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2010年01月 アーカイブ

2010年01月01日

Happy New Year !

 

 

 

年末、休みが始まってすぐに伊豆へ

出かけてきました。


伊豆に行くといつも立ち寄るお気に入りの

温泉があります。

北川温泉の黒根岩風呂という露天風呂で、

海のすぐ側の波打ち際にあり、お風呂に入りながら

目の前に広がる太平洋を眺めることができます。


今回は早起きをして日の出の時間にそのお風呂に

入りました。


遥か遠い海の向こうから少しずつ太陽が顔を出し

海や空、陸に光を浴びせると、様々な方向に反射し

すべてのものがキラキラと輝きはじめます。


太陽の光が、不安に覆われた薄暗い闇の世界を、

美しい喜びに満ちた世界に変えていく瞬間です。


スポットライトがその瞬間の主役を照らすのなら

太陽はすべての人やモノを主役に変えてしまう

圧倒的なパワーがあることを気付かせてくれます。


そんな魔法のような光景は、眺めているすべての

人々に分け隔てなく感動を与えてくれます。

みんなが目を輝かせながら光を浴びて、美しさ

に言葉を失っていました。


2010年、きっと厳しい経済状況がしばらく

続いていくのだと思います。景気が悪くなると、

デフレ傾向になり、ファストファッション、

ファストフードなどがもてはやされたり、

手堅いマーケティング調査に基づいたビジネスが

多くなってきます。

スピードとか、効率とか、合理化とか、そんな

言葉があちこちから聞こえてきます。

でも、そればっかりじゃつまらないですよね?


忘れてはいけないのは、感動すること。

2010年は、美しいこと、楽しいこと、

心地よいこと、わくわくすることを貪欲に追求し、

もっと感動しようと思います。

そして、少しでも人に感動を与えられるように

本気でがんばってみようと思います。

そんな感動の連鎖の中に未来があるような気が

するのです。


2009年、ポストカードキャンペーンや

トラベラーズカフェの作品、イベントで出会った

お客様、また、自分の感性を信じてモノ作りを

がんばっている素敵な人たちから、たくさんの

感動を頂きました。

夢や希望を本気で信じていて、それを共有できる

仲間たちがいることが分かりました。

2010年は、今までの感動を糧にもっと大きな

感動のうねりを起こしていきたいのです。


露天風呂で日の出を見ながら、

遥か遠い海の彼方、あの光が差し込む向こう側に

行ってみたいな、と思いました。


トラベラーズノートと仲間たちがいれば、

そんな奇跡だっておこせるような予感がします。


2010年、トラベラーズノートとともに

感動を探す素敵な旅をしましょう。

そして、旅先で出会ったらお互いの夢について

語り合えたらいいですね!


Happy New Year to all the TRAVELERS

who have a free spirit!

 

2010年01月05日

仕事始め

 

 

 

休みも終わって、5日から再び仕事再始動です。


前にも書いたように、春に向けた

プロダクトやイベントの仕込みの真っ最中で

仕事初めから、さまざまな締め切りに追われた

日々が続いていくことになると思います。

 

やりたいこと、やるべきこと、できることを

考えていくなかで、いつも意識しなければ

いけないのは、それがカタチになったときに、

目にした方々がどんな風に感じてくれるのか?

ということ。


手に取った時に何か感じとり、気分が高揚し、

使い続けるほどに愛着が増し、人生の相棒と

なれような道具。

そして、そこから広がる世界が心を揺さぶり、

楽しい未来を予感させてくれること。


あくまでも、目標は高くありたいものです。

皆様にぐっとくるね!と言ってもらいたい。

それを忘れずに、仕事初めを迎えます。


仕事始めの前、例年通り近所の亀戸天神へ

初詣に行ってきました。

おみくじは大吉。

旅行(たびだち)には「行先に利徳あり」

とありました。

よしよし。今年はどんどん旅にでます。

ちなみに、商売は、「売物買物損はなし」。

はい。損しなければ、それで充分です。

数え年だと、今年は厄年だということも

分かりました。

厄も徳もなんでも受け入れます。

だって、今年は寅年、寅ベラーズの年です。

なんだかとってもわくわくするのです。

 
 

2010年01月07日

美しく悲しい音楽

 

 

 

学生時代、ブルーハーツのライブをテレビで

放映した時のこと。


ボーカルのヒロトは、素肌にはいている

ジーパンのジッパーをぎりぎりまで下ろしたり、

上半身裸で顔を歪めて舌を出しながら痙攣したり、

ジャンプしたりして叫ぶように歌っていました。


バンド仲間のKは、そんなライブの映像を

たまたま居合わせた父親と一緒に見ていたようで、

まったくこいつらはろくなもんじゃないぞ、という

話を聞かされながらの鑑賞となったようです。


ロックに興味がない大人にとって、

それは当たり前の反応だったのかもしれません。


そんな中で、父親が陶芸家の友人がいて、

一緒にテレビを見ていたら、その父親が

「こいつらはほんとうの悲しみを知っていて

それを表現している」と言ったそうです。

このバンドの曲もその放送で初めて聴き、

特別ロックが好きな人ではありません。


その対照的なコメントを聞いて、やはり芸術家は

ものの本質をきちんと見抜く力があるのだなあと

感心したのを覚えています。


人が作り出した美しいものに出会って感動する時、

同時にそこから悲しみを感じることがあります。


それは、美しいものは切なくて儚いもので、

弱さや醜さをひっくるめた本当の自分をさらけ出す

ことで生まれてくるものだからなのでしょう。

それ故に、美しいものは誤解されやすいのかも

しれません。


年末年始の休みによく聴いていたのが

ソフトロックと呼ばれるジャンルの音楽。


90年代始め、日本では渋谷系と呼ばれる

ロックに多大な影響を与えたということで

ちょっとしたブームになりましたが、当時は、

甘く軽い聴き心地が安っぽく感じてそれほど

惹かれませんでした。

しかし、歳をとるにつれて、

ロジャー・ニコルズ、ゾンビーズなどの音楽の

美しさの裏にある悲しみが理解できるように

なったような気がします。


そんな中で、

最近何度もリピートして聴いているのが、

The MILLENNIUMのBEGIN。

光が揺れ動くなかの一瞬のきらめきを捉えた

ような美しさは、切なくて儚く、そして、

それ故に悲しみと感動を感じさせてくれます。

 

2010年01月08日

Mongolia Travel Diary

 

 

 

年末にアップしていたので、もうご覧になった方も

いらっしゃると思いますが、トラベラーズノート

ホームページのプロフェッショナルユーザー

ページ、更新しています。


今回は、Itxaso Zunigaさん。

トラベラーズノートに記したモンゴルの旅日記が

実に素敵なのです。


扉ページを切り抜いてフレームのように見せたり、

小さいサイズの写真を連続して並べたり、

モンゴルの草花や砂を中紙に貼り付けたり、

自分でノートを使う時に、参考にしたいアイデアを

たくさん見付けることができます。


最後の写真を見れば分かるように、彼女の

旅日記はノート自体も原型をとどめていません。

ノートリフィルのステッチを外して、MD用紙と

画用紙を交互に重ねて、さらにプリンターで

印刷した紙も重ねて、再び留め直したりしています。


とにかく自由で、瑞々しい旅日記になっています。


そんな自由な空気は、まさにItxasoさん

そのものなんでしょうね。

経歴をご覧いただければ分かるように、

彼女は世界を渡り歩いて生きている生粋の

トラベラーなのです。


現在は5年間住んだ日本を離れて、インドの

デリーで暮らしています。

年末、インドに旅立つ直前に壮行会を兼ねて

一緒に食事をしたのですが、これからインドで

暮らすというのに、気負いや不安を感じさせず

新しい旅先に胸を高鳴らせている様子でした。


これからもインドに暮らしながら、日本の

雑誌でも写真の仕事を続けていくそうなので

作品を見つけるのを楽しみにしています。



話変わって、

お正月休みが終わり最初の3連休ですね。

この連休に、短い旅に出ます。

四国でこだわりのコーヒーを焙煎する熱い男に

会いに行きます。そして、コーヒーとノートに

ついて、熱く語り合ってきます。

そのお話は、後日またここで。


2010年01月12日

そして、旅は続いて行く。

 

 

 

3連休が始まった直後の夜0時。

チームトラベラーズのメンバーは、青山の

CAFE246に集まりました。

徳島への旅の出発です。


0時に出発なのは、高速代が1000円になるから。

出発の場所がCAFE246であるのは、その場所に

ちょっとした意味付けをしたかったから。


そして、トラベラーズワゴンに乗りこみ、

深夜の高速道路をひた走り、

京都で朝日がのぼってくるのを眺め、

パーキングで仮眠して、

大阪でカフェに寄り道して、

神戸で道を間違えて、

明石海峡大橋から最高の夕日を眺め、

その場所に辿り着いた頃は、

すっかり暗くなっていました。


私たちチームトラベラーズが敬愛するカフェ、

アアルトコーヒーは昨年8月と同じ佇まいで

そこにありました。

一杯のコーヒーとそのコーヒーを焙煎する男に

出会うために、長い旅路を経てやって来たのです。

 

でも、今回は特別です。

トラベラーズノートのために焙煎、ブレンドした

コーヒーを飲むためにやってきたのです。


それは、少しほろ苦い味がしました。

そして、一差しミルクをたらすと、まろやかさが

加わり、旅の疲れをいやしてくれました。


旅が始まり、気分が高ぶり、さまざまな出会い

が旅を深め、そして、最後は惜しむように残り

少ない時間を楽しむ。

そのコーヒーを飲むひとときは、まるで旅の

ような時間を感じさせてくれました。


アアルトコーヒーは、私たちのリクエストに

本気で応えてくれました。

まだ試作で本番はもっと美味しくします、と

言ってもらいました。


このコーヒー、近い将来皆様にお披露目します。

トラベラーズの仲間、アアルトコーヒー店主が、

旅人たちのために熱い思い込めて焙煎した

コーヒーです。

それを皆さんがそれぞれの旅を思いながら飲む。

想像しただけで、わくわくします。


そして、旅路の夜、チームトラベラーズと

アアルトコーヒーは、それぞれの未来と希望

について熱く語り合いました。

 

最近、旅をするたびに大きな感動をもらい、

新しい夢が生まれてきます。

旅とそこで出会った仲間たちが、僕らを

奮い立たせて、希望を与えてくれるのです。


Bob Dylanの名曲"Blowin' in the wind"の一節を

思い出します。

"The answer, my friend, is blowin' in the wind."

"友よ、その答えは風の中に吹かれて飛んでいる"


僕らの未来への答えは、風に吹かれているのです。

旅に出ることは、その答えを捕まえるための最適な

方法のひとつであるということに、あらためて

気付きました。

 

 

 

2010年01月13日

TRUCK&BIRD

 

 

 

前にここでも書いたTRUCK FURNITUREが

最近移転し、そこではカフェも併設している

という話を聞いて、今回の徳島行きにあわせて

行ってみることにしました。


倉庫のような建物の2階に上がると、天井の

高い広々とした空間が広がっていました。

無垢の経年変化した板が敷き詰められた床、

コンクリートにペンキが塗られた背の高い壁、

打ちっぱなしの天井から下げられた鉄製の照明、

そして、そこに置かれているTRUCKの家具。


大きい窓から差し込む光が、木のテーブルや革の

ソファーの表面に、やさしく差し込んできます。

思わず手をあてて、その素材のぬくもりを確かめて

しまいました。

私たちは買いもしないのにソファに座って、

その空間を満喫してしまいました。


お店をゆっくり見た後は、併設しているカフェ

BIRDに足を運びました。ここも最高です。

錆び付いた鉄の引き手がついた木のドアを開けると

暖炉が置かれた落ち着いた空間が広がっていました。

もちろん置かれているテーブルやイスはTRUCK製。


料理研究家のケンタロウ氏と一緒に考えたという

ランチメニューは、その家具と同じく、素材の

良さを引き出した美味しいものでした。

料理を待ちながら窓から外を眺めると、カフェが

空くのをまっているたくさんの人々が見えました。


お店を出てから、奥に進むとオーナー夫妻の家が

建っていました。こちらもカッコイイ。

簡素な住宅地帯の中にTRUCKワールドが出来

上がっています。


なんの後ろ盾がない若い2人が自分たちの手で

妥協せず自らの感性を信じて家具作り始め、

それがみんなに認められていく。

そうやって出来上がったTRUCKの世界観が

たくさんの人の胸を打つのを見て、とても

勇気を貰いました。

いや~、すごいなあ。憧れます。

 

 

 

 

2010年01月14日

魔法のカフェ

 

 

 

あまり怪奇現象を信じる方ではありません。

テレビでやっている超能力や心霊現象の番組は、

胡散くさくて好きではないし、 実際に自分が

直面したり体感したことがないことを無条件で

信じることに 危険な匂いを感じるのです。


でも、魔法の力の存在は信じています。

それは私自身が誰かの魔法の力に救われた

経験があるからです。


例えば、ロックの魔法。

ビートルズみたいに偶然出会った4人が、

他の誰にも真似できない唯一無二の美しい音楽を

作ってしまう。そして、世界中の悩める若者たちに

生きる希望を与えてしまう。

私もロックによって心のドアを開けてもらった

一人です。


きっと科学的な分析でその訳を知ることなんて

できないし、同じようにやっても再現できないこと

だと思います。だから、これは人が持つ魔法の力が

そうさせるのだと考えるようにしています。

他にもアートにスポーツ、恋や旅なども時に

魔法の力を発します。


今回の旅で魔法の空間があることが分かりました。

この場所にくると、心の奥底の琴線を刺激される。

静かにその場に佇んでいるだけで、何か新しい

ことを始めたくなり、胸が熱くなってくる。


そんな場所は、人だけでなくモノにも不思議な

魔法をかけてくれます。

そこにおいて写真を撮れば、パワーが宿り、

そのモノを手にとり何かを始めたくなるような

気がするのです。


その魔法のカフェは、今までも訪れたことがある

エレファントファクトリーコーヒー。

この空間はきっと誰のマネでもなく、

何かの分析の結果でもなく

お金をかけたから出来たのではない。

ただ店主の想いが正直に深く突き詰められた

カタチであり、それこそが魔法が生まれる

唯一の方法なのだと思います。


洗練された空間のなか、入り口脇の棚に少し

場違いなブルーハーツの本を見つけました。

この店主もまたロックの魔法に魅せられた

一人のようです。

そして、彼はまた、トラベラーズノートの

愛用者でもあります。

 

 

僕らは今、このノートを魔法のノート

にするための旅をしている。

 

 

 

2010年01月18日

ピラミッド建設

 

 

 

ぼんやりテレビを見ていたら、

エジプトのギザでピラミッドの建設に従事した

労働者の墓を発見した、というニュースが

流れてきました。

その墓は王のピラミッドに並んであり、

この発見により、労働者は奴隷ではなく、

国によってきちんと人格を尊重された人々により

造られたことを示すことができるそうです。


その前にも、ピラミッド建設が農閑期の

雇用確保のための公共事業だったいう説や、

労働者たちは家族と暮らし、怪我の外科治療が

行われた証拠もあるとこと。


昔からのイメージにあるような、奴隷がムチで

叩かれながら、強制的に働き造られたのでなく、

自主的な目的意識を持った人々によって、

誇りを持って造られたものだったいう説が

有力になっているようです。


ピラミッドのような巨大建築物は、

さまざまな職人的な技術や創造力、それに関わる

人々の熱意がないと出来ないものであるのは、

簡単に想像できます。


どちらが正しいかは、私には分かりませんが、

奴隷によって強制的に造られたと考える方が

むしろ偏見的な歴史観によってつくられた

イメージのような気もします。


何もない砂漠の大地に、仲間たちが知恵と力を

出し合い協力しながら、美しい巨大な建造物を

作っていくことは、その成果をはっきりと

目にすることができる分、きっと感動的なこと

であったと思います。

現代では、なかなかそういう仕事って

できないですもんね。


写真は、チームの84booksがエジプト旅行に

行った時に撮ってきました。

ピラミッドはまだ見たことがありませんが、

そんな話を聞くと、ますます見たくなります


2010年01月19日

チェンマイのラーメン

 

 

 

3年前にチェンマイを訪れた際、街道沿いの

ドライブインで食べたラーメン、カオソーイの

味が忘れがたく、12月の訪問時も、

何が食べたいですか?の質問に

すかさずチェンマイラーメン!とリクエスト。


今回連れて行ってくれたお店は、

静かな住宅街の中にありながら、地元の人達で

賑わう人気店でした。


カオソーイはココナッツミルクと香辛料入りの

カレースープに、茹で麺と揚げ麺が入ったタイ

北部の名物料理です。

このスープが辛すぎず、独特の深いコクがあり、

さらに揚げ麺のカリっとした食感と、ゆで麺の

シコシコした食感が楽しめる、麺好きの日本人

ならきっと病み付きになる味なのです。


まずは、揚げワンタンとハーブティーが

食卓に運ばれて来ました。

ハーブティーが入ったグラスは、何かの

瓶詰めが空いたものを使っていて、そんな

ゆるい感じがチェンマイ的でなごみます。


そして、お目当てのカオソーイが登場。

さすが人気店です。スープの様々な材料が

混ざりあった複雑なコクが絶妙。

あっという間に完食してしまいました。

まだまだいけるということで、もう1杯追加

オーダーです。今度は、何かの葉っぱを混ぜて

作られた緑色の麺を頼みました。

こちらも美味しくいただきました。


1杯25バーツ(約70円)で味わえる幸せのひととき。

チェンマイに行かれる方、ぜひ食べてみて下さい。

 
 
 
 

2010年01月22日

旅先のカフェ SEWING TABLE COFFEE

 

 

 

徳島へ向かう旅の途中、大阪のとある場所。


地図の通りに込み入った住宅街の細い道を

不安げに進んでいくと、突然「星ヶ丘洋裁学校」

と書かれた校門が見えてきました。

どうやらここが目指す場所のようです。


草が生い茂る広い敷地の中に、古い田舎の

分校のような洋裁学校がぽつんと見えます。

門の外と中の景色の落差に、突然タイムスリップ

したような気分になりました。


この敷地内にカフェがあるらしいのですが、

案内や看板はありません。とりあえず、

奥に進んで歩くことにしました。人里離れた

山奥にあるような納屋まで辿り着くと、

コーヒーの香りが漂ってきます。


しかし、どこにもカフェらしき案内はなく

入るのを躊躇していた時、その小さな看板を

見つけました。


広い庭に無造作に転がっているように見える石に、

SEWING TABLE COFFEと書かれています。

 

 


その納屋のガラスの引き戸を開けて中に入ると、

狭い空間に、懐かしい空気が漂っていました。

長い年月を経て美しく黒ずんだ木のテーブルと

イスが置かれ、その中心には古い一体式の

ステレオがあります。その上に、さりげなく

置かれているクラフト作家の作品も

どこか懐かしい香りのするものばかり。

 

 

 

オーダーしたサイフォンコーヒーは、

土の匂いがしてきそうな無骨な味のある

器に入って出てきました。

優しく差し込む日差しと控えめな照明による

穏やかな灯りの中で、ぼんやりしながら

ただその心地よさに浸っていました。

 

そして、外に出ると、思わず大きく深呼吸

をしてしまいました。空の下、土と草の匂いの

中で美味しい空気を思いっきり吸い込む。

そんな清々しい気分、忘れていたような気が

します。

 


 

 

カフェといえば、トラベラーズカフェのほうも

更新しています。

まずは、みんなのトラベラーズノートは2作品。

WNKさんの自作ガイドブックはぜひ拡大して

見てください。とてもきれいに描かれています。

JinFreaksさんは、手縫いでベルトとペンホルダー

を付けています。完全にオリジナルになってます。


みんなのトラベラーズフォトは3作品。

hideadさんは、京都の落ち葉の中に佇む

トラベラーズノート。茶色の革がなじんでいます。

ringo.kさんは大阪のカフェを紹介してくれてます。

今日みたいな寒い日はココアもいいですね~。

tomo-sさんは穴八幡宮。東京にもまだまだ

知らない場所がいっぱいあるなあ。


そして、トラベラーズストーリー。

かわうそさんのぐい呑み7曜セット。

お酒が好きな方なら試したくなるのでは。

最後はHideさんのtimetables。

紙が好きな私にとっても、年賀状や印刷された

タイムテーブルはいつまでの残ってほしいもの。

どちらも年月を経てすこし黄ばんだり、

シミがついたりすることでも、時間の経過を

感じられます。そのことの素敵さをHideさんの

ストーリーが教えてくれます。


それではよい週末を!

 

2010年01月25日

FLAT HOUSE LIFE

 

 

 

トラベラーズノートホームページの

プロフェッショナルユーザーに掲載させて

もらっているイラストレーターの

アラタ・クールハンドさん。


前にそのお宅にお邪魔させて頂いたのですが、

古い平屋を素敵に住みこなしているのに、

とても感銘を受けたのを覚えています。

その後、もう少し広い平屋に引っ越したとのこと

でお誘いを受け、先日お邪魔しました。


アラタさんが住んでいる平屋は、「米軍ハウス」

と呼ばれる、戦後、進駐軍のアメリカ兵の住居

として建てられ、その後ベトナム戦争終結後の

引き上げにより、日本人に貸し出されるように

なった築40以上の住居です。


玄関の先にはフローリング床の広いリビング、

そこにゆったりと置かれたソファー。

車が停められるガレージ、開放感のある庭など、

住居に対する意識が高い欧米人のために作られた

建物は、まさに古いアメリカ映画の中のセット

のような佇まい。


築40年~50年の古い建物のため、機能的で

なかったり、老朽化による汚れや傷、ヒビなど

があるのですが、それを味わいとして楽しむ

ことで、むしろメリットに変えています。

そして、その家賃もその築年数と少し不便な

場所にあるというだけで、床面積が同じ広さの

都内のマンションと比べるとかなり安価で

借りる事ができるのです。


都内の画一的な坪効率やコスト重視の

マンションや建売一軒家と比べると、不便な

点も多いのでしょうが、何より住むことを

楽しむという気分を喚起してくれます。


ミッドセンチュリーのフロアライトの優しい

光の中、1961年製のBraunの真空管プレイヤー

でモダンジャズを聴き、アラタさんお手製の

パスタを頂きました。当然、話は盛り上がり、

楽しい時間を過ごすことができました。


そんな暮らしは映画やアルバムのジャケットの

中だけの世界でなく、さらに夢みたいなことでも

なく、ほんの少し考え方を変えて、ちょっとの

不便さを受け入れて、本気で暮らしを大切に

することで実現できるのです。

これは目からウロコの体験でした。


そのアラタさんが、様々な人の古い平屋の素敵な

暮らしを綴った本が「FLAT HOUSE LIFE」。


何度もペンキを塗り替えられた壁を

ジャスパージョーンズの絵のようだと表現したり、

壁に打ち付けられている錆びた釘と老朽化で現れた

クラックの不思議な配列をアブストラクトアート

(抽象芸術)と感じる感性。

そして、その感性を持って、本当に自分らしい

豊かな暮らしを楽しむこと。


この本にはそんな夢を現実に変える方法が

詰まっています。

 

 

 

 

 

2010年01月27日

チェンマイの工房

 

 

 

トラベラーズノートのカバーは、チェンマイの

若い夫婦2人で運営されている小さな工房で

作られています。

その工房は、チェンマイの郊外、大通りから

細い道に入り込み、まわりに草木が生い茂る

舗装がされていない土の道を進んだ場所にあります。


この工房では5~6人の近所に住む女性たちが、

ゴザのようなものを敷いた床に座って作業して

います。床に座って仕事をする姿は、タイの他の

場所でも何度か見かけたあるので、気温が高い

この国の伝統的なスタイルなのかもしれません。


カメラを向けると、戯けた笑顔を見せて

くれました。タイの人特有の穏やかな明るさ

を感じることができます。


私たちがよく仕事で行く中国の工場は

もっと大規模で、それぞれの作業が分業化され

システマチックに工程が進んで行きます。

ラインを組んで、一人の人が細かい作業を

繰り返し行い、隣の人に受け渡して行きます。


それはそれで、効率化を突き詰めた方法である

ことは否定できませんが、このチェンマイの

工房のように、少数のスタッフが向かい合って

床に座ってしている姿に、ほっとした感情を

抱いてしまうのは、きっと働いている人の笑顔

をより多く見れるからなのかもしれません。


商品として出荷する前には、最終的な検品を

日本でもう一度する必要があったしますが、

ここを訪れるたびに、この場所でここに暮らす

人たちと一緒にモノ作りが出来ることの喜びを

実感します。


トラベラーズノートの自由で温かみを感じる

佇まい、それは設計図や仕様書には現れて

こない作る人や場所の空気感のようなもの

から出て来ているのだと思います。


トラベラーズノートを手にした時に、

タイ、チェンマイの穏やかな空気、そして

そこに暮らす人々のやさしい笑顔を少しだけ

でも感じて頂ければ嬉しいです。


 

 

 

革が入荷すると、まず革の型抜きを専門で

行っている工場でトラベラーズノートの形に

抜いていきます。この工程は、革の知識や

特性を知る職人によって行われます。


 

 

ゴムを留める錫製の金具は、このような型

から出来上がります。

 

 

 

2010年01月29日

太陽の塔


 

 

岡本太郎が教えてくれた事。


いつでも何かにぶつかり、絶望し、

そしてそれを乗り越える。

そういう意志のあるものだけに、人生が

価値を持ってくる。


すぐれた作品に身も魂もぶつけて、

ほんとうに感動したならば、その瞬間から

あなたの見る世界は、色、形を変える。

生活が生きがいとなり、今まで見ることの

なかった、今まで知ることのなかった姿を

発見するでしょう。


都合のよいところだけを取るのでは

実体はつかめません。(中略)

外から見て、いいと思っているようなものは

実にならない上っ皮であって、

悪いと考えられているもののほうに本質的な

ものがあるばあいが多いからです。


公言は公約です。

「おれこそ芸術家である」と宣言した以上、

すべてそれ以降のわざわいは、おのれだけに

降りかかってくるのです。

だまっていれば無事すんだものを。

しかし、ノッピキならない立場に、自分を

追いこまなければいけない。言ったばかりに

徹底的に、残酷なまでに責任をとらなかれば

なりません。

(岡本太郎著「今日の芸術」より)


太陽の塔を見て感動し、岡本太郎の本を

読み返したら、もう一度太陽の塔を見たく

なりました。

 

 

 

2月1日月曜日、トラベラーズノート

ホームページ上で、新しい仲間たちを

少しだけ紹介します。

アップできるのは夜になると思いますが、

ぜひ、チェックしてみてください。

 

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店長のプロフィール

(株)デザインフィルでトラベラーズノートの企画を担当している飯島です。