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ヘルシンキとコーヒーとクリスマス

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先日のマドリードへの旅の帰り、
飛行機の乗り継ぎがフィンランドのヘルシンキで
あるということで、せっかくなのでヘルシンキに
降り立ち、1日だけ街を歩いてみることにした。

この季節のヘルシンキの夜は早く15時を過ぎると
日の入りがはじまる。
空港からホテルに入り街へ出ると、まだ夕方17時
くらいなのに、暗い夜の空からはしんしんと雪が
降り落ちていた。
明るく陽気なマドリードから来ると、
この気候の差が国民性や文化の違いを作っている
ことがより実感して想像できる。

トラムに乗って街の中心に出ると、まず向かったのは、
ヘルシンキ最大の本屋さん、アカデミア書店。
ここは、20世紀を代表する建築家でデザイナーでも
あるアルヴァー・アアルトが設計した建物で、
2階にはその名を冠したカフェ・アアルトもある。
アアルトの家具やライトで揃えられた素敵な内装
のカフェに入ると、早速コーヒーをオーダーした。
すると、日本の喫茶店と同じように、ドリップ
コーヒーに、砂糖とミルクが添えられて出ててきた。

いままで訪ねたヨーロッパの国では、コーヒーと
言えばエスプレッソが一般的で、薄めのコーヒーを
飲みたければ、それをお湯で薄めたアメリカーノを
頼まないといけない。だけどあまり美味しくない。
マドリードでは、エスプレッソに少しミルクを
足したコルタドをいつも飲んでいた。
慣れればエスプレッソも美味しいのだけれど、
やっぱり慣れ親しんだコーヒーの味は嬉しい。
優しく胃の中に染み込んでいった。

その軽く爽やかなな飲み口は、そういえば
同じ名前のアアルトコーヒーの庄野さんが淹れて
くれるコーヒーを思い出させてくれた。
庄野さんは、アアルトのデザインした子供用の
椅子の素晴らしさに感動して、アアルトコーヒーと
名付けたと言っていたけれど、その不思議な共通点
を知ってちょっと嬉しくなった。

フィンランドは、一人当たりのコーヒーの消費量が
最も多い国のひとつとのこと。
その後もいくつかカフェでコーヒーを飲んだけど、
どこも浅煎りなのに酸味を抑えたすっきりした
飲み口のコーヒーで、さらに名物のシナモンロール
を筆頭に美味しいお茶受けもあるし、
のんびりできる素敵な空間のカフェも多くて、
コーヒー好きには居心地の良い街だった。

その後は、ガラス食器で有名なittalaの工場だった
アラビアファクトリーや、アアルトなど北欧の
家具が並ぶ家具屋さんアルテック、マリメッコ、
デザイン博物館などを訪れて、たくさんの刺激を
受けてきた。

あまり時間がなかったので、行きたいところの
半分も行けなかったけど、街をくまなく網羅して
いるトラムは便利だし、コンパクトな範囲に見所が
詰まっていて、はじめてでたった1日の訪問だった
けど、充分満喫することができた。

12月だったということもあり、
街はクリスマスの装飾で飾られていたり、
クリスマスマーケットが開催されていたりして
クリスマス気分も満喫できた。
ヘルシンキ最大のデパート、ストックマンの
ショーウィンドウには、雪の街の夜空に
トナカイに引かれたソリに乗ったサンタクロースが
走るジオラマが飾られていて、子供達が並んで
興味しんしんで眺めていた。

その姿を見ると、自然と心が温かくなり、
なんだか懐かしい気持ちになった。
やっぱりクリスマスがいちばん嬉しいのは
子供たちなんだなあ。

そういえば今日はクリスマスですね。
うちの子供はすっかり大きくなって、
家でクリスマス気分を感じることもあまり
なくなってしまったけど、すべての子供たちが
幸せなクリスマスを過ごすのを願います。
メリークリスマス!


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店長のプロフィール

(株)デザインフィルでトラベラーズノートの企画を担当している飯島です。