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片思いが実る時

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男女が恋愛に発展する時の典型的なパターンは、
学校や仕事、友人などを通じて知り合った2人が、
お互いのことを少しずつ知っていくうちに、
この人なんだかいいなあと思う気持ちと、
同時に、もしかしたら自分に気があるのかなあ
という予感が重なっていくことで発展することが
多いと思います。

自分の数少ない恋愛経験のことを思い出しても
すべてこのパターンです。まあ、その予感は
勘違いであることも多いのですが。

逆にほとんど話をしたことがないような人に
対する片思いは、やっぱり片思いで終ることが
多くて、それを恋愛に発展させるにはかなりの
パワーや運が必要です。もちろん自分には
そんな経験はありません。

来月、トラベラーズノートパスポートサイズで
コラボレーションをするスターフェリーに対する
ぼくらの思いは、恋愛に例えるとまさに
典型的な片思いでした。

初めて乗ったのは、もう20年以上前。
その時からすっかり魅力に取り憑かれて、
仕事で香港に行くようになると、必ずフェリーに
乗って、キラキラ光る夜景を眺めながら、
気持ち良い海風を浴びていました。
なので、コラボレーションというアイデアが
生まれた時、スターフェリーはまっさきにその
候補にあがりました。

でも、相手はきっとトラベラーズノートのこと
なんて知らないだろうし、文化も業界も違う
異国の遠い存在。この片想いの恋を実らせるには
かなり高いハードルを越える必要がありそうでした。

そのタイミングで、たまたま出張で香港から日本に
来ていたパトリック氏と会う機会がありました。
彼はステーショナリーのバイヤーであり、同時に
トラベラーズノートのプロフェッショナルユーザー
として、ホームページにも登場してくれている友人
でもあります。

早速スターフェリーのこと話してみると、
彼自身もこのコラボに興味を持ってくれて、
香港に戻ったら調べてみようと言ってくれました。
そんな彼の言葉に淡い期待を抱きながらも、
実現できるかどうかは、まったくの未知数。
でも、トラベラーズノートを発売当初から使い、
ぼくら作り手の想いや今回のコラボの意義も深く
理解してくれている彼なら、どうにかなるのかも
しれないと思うようになりました。

そして約1ヶ月後、彼からスターフェリーと
ミーティングができるようになったという
メールが届きました。
それからは、とんとん拍子に事が進んで行き、
コラボレーションが実現することになりました。

慣れない英語でこちらの想いを伝えたり、
分厚い英文の契約書を頭を抱えながら読み解いて
いったりと大変なこともありましたが、
20年前にはじめてスターフェリーに乗った時の
ことを思うと、未だにちょっと信じられない
ような気分になったりします。

トラベラーズノートには、人と人を繋げて、
自分の世界を広げていく不思議な力があります。
今までも、そうやって新しい出会いや世界に
巡り会って来ました。
今回は、生まれた当初からの仲間である
パトリック氏が、ぼくらの一方的な片思いの
相手と結びつけてくれたのです。

100年以上の歴史を持つ、世界的な観光資源で
ありながら、日本のノートブランドの声に耳を
傾け、そして、その想いを共有してくれた
スターフェリー。
今回のプロダクトを作るにあたり、ご自身の
ヴィンテージコレクションの使用を快諾して
くれたアラン・S・K・チェン氏。
そして何より、ぼくらの夢に共感してくれて、
その実現のために自ら楽しんで共に仕事を
成し遂げてくれたパトリック氏。
さらに、そのあたらしいプロダクトを心待ちに
してくれているたくさんの方々。

皆さんのおかげで、トラベラーズノートの
世界がまた大きく広がりました。
ほんとうに感謝です。

コメント (2)

chai.:

うぅ〜なんて素敵なエピソードなんだ。。
もう絶対買う!買います!
このブログのタイトルにもキュンとしました❤
めでたく友達のお店でもトラベラーズノートの扱いも決まりほんとトラベラーズノートにはワクワクドキドキさせられっぱなしです。

iijima:

chai.さんへ、コメントありがとうございます。
今回の新商品は私たちの思い入れもたっぷりなので、皆様にかわいがっていただけると嬉しいです。
ぜひ、よろしくお願いします!

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(株)デザインフィルでトラベラーズノートの企画を担当している飯島です。