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カッパドキア

 

 

 

寂しい黒海沿岸の街から長距離バスを乗り継ぎ、

奇岩で有名なカッパドキアに入りました。

そこは有名観光地。

同じ年頃の日本人旅行者にも会うことが

できました。その前の寂しさを埋めるかのように、

そこで知り合った男女4、5人のメンバーで、

奇岩群や洞窟教会をまわりしました。


ある日、そのメンバーで街を歩いていて、

昼食の時間になったので食堂を探すことにしました。

いくつか食堂らしきお店を見つけることはできた

のですが、どこも閉まっています。

そこで、街を歩いている男の人に声をかけて

身振り手振りで、何か食べられるところがないか

聞いてみました。すると路地裏にひっそりと

佇む小さな食堂に案内してくれました。


彼は、その食堂に入るとなにやら店主と話を

はじめました。最初は面倒そうな顔をして

帰ってほしいというような素振りだった店主も

やっと納得して店の奥に私達を導いて

くれました。

 

その店はお昼時だというのに閑散としていて、

数人しかいない客は何を食べるではなく、

手持ち無沙汰に闖入者である私たちをじっと

見つめていました。


通されたのは、狭い店内の奥でまかない部屋

のようなところ。どうして、入口近くの明るい

テーブル席で食べられないのかと、身振りで伝えま

したが、ここで待っていろと示すばかりです。


その寂れた雰囲気に、少し警戒心を抱きましたが、

厨房からパンの焼ける匂いが漂ってくると、

気持ちは一気に、食べ物への興味に傾きました。

チーズやトマトソースがのせられたピザのような

パンは焼きたてということもあり、美味しく

食べました。

 

店内にいる数人の客は、私たちが食事をしている

時も、じっと私たちを眺めています。

そのときは、明らかに場違いの私たちが珍しく

眺めているかと思っていました。


そして、お腹もいっぱいになり満足げにその店を

出て行きました。ホテルにもどり、そのことを

スタッフに話すと、それはラマダーンだからだ

教えてくれました。


イスラム教のトルコでは、ラマダーンの時期に

断食を行います。その期間、日の出から日没の間

何も食べてはいけないことになっています。

それを聞いて、食堂が閉まっていたことや

食堂の中の人の厳しい視線の訳が分かりました。


あらためて思い起こすと、お腹を空かせた人

の前で、堂々と食事をするという行為は

ひどい迷惑だったことに気付きました。

ただ、そんな思いも寄らない習慣に出会うのも

旅の楽しみだったりします。

 

 

コメント (2)

はじめまして。
いつも楽しくよませていただいております。

旅の恥はかきすてとはよくいったもんで、
かきすてたあとは
いつもいい思い出にかわってくれますね。

トルコの人たちは
すごく親日家だとききました。
一度訪れてみたい国のひとつですが、
その際には、
ラマダーンには気をつけますね。

それではまた。

iijima:

yoco♪さま、はじめまして。
コメントありがとうございます。
トルコは東洋と西洋の分岐点ということで、独特の雰囲気があります。
また、親日家でもあるのですが、旅人に対して寛大で優しいところも魅力です。
ぜひ、一度訪れてみてください。
イタリアのボリョーニャも行ってみたいです。

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店長のプロフィール

(株)デザインフィルでトラベラーズノートの企画を担当している飯島です。