


プロのスタッフの方が施したと思われるエイジング

加工はさすがです。


後日、その古ぼけた出演後のトラベラーズノート

も詳しくこちらで紹介したいと思います。


「MW-ムウ-」は7月4日より公開です。

 

 

 


2009年06月30日

場所はいつも旅先だった。


一人旅の醍醐味は、人との出会いのきっかけが

多いことだと思います。

例えば、ずっと前の話ですが、北海道を一人

バイクでツーリングしていた時のこと...


富良野で泊まったのは、丘のふもとにある

レストランが経営する小さなゲストハウスでした。

レストランの2階のロフトのような場所に、

一人ずつ寝るスペースが仕切られただけの安い宿です。


夕食をとるため、2階からレストランに降りると、

その日一人で泊まるのは、私ともう一人だけだった

ため、一つのテーブルで相席となりました。


失礼しますと声をかけてきたのは、同じ年頃の女性。

一人旅の食事の時間が一気に楽しいものになりました。


食事が終わりかけた頃、店主が近くに温泉がある

ことを教えてくれました。話の流れで、一緒に

行こうということになりました。


私はバイクで、その女性は車で旅をしていたので

必然的に彼女の車の助手席に乗せてもらいました。


釧路で小学校の先生をしているということを

少し照れながら教えてくれました。先生という

のは、なかなか気が抜けない仕事なんですよ、

なんてことを話しながら、ドライブを楽しみました。


富良野の来る多くの旅人がそうであるように

どちらも「北の国から」のファン。

温泉の帰りには、新富良野プリンスホテル内の

ニングルテラスに行きました。

夜はライトアップされたログハウスが点在する

とてもお洒落な場所です。

(竹下景子演じる雪子おばさんが働いていた

ローソク屋さんがある場所ですね)


一人旅の途中、思いがけず訪れた楽しいひととき

は、旅をとても印象深いものにしてくれました。


 

 

こんな風に文章を書きたいな。

この本を読んで最初に思ったのはそんなことでした。


Cow Books代表で、暮しの手帖の編集長の

松浦弥太郎氏による旅をテーマにした文章を

集めた本です。


この本のなかでの著者は、軽快に淡々と

自由な旅をすることで、様々な出会いを

オープンに受け入れてきます。

旅先で素敵なカフェや本屋さんを見つけたら

まるで近所の行きつけの店のように通ってしまう。

そこでスタッフと交わされるさり気ない触れ合いや

会話を大切にすることで、旅と人生の奥行きが

広がっていくことを教えてくれます。


旅先での人との出会いを大切にしながら、

ひとりぼっちの孤独も尊重する。

素敵な女性、気持ちの通じ合える友人、

尊敬できる人生の先輩達との触れ合い。

そして、ひとり自分と向かい合う時間。

それぞれが良いバランスで、旅を彩っていく。

そんな旅/人生が理想であるのは、誰にとっても

同じだと思います。


18歳の時に、一人でアメリカに旅立って以来、

彼の旅のスタイルは、そこで暮らすように過ごす

ことなのかもしれません。


彼の文章も旅のスタイルと同じように軽快で

オープン。日曜日の午後、オープンカフェで

カフェオレを飲みながら、足を思いっきり

投げ出して読むのにうってつけの本です。


ちなみに冒頭の話、その後何事もなく別れました。

そんな一瞬のときめきもまた、一人旅ならではの楽しみ。

最近はそんなこともなくなりましたが...

 

 

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店長のプロフィール

(株)デザインフィルでトラベラーズノートの企画を担当している飯島です。