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2011年11月 アーカイブ

2011年11月04日

Milk and Sugar

 
 
 
疲れた体と頭を癒すべく、久しぶりに家で
ゆっくり過ごす休日。

11時近くに目を覚まし、布団から出ると、
ガスコンロに火をつけ、お湯を湧かす。
そして、最近お気に入りのG. Loveの最新作
「Fixin to Die」を聴きながら、コーヒー豆を挽く。
豆はもちろんアアルトコーヒーのトラベラーズ
ブレンド。
いつもよりちょっと多めに豆を挽いて、濃いめの
コーヒーをつくる。

流れる曲が「Milk and Sugar」に変わった頃、
コーヒーが出来上がる。
うん、ちょうといいタイミング。
軽快なアコースティックギターのイントロが流れ、
こんな詩が歌われる。

「この歌はコーヒーについての歌だよ。
みんなコーヒーは好きだよね?
ぼくもコーヒーは好きだよ。」

曲を聴きながら、砂糖とミルクをコーヒーにいれて
スプーンでかき混ぜる。コーヒー好きなくせに、
実はブラックではなく、ミルクと砂糖を入れるのが
好み。

「旅路はまだ長いし、時には充分な蓄えもなく
辛い時もある。だからミルクと砂糖をくれないか。
強めで甘いコーヒーがカップに満たされていたら、
それでぼくは満足だって、きみは知っている。

クリームとハチミツ入りが好きな人もいる。
夜のように暗いブラックが好きな人もいる。
だけど、ぼくはそれが好きなんだ。
だから、ミルクと砂糖をくれないか」

そういえば先月、京都のお気に入りのカフェ、
エレファントコーヒーに開店と同時に入った時、
最初にかかったのが、この曲だったなあ。

美味しいコーヒーと、心地よい音楽とともに
だらだらとゆっくり過ごす時間。
やっぱり大事ですね。
 

2011年11月08日

from Tokyo Station

 
 
 
日曜日夜9時の東京駅は、まだ賑やかで人の流れ
も多く、たくさんの人々が家路に急ぐ姿を見ること
ができます。

新幹線のホームから降りてきた荷物をたくさん
抱えた人々、結婚式帰りなのか礼服に大きな紙袋
を持った集団、ディズニーランド土産のミッキー
マウスのぬいぐるみを持って歩く子供。
それぞれの旅先から帰ってきた人々は、疲れた
様子なのに皆どこか楽しそうな顔をしています。

日本の電車の出発駅であり、終着駅でもある
東京駅は、日曜日の夜もいつものように賑やかで
活気に溢れています。

そんななか、東京駅構内にあるecute東京さんの
「トラベラーズファクトリー」イベントの陳列を
始めました。タイムリミットは終電まで。

改札前の人が流れをよけながら、台車に荷物を
積んで運んで行く。
会場に高々と積み上げた段ボールを空けて、
商品や什器を取り出して並べていく。
何もない空っぽの空間が少しずつトラベラーズ
な空間に変わっていく。
でも、その時は変わっていく様子をしみじみ味わう
余裕もなく刻々を近付くタイムリミットに焦りながら
黙々と作業を進めていく。

作業を8割ほど終えて、あと少しだと思いながら
ふと時計を見ると、もう終電まで少ししかない。
翌日の朝、再び作業をすることにして、駆け足で
電車に飛び乗る。
そして、翌日朝から作業をはじめて、ぎりぎり
オープンに間に合う。

いつもこんな感じでバタバタしながらやってます。
でも、それはぎりぎりまで良いものを作ろうって
がんばるから・・・と都合良く解釈をしています。

その後、担当者の方から、たくさんの方に来て
頂いているということを伺うことができました。
ありがとうございます。そんなお話を聞くことが
できると、しみじみ嬉しいです。

駅ということで、その場で押せるオリジナルの
スタンプもご用意してます。
東京駅をご利用の方、ぜひお立ち寄りください!
 
 
 

2011年11月11日

What the world is waiting for.

 
 
 
久しぶりにネットでいろいろ検索していたら、
ストーン・ローゼズ再結成のニュースが飛び込んで
きました。
ストーン・ローゼズは、初めて出会った20歳のころ
から今までずっと大好きで、その間もっとも繰り返し
アルバムを聴いたバンドです。

1996年の解散のニュースを知った時は、深い喪失感
を感じました。94年のニルバーナのカート・コバーン
自殺、95年のブルーハーツ解散、そして96年は
ストーン・ローゼズ解散。ほぼ同時期に知った渥美清
の訃報とともに、自分のなかでひとつの時代が終焉を
むかえたような気分になったのを覚えています。

勇気や希望を与えてくれる素敵な贈り物を届けてくれ、
その成長や変化をワクワクしながら見届けていきたい。
ストーン・ローゼズはそんなバンドだったし、その
楽しみが失われてしまうことで、まるで失恋のように
落ち込みました。

あれから15年。
ぼくらが待ち望んでいた夢がついに現実になったの
です。再結成のインタビューを読むだけで興奮です。

「次のプランは世界を揺さぶること」

「久しぶりに四人が集まって数曲リハをやった時、
この四人が揃わないと生まれないマジックを感じた」

「愛が(解散後の不仲によるメンバー間の)憎しみに
よる痛みに勝った。愛はすべてを克服できるからな。」

そりゃあ興奮します。来年のフジロック出演も早々
決定したし、もう考えるだけでワクワクします。

さて、話変わって、今後の土曜日にはトラベラーズ
ファクトリーで 、イベント「スパイラルリング
ノート・バイキング」
を開催します。
去年の5月に社内イベントでやってから、ずっと
いつか公の場でやってみたいと思っていたイベント
です。初の試みのため、どんな感じになるか予想
もつきませんが、これも考えるだけでワクワク
します。
 

2011年11月14日

Spiral Ring Notebook Viking

 
 
 
無事終了しました。たくさんの方々に参加いただき
ほんとうにありがとうございました。

このイベントは、去年の5月に流山工場で行った
社内イベントが原型となっています。

3年前に流山工場に社内の有志が集まって、
一日だけのトラベラーズカフェをオープン。
その翌年には、aalto cofeeより豆を取り寄せたり、
壁やディプレイも作って、より本格的なカフェに
して、みんなにコーヒーをふるまいました。
そして、去年はトラベラーズプレスの時に作って
もらったトラベラーズブレンドやトラベラーズ
ブレッドもメニューに加わり、さらにレベルアップ。
そのときに、141考案のノートバイキングを実施
しました。

社内イベントで遊びなんだけど、今回来てくれた
リング製本職人のワタナベを始め、工場長や
スタッフが、みんな面白がって仕事が終ってから
その準備をやってくれました。
ものづくりのプロたちが、本気で取り組むことで、
いつかこんなことができたらいいなあと、
思いながらとりあえず遊びとしてやったことが、
ほんとうの仕事として実現できるんじゃないかって
思えるようになりました。
トラベラーズファクトリーの原型もまた、あの時
の流山工場で作られたような気がします。

さて、そのノートバイキングですが、まずは1階で
表紙を選ぶことから始まります。たくさんの色の
箔押しもリング職人ワタナベの仕事です。

表紙を持って2階にあがると、たくさんの種類の
紙がお皿に盛りつけられています。
定番のMD用紙やクラフト紙から、薄い紙、透ける紙、
便箋を再利用した紙など、約20種類の紙の中から
お好みの紙を選びます。
クラフト紙と白い紙を交互に並べたり、MD用紙の
クリームと白をミックスしたり、途中に和紙やポケット
を入れてみたり、使い道を考えながら自由に中紙を
組み合わせられるのが楽しいところ。

中紙が決まったら、職人のもとへ。
その場でシュルシュル~とリング綴じ。パチンとペンチ
でリングを切って端を曲げるとオリジナルリングノート
ができあがります。

最後に、シールを貼ったり、スタンプを押したりして、
表紙をカスタマイズして完成。

スパイラルリングノートは、すべてこのように
1冊ずつ手でリングを綴じて作られています。

このノートを使っていただいている方々に、
こんな人がこんな風にノートを作っているという
ことを知ってもらうこと。
普段は工場で作業をしているスタッフが、実際に
ノートを使っている方々と触れ合うこと。
そんな場面がもっと生まれると、作り手にとっても
使う方にとっても、より愛情をもって大切にものに
向かい合うことができるような気がします。

今回のイベントでは、参加した方々はたくさんの
笑顔を見せてくれましたし、私たちも楽しい時間
を過ごすことができました。

ノートバイキング、トラベラーズファクトリーの
定番イベントとして、今後も開催していきたいと
思います。
 
 
 
 

2011年11月16日

Everything Must Go


 
 
東京では朝晩はだいぶ冷え込むようになりました。
ダウンのジャケットを押し入れの奥からひっぱり
出して、久しぶりに袖を通す。
もう、そんな季節になったんですね。

毎年この季節になると思い出すのは、学生時代
の学祭のこと。音楽サークルに所属していた
私たちにとって、それは一大イベントでした。

学祭が始まる一週間前になると、その準備として
野外ステージ作りがはじまります。
イントレと呼ばれる鉄パイプを組んで足場を作り
その上にステージを組み立てていきます。
かなり大きく本格的なステージを自分たちで
作り上げていくため、それはけっこう大変な
作業で、朝早い時間から授業が始まるまで、
そして授業が終ってから暗くなるまで、
出演メンバー総出で作業を行いました。
その大学は八王子の山奥にあるせいか、気温が
東京の中心地より2〜3度気温も低く、早朝から
の作業は、冬の寒さをいち早く感じさせてくれ
ました。

作業期間中は朝早く大学に行かなければならない
ため、隅田川の向こう側から通っていた私と
ギター担当のYくんは、友達のアパートに泊まり
歩くのが恒例となっていました。
朝早く起きなければいけないのに、夜は夜で
無駄話に花を咲かせ夜更かしをしてしまい、
結局作業には遅刻してしまったことも多かった
ような気がします。

「これ聴いてみようよ」
「マニック・ストリート・プリーチャーズっていう
イギリスの新しいバンドなんだけど、良いよ」
「うん、いいね〜」
「これはシングル集なんだけど、これからデビュー
アルバムを発表して、それを世界中でナンバーワン
にして解散するって言ってるんだよね」
「そうかあ、パンクだね〜、でも解散はもったい
ないなあ」

その頃は、音楽の話か女の子の話をしてれば、
話題は尽きることがなかったのです。
実は、イントレ組みの作業には、ジャズ研に
所属している最近仲良くなりかけている女の子
も来ていて、その子に会うのが楽しみだったり
もしました。

少しずつイントレを積み上げ、最後に照明を
取り付ける場所は、ビルの3階くらいまでの高さ
になりました。
そして、いよいよステージも完成し、学生最後の
学祭の当日。

私たちの出番の日は、なんと雨で野外ステージは
使えず、その日の急ごしらえで作り上げた教室内の
小さなステージでライブをすることになってしまい
ました。「雨ニモマケズ・・・」と誰かに落書き
された黒板を背景に、ライブを行いました。
でも、それも今となっては良い思い出です。

ちなみに、仲良くなりかけていたジャズ研の女の子
とは、その後、片思いだった好きな人が忘れられない
という、よくある口実で振られてしまいました。

あの夜にYくんと一緒に聴いたバンド、マニックスは
UKチャート13位のデビューアルバム発表後も解散
することなく活動を続け、現在ではイギリスの国民的
長寿バンドとしての地位を確立しています。

そして、私は学生時代のバンド活動のように想いを
共有できる仲間と仕事をして、学祭のようなイベント
を仕事としてやっていたりします。
あの頃より器用になったし、もっと必死でやっている
けど、根本的な気持ちはそれほど変わっていない
ような気もします。
 

2011年11月21日

Stamp By Me

 
 
街を歩くと、クリスマスの装飾が目立つように
なりました。いよいよ今年もあと少しなんだな〜
と実感します。

年末が近づくと、街が華やかになっていくのと
あわせて、やり残した仕事のことや、年賀状の準備、
大掃除、さらには忘年会やクリスマスイベントなど、
やるべきことがいろいろ気になりだして急に
慌ただしくなってきます。

年末の忙しい最中ではありますが、ちょっとだけ
時間を作り、コーヒーを飲みながら、心地よい
空間に身を浸し、穏やかな気持ちを取り戻してみる。
そんな時間を過ごしに、トラベラーズファクトリー
へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
路地裏で静かに佇んでいるこの場所は、年末の喧噪
を少しだけ忘れさせてくれます。
ゆっくりノートに向かって、いろいろなことがあった
今年をしみじみ思い出してみるのも大切な時間かも
しれません。

トラベラーズファクトリーでは、現在オリジナル
ネームスタンプの受注を行っています。

受注に先立ち、まずはスタンプのサンプルを作成
してみました。私の名前は、チケット柄で作って
もらったのですが、なかなか良い感じに仕上り
ました。

使っていたら楽しくなってタグやラベル、封筒、
葉書などいろいろなものに押してみました。
シールに貼って枠にそって切ってみたり、紙に
連続して押したものを帯状に切ってチケット風に
してみたり、アレンジをしても楽しいです。
さっそく、おろしたての2012年ダイアリーの
表紙をカスタマイズしてみました。
まさに2012年を旅するためのチケットです。

これからの季節、クリスマスカードや年賀状の
作成にも活躍しそうです。
他にも飛行機、タグ、ファクトリーロゴなど
素敵な柄をご用意しています。
相手の方のお名前を入れて、クリスマスギフト
にしても素敵ですね。
ぜひ、この機会にお名前入りのスタンプをどうぞ! 

トラベラーズファクトリーでは、年末に向けて
他にも楽しいこと企画中ですので、ぜひご期待
ください。
 
 

2011年11月24日

BENLLY'S & JOBがやってくる


 
 
会社帰りにちょっとした用事があって、
定休日のトラベラーズファクトリーに寄っていく。
誰もいない夜の2階で、音楽を静かに鳴らして
ソファーにごろんと横になる。
あ〜気持ちいいなあ〜。

英国製のスピーカーから流れる
ジェームス・ブレイクの浮遊感のある歌声が
足場板の床に反響し、煩わしい日々の雑念から
心を解き放っていく。
TRUCKのレザーソファーのざっくりとした
革の肌触りと程よい弾力のクッションが心地よく
体を包み込んでいく。
壁に飾ってある旅人から送られた、素敵な旅先の
思い出が描かれたポストカードをぼんやり眺める。

オープンして1ヶ月が過ぎたんだ。
その1ヶ月の間にこの場所で生まれた、そして
これからも生まれるであろう、たくさんの笑顔と
ワクワクする体験に想いをはせる。

来月には、僕らが憧れ尊敬するべンリーズ&ジョブ
の田中さんが、金沢からこの場所にやってくる。
そして、世界でたったひとつのアクセサリーを
金槌で叩いたりしながら作る。
あの日金沢で見た、かっこいいWORK ROOMが
トラベラーズファクトリーで再現されるんだ。
ファクトリーで自分で作るアクセサリー、
きっと、思い出に残るとっておきのクリスマス
プレゼントになるんだろうな。
夜には、金沢のことや旅のこと、工房の様子など
をみんなの前で話してくれる。 

ぼくらの、そしてみんなの忘れられないような
素敵な思い出をここでたくさん作りたいな。
 
※シルバーバングル・ワークショップと
BENLLY'S & JOBトークショー の詳細はこちら
をご覧ください。 
 
 

2011年11月28日

ぼくのしょうらいのゆめ

 
 
 
正直に言ってしまうと、人生において何かを
選択するために、大きな決断をしなければならない
ということに直面したことはなくて、興味の赴く
ままだったり、単なる偶然だったり、または
そうせざるを得なかったりで、自然と今の状態が
出来上がっているような気がします。

今だから言えることですが、会社を選ぶときも、
家から近い会社なのでちょっと説明会に行ってみて、
なんだか感じが良さそうだから、受けてみて、一番
最初に内定がもらえたので、決めてしまいました。
そういえば、高校も大学も1校しか受からなかった
ので、悩む余地がなかったし。

トラベラーズノートが生まれて、イベントを
やったり、仲間ができたり、トラベラーズ
ファクトリーをはじめたり・・・といったことも、
どうすべきか悩んで決めたことではなくて、
自然と次にはそうしたいとみんなで話していたこと
に手をつけていった結果生まれたことでした。
そのための手段や方法を考えるときには、頭を
悩ませることがたくさんあったけど、大きな道筋は
悩む余地がない必然としてあったような気がします。

「ぼくのしょうらいのゆめ」は、内田裕也氏、
大竹伸郎氏、田中泯氏、谷川俊太郎氏、吉本隆明氏、
和田誠氏など、各界で活躍するそうそうたる著名人
が、少年時代から今の自分までの道筋を語っている
本です。
そのタイトルか察すると、一線で活躍する方々の
視点で、夢を抱くことの大切さを伝えようという
意図で作られた本のように思えます。

でも、そこに登場する方々の多くは、大きな夢に
向かって努力をすることや、夢をあきらめないこと
の大切を語ってはくれません。

「僕はなんとなく自分の意志で、『こうなろう』
って思って『なった』ことは、どうも無いような気
がします。もう『仕方がないからそうなっちゃった
んだ』っていうすごく受け身の生き方をしてきた
気がします。」

思想家の吉本隆明氏は、こんな風に語っています。
下の画家の大竹伸郎氏の言葉と照らしあわせると、
なんとなくその意味がしっくり入ってくるような
気がする。

「『次を作る』という気持ちが消えないまま、
どこまで行けるのかってことじゃないかな。
それはもう『意志』の話じゃない。『描きたくて
しょうがない』っていうのは『状態』で、それは
『意志』とは違う。」

彼らが教えてくれることは、無理して大げさな夢を
持つことではなく、日々向かい合うことを大切にし、
自分の興味に忠実に本気で取り組んでいくこと。
自然に生きて行った結果が、彼らの仕事への結果に
繋がっていると語っています。

そういえば少年時代は、夢を持つとかたいそうなコト
を考えず、興味の赴くままに目の前のことに向かって
いたんだよなあ。
少年の頃の気分を思い出させ、やさしく勇気を
与えてくれる本です。
 
 
 

2011年12月

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店長のプロフィール

(株)デザインフィルでトラベラーズノートの企画を担当している飯島です。