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マドリードでトラベラーズノートに絵を描く

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マドリード滞在最後の日の日曜日。
ホテルの近くにある行きつけのカフェに行くと
日曜日だからか、満室だったので、その先にある
はじめてカフェに入ってみる。今日はアボガドの
スライスをのせたパンをオーダー。
昨日の朝食べた生ハムのパン同様、美味しい。
スペインに来てから、食べるものすべてが
美味しくていちいち感動している。
パンと一緒に頼むのは、いつもコルタド。

コルタドというのは、エスプレッソに少しだけ
ミルクを足したもので、この名前を覚えるまでは、
エスプレッソをオーダーしてからミルクをお願い
していたんだけど、エスプレッソとコルタドは
値段も違うからミルクを少しだけ足したい場合は
コルタドをオーダーするのが正しい。
そんなことを知るだけで、スペインが身近になった
みたいで嬉しい。

朝食の後は、今日のワークショップが行われる
エル・モデルノというお店まで歩いて行く。
このお店のオーナー夫妻に、その長男の九歳の
オルモくんまでトラベラーズノートを使ってくれて
いて、今回のイベントをほんとうに楽しんでくれて、
たくさんの企画に協力してくれている。

お店に着くと、すでにワークショップの先生の
ハビエルさんが来ていた。
ハビエルさんは、限定リフィルの絵を描いてくれた
アーティトの一人で、イベント初日に開催していた
オープニングパーティーですでに会っている。

「今日はよろしくお願いします!」
「君も参加するのか。まあ楽しんでやってくれ」
少しとぼけた調子で悠然と話す姿は、アーティスト
というより中学校の美術の先生といった感じ。
参加者が集まると、エル・モデルノを出発し、
みんなで街を歩いた。

しばらく歩き、小さな広場に着くと、
ハビエルさんは、ここで見たものをなんでもいいから
トラベラーズノートに描いてくださいと言った。
「恥ずかしがらず、大胆に。失敗しても気にしない」
そんなアドバイスとともに、みんなトラベラーズ
ノートを取り出し、街の風景のスケッチをはじめた。

参加者は約20人。
かつてパンナムで仕事していたという
おばあちゃんから、オルモくんまで年齢も幅広いし、
香港からイベントにあわせてやってきたパトリックに
マドリードに住んで12年という日本人のも参加して
くれて、国籍もさまざま。
そんな人たちがみんなでマドリードの街角で
トラベラーズノートを片手に絵を描いている。
僕は、その姿に不思議な感動を覚えた。

そこで30分ほど絵を描くと、次はカフェに移動し
コーヒーを飲みながら、その続きを描く。
カフェの次は、ハビアさんのスタジオに移動。
様々な画材が揃い、描きかけの絵がたくさん並んだ
とても素敵な空間だ。
参加者はみんな感嘆の声を上げそのスタジオを
眺めると、また絵を描きはじめた。
最後に、みんなの絵が描かれたトラベラーズノート
を並べて記念撮影。
さらにスタジオでは、ビールやチーズが振舞われて、
パーティーのような雰囲気になり、歓談を楽しんだ。

その後、みんなでスタジオを出ると、
今度は近くのバーに入り、ワインとチーズで
パーティーは続いた。

「昼間からお酒を飲んで、何件もハシゴして、
それが夜まで続くんだ。これがスペインの休日の
過ごし方なんだよ」

今回のイベントをたくさんのお店とともにアレンジ
してくれた代理店のオーナー、アーチュローは、
笑顔でこう言った。
途中からトラベラーズノートユーザーのアーティスト
たちも加わり、パーティーは暗くなるまで続いた。

前日は別のお店で、限定リフィルの絵を描いて
くれたエイトウさんのワークショップがあった。
彼もまたトラベラーズノートユーザーで、今回の
イベントでオリジナルのリフィルを作ることが
できたのを心から喜んでくれた。

彼は、色が大事だと言い、例えば旅に出る時に
まず色を決めて、その色をずっと使って絵を描くと
いいと教えてくれた。色を決めると、その色のペンを
渡してくれて、その場で思い思いの絵を描いた。
絵を描くことは、孤独な心を癒し、心の病を治療
するような行為だとも話してくれた。そんな彼の
トラベラーズノートには、不思議なイラストや
チケットや切り抜きのスクラップ、日記などで
埋め尽くされていて、ひとめ見ただけで、
彼の毎日にトラベラーズノートが寄り添っている
のがわかった。

ザ・スミスが好きだという僕に、モリッシーの
イラストととともに「There Is A Light That Never
Goes Out」と腕に彫られたタトゥーを見せてくれた。
マルタさんも自身のスタジオに僕らを案内してくれた。
「最初は、この縦長のサイズに戸惑って1年くらい
使ってなかったんだけど、使い始めたらこのサイズ
じゃなきゃダメって感じで、すっかりはまっちゃった」
そう言いながら、たくさんのイラストが描かれた
トラベラーズノートを見せてくれた。

ZATAさんは、革カバーやリフィル、パッケージ
などをボードに貼り付けて、限定リフィルの
アートワークをさらにバージョンアップした作品を
作ってくれた。

みんな第一線で活躍するプロフェッショナルの
アーティストなのに、僕らや普段絵を描かない
参加者に、とても優しく絵をことの楽しさを
教えてくれた。
絵を描くという行為は、決して特別なことでなく
音楽を聴いたり、本を読んだりするように、
気軽に毎日の生活にあってもいいんだ。
失敗を気にしないで大胆にペンや筆を動かして
表現をする。
毎日を共に過ごすトラベラーズノートだからこそ
日常の中で、もっとさりげなく絵を描くことに
向かい合いたい。
絵を描くだけじゃなくて、バルセロナから来て
スクラップのワークショップを開催してくれた
バーバラさんみたいにトラベラーズノートに
貼ったりすることだってできる。
マドリードの果てしなく続く飲み会のなかで、
そんなことを考えていた。

それぞれのアーティストの作品は下記の
インスタグラムアカウントやサイトで
ご覧いただけますのでぜひチェックして
みてください。

Javier Zabala/ハビエル・ザバラ

Aitor Saraiba/アイトール・サライバ

Marta Botas/マルタ・ボタス

ZETA (Pablo Herrero)/ゼタ(パブロ・エレロ)

Bárbara Salas/バーバラ・サラス

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SNSでずっとイベントの様子をフォローしていました。街中へ出て行って絵を描くワークショップはいいですね。僕はストーリーに写真を挿入していますが、絵心があればここは写真ではなくて絵にしたいなと思うところが多々あります。同じワークショップを東京でやるとしたら講師はどなたがいいだろうと考えてみました。ご存命でしたら安西水丸さんがピッタリではと思いました(笑)。

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店長のプロフィール

(株)デザインフィルでトラベラーズノートの企画を担当している飯島です。