Cloud Collector
小さい頃は大抵の人がそうだと思いますが、
私も想像の世界に浸るのが好きな少年でした。
友達と近所の街を自転車に乗って走り回る時も、
頭の中は宇宙空間や、ジャングルを走っている
気分で疾走していました。
さらにそうやって見付けた秘密の場所は秘密基地
として、冒険の拠点になりました。
当時の東京の下町は、在木置き場や放置されて
雑草に覆われた空き地が多く、子供達の隠れ家に
なるような場所を見付けることは、それほど
難しくありませんでした。
図工が得意だった私は、仲間のメンバーカードや
バッジなどを作ったり、架空の国の地図を描いたり
しながら、その空想の世界の遊びに色を添えていました。
当時の私は、この空想の国作り遊びにどんどん
はまっていき、地図だけでなく、お金や国旗、
さらに国歌まで作ったりしました。
この本はブログを読んでくれている友人から紹介
していただきました。
クラフト・エヴィング商会三代目である語り手が
先代の祖父の古い手帳を見つけるところから話が
始まります。
その手帳には、「アゾット」という不思議な国を
旅した旅行記が書かれていました。
謎にあふれたアゾットへの旅の記録を、三代目
が読み解いていくことで、話が進んでいきます。
「ガリバー旅行記」や「銀河鉄道の夜」のように、
その旅先で起こる幻想的で不思議な現象は、
さまざまな示唆に富んだメッセージに満ちています。
ところどころに挿入されているアゾットのお酒の
ラベルやタロットカードを描いた挿絵。
さらに手帳からの引用と語り手の文章の刷色を
変えていたりする装丁。
摩訶不思議な空想の世界をリアルに作り込んでいく
ことで、独特の世界観が生まれています。
夏の夜、この本とともに、不思議な世界への旅に
行ってみてはいかがでしょうか?
そう言えば、トラベラーズエアーのスノードーム、
さらにはチケットケースやらタグなどを作ったり、
世界各地のトラベラーズカフェのステッカーを
作ったりするのは、昔やった空想の国作り遊びと
同じようなことですね。
やっぱり、好きなんですよね。































