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Goodbye


 
 
音楽評論家、俳優、ミュージシャン、SF作家、
元メジャーリーガー、そして、現役サッカー選手、
最近訃報が続きます。
著名人の訃報は、悲しみよりも驚きを与えること
が多いですが、その人が与えてくれた心の影響の
大きさによって悲しみの割合が大きくなります。
 
思い返してみると、著名人の訃報を聞いて、
思わず涙が出てきたことが今まで2回あります。
 
ひとつは、2002年12月、イギリスのバンド、
ザ・クラッシュのジョー・ストラマーが亡く
なった時。クラッシュは、自分の心にもっとも
大きな影響を与えてくれたバンドのひとつ。
ちょうどその1ヶ月前にバンド仲間だった友人が
病気で亡くなったあとだったこともあり、
ニュースを聞いた瞬間、友人とお互い好きだった
クラッシュの曲をコピーした記憶が蘇り、自然と
涙が出てきました。
 
もうひとつは、1996年のちょうど今頃の季節。
秋田出張中、八郎潟のまっすぐ続く道を営業車で
走りながら聞いていたラジオのニュースで寅さん
こと渥美清氏の訃報を知ったときです。
 
映画「男はつらいよ」は、小さい頃からテレビで
放映すると家族で必ず見ていたし、大人になって
からもしばしば最新作を映画館で見るくらい好き
でした。少年時代の自分にとって、フーテンの
旅ぐらしのテキヤ稼業はまさに憧れの職業でした。
また、寅さんの甥っ子の満男は、設定が自分と
同年代で、その優柔不断な情けない性格も自分に
重なるところがあったりして、感情移入がしやすく、
寅さんはずっと昔から身近にいた、伯父さんの
ように感じていたのかもしれません。
 
訃報のニュースを聞きながら、その年の正月に
映画館で見た「男はつらいよ・48作目」の最終
シーンが蘇ってきました。必ず寅さん失恋をして
終るのがお約束ですが、遺作となってしまった
その作品のラストは、いつもとはちょっと違って
いました。
 
マドンナは今まで何度か登場している浅丘ルリ子
演じるリリー。柴又でみんなで談笑中に寅さんと
リリーが言い争いになって、怒ったリリーが家を
飛び出す。ひとりタクシーに乗ろうとした瞬間
寅さんがやってきて、そこに乗り込んで、2人
一緒に旅立っていく。そんな終り方でした。
 
せっかく幸せになれたと思ったのに・・・と
満男の視点で、伯父さんを失った悲しさ。
そして、もう大好きな映画の続きが見れないと
いう、ファンとしての寂しさ。その両方の想いが
こみ上げて思わず涙をあふれてきたのかもしれ
ません。
 
当たり前の話ですが、大切に思っている人の
突然の死に直面すると、大きな喪失感と深い
悲しみを感じます。それは身近な人であっても
遠い存在であっても同じなのかもしれません。
最初に挙げた方々のご逝去を悼み、謹んで
お悔やみ申しあげます。
 

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店長のプロフィール

(株)デザインフィルでトラベラーズノートの企画を担当している飯島です。