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Pictures from the surface of the earth

 

 

 

だいぶ日が経ってしまいましたが

ISOT(国際文具紙製品展)とあわせて開催

された東京国際ブックフェアに今年も行って

来ました。出版社のブースは、どうも今ひとつ

盛り上がりに欠けていたのですが、変わって

人が集っていたのは電子書籍のブース。


アマゾンのキンドルに続き、iPadの出現で

一気に電子書籍が盛り上がっているようで、

ポータルサイトや新サービスをアピールする

会社のブースをたくさん見つけることが

できました。同時に、その直前にHMV渋谷店

が閉店するなんてニュースもあって、書店や

出版社の危機感をあおっているようです。


いずれにしてもiPadなどの端末が普及する

につれて、出版のデジタル化が加速していく

のは間違いないと思います。


でも、やっぱり音楽と違い、手で直接触れて

五感を使って向き合う本は、すべてがデジタル

に変わってしまうことはないような気がします。


デジタルカメラの出現によって、トイカメラ

などの味のあるアナログカメラが逆に注目

されたように、活版印刷やシルク印刷、

箔押しなどの古くからある質感のある

印刷加工が、ますます注目されるように

なるのでしょうね。


デジタル化の加速によって、アナログが

その価値を見つめ直し、より研ぎすまされて

いくことは悪いことでないような気もします。


毎回、このブックフェアで楽しみなのは、

洋書セール。今回ゲットしたのは、写真集

「Pictures from the surface of the earth 」


「パリ、テキサス」「ベルリン・天使の詩」

「ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ」などで

知られるヴィム・ヴェンダース監督の写真集。


アメリカ南部の乾いた風景に停まる色鮮やかな

バスが写っている写真はパリ・テキサスを、

ハバナの古い建物が路地裏で子供がバットを

振る写真は、ブエナ・ビスタのワンシーンを

切り取ったかのようです。

美しく哀愁をおびた物語を予感させてくれる、

とても素晴らしい写真集です。


はじめて見たのに、とても懐かしく切ない

気持ちになるのは、ずっと会いたかった

風景だからなのかもしれません。

この風景を自分の目で見るために旅に

出たくなる。そんな写真集です。


どんなにデジタルやバーチャルの世界が

進んでも、リアルにその場所に向き合って

体感することでしか分からないことは

まだまだたくさんあるから私たちには旅が

必要なのでしょうね。

 

 

 

 

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店長のプロフィール

(株)デザインフィルでトラベラーズノートの企画を担当している飯島です。