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TRAVELER'S music アーカイブ

2007年12月 7日

ジョン・レノン

 

日の12月8日はジョン・レノンの命日です。

今年もラジオや街中ではジョンレノンの曲がたくさん流れ、様々な国で

彼の曲が歌われる一日になると思います。

 

学生時代、所属していた音楽サークルでも毎年12月8日にはジョンレノン

追悼ライブと銘打って、仲間内でいくつかのバンドを組んでビートルズや

ジョンレノンの曲を演奏して盛り上がっていました。

後半は寒空の下で酔っ払いながら歌って騒いでいました。

 

ニューヨークに行ったときには、セントラルパークを訪ねました。

ジョンレノンの自宅であり、銃弾に倒れた場所でもあるダコタハウスは

セントラルパークの近くにあり、パーク内には彼の曲から付けられた一角、

ストロベリーフィールズ、そしてImagineの文字が地面に表示されています。

 

その日は命日ではなかったのですが、やはりギターを手に彼の曲を歌って

いる人たちを見ることができました。

 

 

 

 

命日にあわせて何冊かの雑誌でジョンレノンの特集を組まれています。

そのうちの1冊を読みました。

彼はとにかくロックが大好きで、ロックを通じてシンプルなメッセージ

「LOVE&PEACE」を伝える、このことを一貫してぶれることなく

ずっとやってきていた人であることを再認識しました。

 

ソロ初期の極限まで削ぎ落とされたシンプルでそして重い曲やメッセージ

性の高い曲、中期の幻想的な曲や軽快なロックンロールナンバー、そして

死直前の、ポップで暖かいラブソング。ジョンレノンの曲は、ビートルズ

時代の曲も含めてすべて好きです。

 

話は変わりますが、ジョン・レノンを殺したマーク・チャップマンが事件

直後逃げることなく現場をうろつきながら読んでいたというサリンジャー

の「ライ麦畑でつかまえて(キャッチャー・イン・ザ・ライ)」も名作。

2007年12月22日

ジョーストラマー

 

今日はTHE CLASHのジョーストラマーの命日です。

12月8日にはジョンレノンの命日のことを書きましたが、ネット

で調べてみたら12月はけっこう大物ロックミュージシャンが亡く

なっているんです。

 

12月4日   フランクザッパ

12月6日   ロイオービソン

12月8日   ジョンレノン

12月10日  オーティスレディング

12月22日  ジョーストラマー 

12月26日  カーティスメイフィールド

12月28日  デニスウィルソン(ビーチボーイズ) 

 

みんなたくさんの素晴らしい曲を生み出しているミュージシャン

です。

 

で、今日はジョーストラマーです。

THE CLASHは大好きなバンドで、トラベラーズノートにも大きな

影響を与えています。

トラベラーズタイムズの記事にも書きましたが、ダイアリーのコピ

ーのTRAVELER'S attitudeはジョーストラマーがパンクロック

について語った「Punk is Attitude.」からの引用ですし、下のトラ

ベラーズガイドの表紙は、クラッシュのアルバム

London Calling」のジャケットをイメージしてデザインしてもら

いました。 
 
 
 

トラベラーズノートのロゴの下のコピー、

For all the travelers who have a free spirit.を考えたときは、

なんとなくクラッシュの名曲 All the young Punks が頭にあっ

て all thetravelers というフレーズを入れました。

あと、ここにもジョーストラマーのことを書いてます。

  

ジョーストラマーの生み出したたくさんの名曲、そして最もパンク

を体現した生き様は、私だけでなく、たくさんの人々の人生観とか

価値観にも大きな影響を与えています。

2008年2月 5日

中国のCDショップ

 

今度は、中国の冷凍餃子が巷を騒がせています。

中国での生産にも携わっている人間としては、人ごとではありません。

中国に行くと感じるのは、とにかく激しく変化をしている過渡期である

ということです。その中で、変化の中で置き去りになってしまっている

ことがあるのかもしれません。

そんな流れに飲み込まれることなく、品質や安全には細心の注意を払って

いくのが大事だと、あらためて思います。


品質の話とはまったく関係ないのですが、中国の変化を感じたお話。

前回の12月の出張のとき、ホテルの近くを少しぶらぶらしました。

地元の人たち向けのレストラン、お茶の店や薬屋の並びに怪しげな小さな

本屋を見つけました。




香港や台湾のシャレた写真集などが売っている本屋の奥にはCDが沢山並ん

でいました。中国では、大型店を除けば地元の人向けの小さなCDショップ

では、洋楽ロックのCDはほとんど置いていないのですが、この店は別でし

た。その品揃えはまるで東京のディスクユニオンです。

しかも中国の正規版。(それでも、日本よりはぜんぜん安いです。)

早速、トム・ウェイツの持っていないCDがあったので買いました。

すると、店員が英語で、トム・ウェイツ好きなの?と話しかけ、さらに、

トム・ウェイツが好きなら気に入るよ、とレナード・コーエンという人の

CDを勧めてきました。帰ってから聴くと確かに好みの音楽。


中国の一地方都市の路地裏に、そんなショップが出来ているというのが

ちょっと驚きでした。

 

 

2008年2月 6日

トム・ウェイツ


昨日、トム・ウェイツのCDを買った話を書きましたが、トム・ウェイツ、

個人的にトラベラーズノートのイメージミュージシャンに認定しています。

(別に著作物を無断で使用している訳ではないですので、関係者の方が

いたら安心してください・・・。)


フォーク、ブルース、R&B、ジャズなど様々なアメリカのルーツ音楽に

影響を受けながらも、前衛的で強烈な個性のトム・ウェイツしか鳴らせ

ないオリジナルなサウンド。酔いどれ詩人と呼ばれるアウトサイダーな

イメージと風貌。音楽だけでなく、俳優もこなす多才さ。

まさに荒削りで繊細、クリエティブマインドを刺激することを目指すトラ

ベラーズノートのイメージにぴったりなのです。

まあ、個人的な好みも多分に入ってますが・・・。


例えば、いつかテレビコマーシャルが出来ることになったらぜひ出演し

ていただきたいと勝手に妄想してます。


例えば、こんな感じ。映像はモノクロで。

LAのダウンタウンの飲み屋、お金がなくなって酔っぱらってお店を放り

出された流れ者トム・ウェイツ。トラベラーズノートを片手に鼻歌を歌

いながら、夜の街を歩く。

薄暗い照明が灯る寂れた公園のベンチに腰掛ける。ふと、詩のアイデア

が浮かび、ノートを広げ、そこに書きなぐる。

と同時、トラベラーズノートのコピー「旅は思考する、旅は発見する・・」

がキャプションで入る。


妄想ついでにもう1本。

やはり始まりはLAダウンタウンの飲み屋。流れ者トム・ウェイツが酒場で

ちょっと影のある女性と意気投合。彼女の部屋に酔っぱらいながら入る。

次のシーンでは、背中を見せてベッドで寝る女。トム・ウェイツはベット

サイドの机に向かいトラベラーズノートに詩のアイデアを書き込んでいる。

そして、例のコピーがキャプションで入る。


BGMはもちろんトム・ウェイツ。監督はジム・ジャームッシュ

トラベラーズノートが今の1000倍くらい売れると、こんなコマーシャル

作ったりすることが出来るのかなあ、などと無用な想像をしています。


下はトム・ウェイツのおすすめCDと出演映画。

 

 

 

2008年3月17日

ジプシー・キャラバン


先週のことですが、映画「ジプシー・キャラバン」を見てきました。

 

インドに起源を持ちヨーロッパ各地に散らばっている流浪の民ジプシー

(ロマ)は、それぞれの国の音楽を取り入れながら、ジプシーとしての

アイデンティティを強く持つ独自の音楽を作り上げています。

その中で、スペイン、ルーマニア、マケドニア、インドの4つの国のバ

ンドが一緒にアメリカをツアーで廻る様子を追ったドキュメンタリー映

画です。

 

スペインのフラメンコ以外は初めてきちんと耳にする音楽でしたが、強

い意志を感じるすばらしい音楽でした。

音楽とともに、彼らの生き方や歴史を教えてくれる感動的な映画です。

 

「ジプシー・キャラバン公式ホームページ」 

http://www.uplink.co.jp/gypsycaravan/


「ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ」のジプシー音楽版といった感じ。


 

話変わりますが、チベットで暴動が起こっています。

昨年、青蔵鉄道が開通し観光客が増えているようですが、それと同時に

中国資本と漢民族がさらに大規模に入り込んでいること、それに北京オ

リンピックの開催などが絡んでいるのでしょうか。

いずれにしても、チベットは独自の文化を持った人々が住んでいる歴史

ある場所です。

その文化と人々の自由を尊重する方向での、平和的な決着を祈るのみで

す。


 

 

 

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2008年5月21日

岡本太郎とパンク

 
「今日の芸術」岡本太郎 著
 

岡本太郎がとても分かりやすい言葉で、論理的に「芸術」の意味を語っ

ている本。

「今日の芸術は、うまくあってはならい、きれいであってはならない、

ここちよくあってはならない。」

なぜなら、それらはすでに過去の模倣であり、芸術はそれらを否定し、

覆すところにあるという。

岡本太郎はパンクだった。

とても勇気づけられ、心を揺さぶられた本です。

 

 

 

ノートに描いた一節は、「きれい」と「美しい」についての説明です。

これらは、混同されがちで、きれいなものが価値が高く、本当に美しさ

が理解されにくいために軽んじられることが多いことを感じていたので、

すごく納得しました。

例えば、朽ち果てた建物の時代を感じさせる美しい情景が、のっぺりと

したきれいなだけの建物が並ぶ街に変わってしまうことが多いのは、悲

しいことです。


ブルーハーツの歌を思い出しました。

「どぶねずみみたいに美しくなりたい・・・」

やっぱり、岡本太郎はパンクなのです。

久しぶりにブルーハーツでも聴いてみよっと。


個人的な話ですが、今日(20日)は30代最後の1年の初日。

あと1年で不惑の年。

でも、きっと1年後もいろいろ迷って悩んでいるんだろうなあ。

パンクロックとトラベラーズノートから元気をもらいながら、がんばり

ます!

 

 

2008年6月25日

TRAVELING WILBURYS


長らく廃盤なっていたTraveling Wilburysのアルバムが昨年再発売され

ていたことが分かり、最近購入しました。

 

旅するウィルベリー兄弟のバンド、トラベリング・ウィルベリーズは、

1988年に突然あらわれた覆面バンドで、メンバーがジョージ・ハリスン、

ボブ・ディラン、トム・ペティー、ジェフ・リン、ロイ・オービソンとい

うそうそうたる面々。

それぞれの所属レーベルの関係で~・ウィルベリーという偽名でレコード

を出していました。

そのメンバー、日本で例えるなら、山下達郎、忌野清志郎、桑田佳祐、

細野晴臣、それに坂本九が加わってバンドを組んだといった感じかな。

(あくまでもイメージですけど)


あらためて聴いて思うのは、ロイ・オービソンの圧倒的な存在感。

(上のメンバーでいうと坂本九ですね)

彼がリードボーカルをとっているNot Alone Any Moreが素晴らしすぎ。

ロイ・オービソンというと映画の主題歌になった曲、プリティーウーマン

が有名ですが、彼しか出せない透き通るようなファルセットボイスは、

ぞくぞくするほど甘く美しいです。

 

CDのおまけでDVDが付いていて、レコーディング風景の映像を見る事が

できるのですが、これも素晴らしい出来。

音楽が好きな人たちが、憧れの歌手(ロイ・オービソン)と一緒にバンド

をやれることが楽しくてしょうがない感じが伝わってきます。

ロック史上最高の詩人ボブ・ディラン、ロック史上最高のバンド・ビート

ルズの元メンバーのジョージ・ハリソンたちが、

「ロイ・オービソンがメンバーなんだぜ!」

なんて言いながらわくわくして曲を作ったり、レコーディングしたりして

いるんです。

良い音楽が生まれない訳がありません。

 

このアルバム完成後、ロイ・オービソンは心筋梗塞で亡くなってしまいます。

2曲目のシングルのPVでは、演奏するメンバーの中、彼だけが不在で、

グレッチのギターとその脇に写真が置かれています。

そんな映像が涙を誘います。

 

 

 

2008年7月 3日

Brian Jones 追悼


学生時代、音楽サークルでバンドをやっていたのですが、毎年7月3日

にブライアン・ジョーンズ追悼ライブというイベントがありました。

ブライアン・ジョーンズは、1969年7月3日、27歳で亡くなった

初期のローリングストーンズのリーダー。

この日は、ひたすらストーンズの曲をみんなでやって夜遅くまで盛り上

がっていました。


私の学生時代はストーンズの初来日もあったりして、ストーンズブーム。

私も初来日の時は、当時としては破格の高さの10000円のチケット

代にもかかわらず、図らずも2回も観に行きました。

 

当時付き合ってた女の子がストーンズのライブに観に行くことになり、

私は別の日のチケットを手に入れていたのですが、その雰囲気だけでも

味わいに行こうとチケットなしで一緒に会場の東京ドームまで付いて行

きました。入り口で別れて、終演まで時間をつぶそうとぶらぶらしてい

たら、チケットが余っている人から声をかけられ、我慢できず購入して

しまいました。

1曲目のStart Me Upではさすがに鳥肌が立ち、涙があふれてきました。

興奮状態であっという間に時間が過ぎていったのを覚えています。

その4日後、友人を一緒に行ったときは、もう少し余裕をもって聴く事

ができました。

 

 


もちろん、その来日時にはブライアン・ジョーンズはいません。

デビュー当時は、ブルースのコピーバンドだったストーンズ。

その中で最もブルースを深く理解し、上手く演奏するのがブライアン・

ジョーンズでした。

当時の映像を見ると、金髪に気難しい顔をして、ハープを吹いたりスラ

イドギターを弾く姿を見る事ができますが、最高にかっこいいです。

ミック&キースのオリジナル曲を演るようになると、マリンバやシター

ルなどの多彩な楽器を積極的取り入れ、ストーンズ独自の音楽を築いて

いくことに貢献しました。

その後、ミック&キースに主導権を奪われて、バンドの中に居場所がな

くなっていきストーンズを脱退。

最後はドラッグが主な原因と思われる死に方をしてしまいます。

 

脱退後のストーンズも良いものがありますが、やはりよく聴くのはブラ

イアン・ジョーンズがいた時代のアルバムが多いかな。


今日もストーンズの曲を演って盛り上がってるのかなあ。

 

 

2008年10月21日

Wouldn't it be nice /素敵じゃないか


これは発売時に本屋で見かけたときには、スルーしてしまった本。

帯に書かれたキャッチコピーは「村上春樹Xブライアン・ウィルソン」と

あって著者よりも訳者名を全面に出した売り方にちょっと嫌悪感を感じた

からかもしれません。

 

でも、ビーチボーイズも村上春樹も大好きだし、ペットサウンズは何度も

聴いてるフェイバリットアルバム。数ヶ月後に見かけたときには迷わずレ

ジに持っていきました。

 

 

 

ペットサウンズがロック史上屈指の名盤として位置づけられている理由と

して、その音楽的な美しさや革新性、そのコンセプトメイキングの完成度

の高さなどがあるのはもちろんですが、あわせてブライアン・ウィルソン

が、孤独や不安、居心地の悪さなど不安定で憂鬱な心情をを隠すことなく

表現し、それにより同じようなことに悩まされている人達を救ってきたこ

とがあるのだと思います。

 

少年時代に誰もが感じる不安感や孤独感は、純粋に人や物事に向かい合お

うとしたときに相対的にあわられる感情で、新しいモノや美しい作品、素

晴らしい何かを生み出そうとするときには、それが大きなパワーにもなり

ます。ブライアン・ウィルソンは、それを「ペットサウンズ」という圧倒

的な輝きをもつ美しい作品によって証明することで、そんな負の感情に前

向きに立ち向かう勇気を与えてくれました。

 

この本はペットサウンズを聴いたことがなくて、今後聴こうという意思の

ない人にはきっと意味がない本だと思います。

でも、ちょっとでも聴こうかなと思っていた人が読んだら、深く何度も聴

かずにはいられなくなる本です。

 

著者の思い入れたっぷりの情緒的な評論と、あわせて深い洞察力に基づい

た音楽的な解説は、もう一度ペットサウンズにきちんと向かい合うきっか

けを与えてくれました。

 

それぞれの章のタイトルが、歌詞の一節を引用したものになっているので

すが、それを読むだけでグっときます。村上春樹氏の訳す歌詞が読めるの

も魅力ですね。最後にその目次を引用しておきます。

 

プロローグ

「僕にはちゃんとわかっているんだ。自分が間違った場所にいるってことが」

第1章 「ときにはとても悲しくなる」

第2章 「僕らが二人で口にできる言葉がいくつかある」

第3章 「キスがどれも終わることがなければいいのに」

第4章 「ひとりでそれができることを僕は証明しなくちゃならなかった」

第5章 「しばらくどこかに消えたいね」

第6章 「自分にぴったりの場所を僕は探している」

第7章 「でも僕はときどきしくじってしまうんだ」

第8章 「答えがあることはわかっているんだ」

第9章 「この世界が僕に示せるものなど何ひとつない」

第10章「美しいものが死んでいくのを見るのはとてもつらい」

エピローグ

「もし僕らが真剣に考え、望み、祈るなら、それは実現するかもしれないよ」

 

2008年10月29日

08 Diary Guide and Stone Roses


トラベラーズノート08年ダイアリーにもダイアリーガイドがついていま

したが、そこに掲載しているちょっとアートなトラベラーズノート。

 

 


これはインクをしたたせたり、飛ばしたりして描く

アクション・ペインティングという描き方で表紙をカスタマイズしました。

アクション・ペインティングと言えばジャクソン・ポロックが有名ですが、

これを作ろうと思ったきっかけは90年代に活躍したイギリスのバンド、

Stone Rosesのジャケット写真から。


Stone Rosesは、自分の学生時代の音楽にどっぷり使っていた時に活躍した

こともあり、とにかく聴き込んだバンドです。彼らのキーワードは、ロック

をオーディエンスの手に取り戻そうという事。


60年代のバーズを思わせるちょっとサイケなギターを鳴らすクールな風貌の

ギタリスト。ぐいぐい引っ張るグルービーなベーシストは陽気にステージを

歩く。パンク以降最高のテクニシャンと言わしめたドラマーは、コーラスを

入れながらかっこ良くドラムを刻む。

 

そして、けっして上手いとは言えないボーカルは、少し音をはずしながらも

そんなことはどうでも良くなるくらい圧倒的な存在感で、体をくねらしなが

ら歌う。


4人すべてが存在感を示し、それらが混ざりあうことでしか出せないグルー

ブ感はロックンロールマジックそのもの。まさしく完璧なバンドでした。


今でも好きなアルバムベスト10の1位は、このバンドのデビューアルバム。

ストーンズやクラッシュのアルバム、

この前紹介したペットサウンズも大好きなアルバムですが、やはり20歳の

ころにリアルタイムで出会ったこともあって、とても聴き込んだ大切なアル

バムです。


このバンドのほとんどすべてのアルバムのアートディレクションは、ギタリ

ストのJohn Squireが担当しています。

初期のアルバムやシングルには彼の作品であるポロック風のアクションペイ

ンティングのアートが使われています。

ステージで使うギターやベースにも同じようなペイントが施されていて、

私も当時使っていたギターにマネをして同じようなペイントをしていました。


で、トラベラーズノートに何かカスタマイズをするという時に、このアイデ

アを思い出し、作りました。

そのカスタマイズの写真の上に 「John's TRAVELER'S notebook」と入れ

たのは、John Squireに敬意をこめて。

 

1996年に彼の脱退の直後、Stone Rosesは解散してしまいました。


My Bloody Valentineも再結成したし、そろそろ復活しないかな~。


2008年12月11日

Music from Big Mountain


今でも、ザ・バンドの「怒りの涙」(原題 Tear of Rage)を聴くと、

富士山山頂の乾いた風景を思い出します。


学生時代の夏休み、

富士山に山頂の山小屋でバイトした話は前にも書きました。

そもそもなんで、そんなところでバイトをすることになったのかと言う

と、夏が始まる直前、当時1年くらい付き合った女の子と別れることに

なって、ぽっかり空いてしまった夏の予定と心の隙間を埋めるためにど

こかに行きたくなったから。


旅に出たかったけどお金がなく、旅先でバイトをしようと考えました。

そしてアルバイト情報誌で見つけたのが、富士山の山小屋手伝いの仕事。

山など登ったことがないので、それがどのような場所か分からず、

なんとなくペンションのような場所をイメージしながら向かいました。


食料品を満載したブルトーザーに乗りながら富士山を登り、着いたのは

まさしく山の上の小さな小屋でした。


下界の真夏の暑さに比べ、ここでは真冬のように寒く、まず、その気温

の変化に驚きました。

そして、働いている人達は強い日差しで真っ黒に日焼けし、さらに乾燥

した空気のためか、唇やほおが黒ずんでいます。


着いた夜は高山病による頭痛や吐き気におそわれ、なんでこんなところ

にいるんだろうか?と、ちょっとした後悔を感じていました。


朝4時半、まだ真っ暗な中にサイレンの音とともに起こされます。

眠い目でお客さんを迎える準備をして、扉を開けるととも、たくさんの

登山客が暖を求めて入ってきます。

 

すぐに怒濤のような忙しさになり、食べ物や飲み物を運ぶ仕事をして、

日の出のご来光ととに、みんなで万歳三唱をする頃が忙しさのピーク。


そんな生活も2、3日もすると、慣れてきます。

実は、忙しい時間はそれほど長くもないことが分かってきました。

昼間はキーホルダーや杖などのおみやげ売ったりするのですが、その仕

事はのんびり楽しくすることができました。

場所が場所だけに客商売の窮屈な感じがいっさいなく、売り手も買い手

もフレンドリーな感じで、そのやり取りを楽しんでいました。


この山小屋では、昼間は店内のスピーカーから音楽を流していました。

流れていたのは、サザンやユーミンなど、その時代のヒットソング。

それを私が持ってきたカセットテープに差し替えても、誰からもとがめ

られなかったため、その日以来、私の好きな曲が入ったテープを流し続

けました。

 

好きな音楽に耳を傾けながら、テキ屋のようにお土産を売るのはとても

楽しい時間でした。

 

 

 

テープの1曲目が、ザ・バンドの「怒りの涙」。

この曲は、富士山の風景ととも私の記憶に刻まれました。 

 

そのテープには、ニール・ヤング、ボブ・ディランやライ・クーダーな

ども入っていたのですが、今では他の曲を聴いても富士山の光景が頭に

浮かんできません。


1曲目だったということと、あの泥臭いギターとオルガンのイントロが、

富士山山頂の乾いた空気とあっていたのかもしれません。

iPodのランダム再生で突然この曲がかかると、その時の気持ちが蘇って

きます。


2週間を富士山で過ごし、山を降りる頃には、夏休みも残り少なくなり、

心の隙間もだいぶ埋まりました。そして、次の恋に立ち向かう勇気が持て

るようになりました。

ただ、勇気があっても上手くいくわけではないということも思い知ること

になるのですが・・・。

 

2008年12月22日

My Funny Valentine


土曜日の夕方、感じの良いカフェでひとりコーヒーを飲んでいました。


本を読もうとページを開き、活字を追っているのですが、なんだか頭の

中に入ってこない。

読んでいるうちに前後の話の流れが分からなくなってページを戻す、

そんなことを何度か繰り返した後に、読むことを止めて本をパタンと閉

じました。


タバコに火を付け、煙を吸い込み、ゆっくり吐き出す。

そして、少し冷めたコーヒーを口に入れて、ぼんやり考え事をしました。


見つかった?

大切なことってどんなこと?

僕は1年後どこにいるんだろう?

今どこにいて、どこに向かっているのだろうか?


窓から外を見ると、さっきまで温かく差し込んでいた太陽の光が消えて

空がぼんやり暗くなってました。

流れている音楽が、アメリカのアコースティックなポップミュージック

からモダンジャズに変わり、テーブルの上のキャンドルに火が灯されま

した。


マイ・ファニー・バレンタインの軽やかなピアノのイントロが聴きなが

ら、残っていたコーヒーを飲み干し、もう一度本を開こうと手にとりま

した。しかし、少し考えて本を読むことやめることにしました。


コーヒーのおかわりをオーダーし、ぼんやり静かに考え事をするという

ことをもう少しやってみようと決めました。


僕の好きなことって何?

わくわくする瞬間ってどんなとき?

そして、何年後かに、僕はどこで何をしていたいんだろうか?

好きなことにわくわくしてるんだろうか?


マイルス・デイビスのミュートトランペットが奏でる繊細で切ないフレ

ーズが流れる中、頭の中のぼやけている映像は、ピントが合ってクリア

になったかと思うと、すぐぼやけていく。

そんなことを繰り返しています。


何かが見えそう、でも、まだはっきりと見えない。

でも、もう少しで見えそう。

その何かを捕まえるために頭の中の旅をする時間。


心地よい空間と素敵な音楽、そして、一杯の美味しいコーヒーとともに

巡る内なる旅。そんな旅も人生には必要です。

  

 

2009年1月 8日

アイスランドの音楽

 

最近よく聴いているのが、去年の夏に出たシガーロスのアルバム。

もともと陰りを持った退廃的な切なさと繊細な美しさが魅力だった

シガーロス。

今作はそこに、陰りが薄れてポジティブな躍動感や疾走感が加わり

よりスケールの大きな素晴らしいアルバムに仕上がっています。


その変化は、バンドの出身地アイスランドの季節の移り変わりを

思わせます。

長い冬が終わり、雪が降るなかでじっと静かに過ごしてきた人々が、

やってきた短い春から夏を謳歌するような、そんな喜びに満ちあふれ

ています。


ジャケットの青空の下はだかで走る姿を写したアートワークも、

サウンドの躍動を象徴的に表しています。


アイスランドと言えば、昨年末の金融危機で国家経済が破綻する恐れ

があると一時期ニュースで取り上げられていました。

その後どうなったのでしょう。


大きな産業を持たないヨーロッパの小国アイスランドが、

開放的な金融政策をとることで各国の融資を集め、1人当りのGDPで

世界6位だったのが、今回の金融危機で一気に国家破綻かと言われる

までの状況になっています。


もともと、日本から最も遠い国の部類にはいる国で、

メディアで取り上げられることが少ない国です。

しかし、美しい自然に囲まれた温泉が多い島国で、漁業が盛んで捕鯨

賛成国でもあり、日本と似ているところも多い国です。

 シガーロス以外にも、ビョークやムームなど独自の世界観を持った

ミュージシャンもいます。


行ったことのない国ですが、いつかふらりと行ってみたい。

そんな国です。

 

2009年2月13日

My Bloody Valentine


ソフィアコッポラ監督の映画

「ロストイントランスレーション」は、

東京を舞台にしたロードムービー。

 

何かを成し遂げたいのに何もできない焦燥感に

追い詰められている若い女と、

既に何かを成し遂げてしまったゆえに空虚感を

感じ夢を失っている中年の男。

そんな2人のアメリカ人が旅先の東京をさまよう姿を淡々と描いた映画です。


旦那の仕事に付き添って来た女は、

何かをつかもうと積極的にひとりで街を歩きますが、

深く入リ込むことができず孤独感を感じている。

ハリウッド俳優である男は、日本的な習慣をどこか見下しながら、

投げやり気味にコマーシャル俳優の仕事をこなし、

冷めた目線で東京を見つめています。


お互いに配偶者を持つ2人は、徐々に距離を縮めながらも、

一線を超えることなくその関係を探っている。


日本を舞台にした映画によくあるように、

出てくる日本人がおしなべて西洋人的な偏見に

満ちたステレオタイプであったり、

2人のアメリカ人が日本人に深くコミュニケート

しようとしない姿には、純粋に日本人としていらだちを覚えます。

(海外での人の見方の反面教師になります)


しかし、ここで描かれた東京の風景は、

いままで気付かなかった魅力を見せてくれます。


夜の東京をタクシーで走るシーンは、とても美しく荘厳ですらあります。


そのシーンの魅力を引き立てているのが、

BGMで流れるマイ・ブラッディ・バレンタインのSometimes。


深いディストーションとエコーのかかったギターが

奏でる弛緩したようなコードストローク、

つぶやくように歌うボーカル。


80年代にUKロックを聴いてきた世代にとっては、

この美しいシーンに、この曲が鳴ってきただけで感涙もの。


前置きが長くなってしまいましたが、

もうすぐバレンタインデー。


ということで、バレンタインにちなんで、

マイ・ブラッディ・バレンタインのことを書きたかったんです。

Sometimesが入っている「Loveless」は、

バレンタイン向けではありませんが、素晴らしいアルバムです。


それでは、皆様にとってバレンタインデーが良い一日でありますように!

 

 


2009年5月 4日

I Like You

 

忌野清志郎さんが亡くなった。


RCサクセションというと、その派手なルックスや

反体制的な部分がクローズアップされることが多いけど、

とても優しく穏やかな名曲がたくさんあります。


最初のヒット曲になった「僕の好きな先生」は、

ちょっと冴えないけど、自分達にきちんと

向き合ってくれた先生に対する愛情を唄った歌。

そんなテーマからして、他のロックとは違って

完全にオリジナル。


「トランジスタラジオ」は、授業をさぼっても、

盗んだバイクで走ることなく、ただ学校の屋上で

大好きなロックミュージックを聴きながら、

あの娘のことを考える歌。


「I Like You」は、純粋な愛を唄った歌。

こんなに汚れがないラブソングを他に知りません。


RCサクセションの曲の中で、一番好きなのが

「よごれた顔でこんにちは」という曲。

ほのぼのとしていてロマンチックで愛にあふれて自由。

そんな歌は、忌野清志郎という存在そのものなんでしょうね。


今までも、そしてこれからも僕たちの世代にとっては、

手本とすべきかっこいい素敵な大人の男の一人です。

ありがとう!

 

2009年5月28日

TRAVELER'S cafeで流れていた音楽

 

音楽が好きな人なら、誰でも自分のお気に入りの

曲が詰まったマイフェバリット集のような

カセットテープやMDを作った記憶があると思います。


私はこのマイフェバリット集作りが好きで

何本もテープを作りました。

たとえば、学生時代にバックパッカーとして

旅に出る前にはその国や旅をテーマに曲を選び、

さらに、しみじみとしたい時に聴くテープや、

元気を出したい時に聴くテープなど、DJ気分で

録音したりしました。


女の子とドライブなんてチャンスがあれば、

相手の好みを考慮しつつ、自分のセンスをアピール

するなんてことを思いながら、曲を選んだり。


まあ、こっちの気合いが空回りすることが

多かったですが、音楽は、その場の雰囲気を

ぐっと高めるのにとても有効であるのは

間違いありません。


今はiPodがあるおかげで、旅の前にどのテープを

持っていくか悩むことがなくなりましたが、

そんな悩みも旅の前の楽しみのひとつだったのかも

しれません。


そんな訳で、先週1日限りのTRAVELER'S cafeで

流す音楽のセレクトはけっこう楽しく、久しぶりに

このマイフェバリット集作りの気分を味わうことが

できました。


用意できたのが、電池式の小さいスピーカーなので

音質も良くないし、そもそも、ちゃんと興味を持って

聴いてる人がいた訳でもないのですが、でも、

音楽好きとしては、適当な音楽を流す訳にはいきません。

 

TRAVELER'S cafeではこんな音楽が流れていました。

 

 

2009年7月 3日

Thanks! Brian

 
 
 

久しぶりに下北沢に行った時、

気になっていたカフェがあったのを思い出し、

寄ってみることにしました。


cafe ordinaireは、自由に読めるたくさんの本と

シンプルで心地よいインテリアが魅力のカフェ。


カウンターテーブルに座り、コーヒーをオーダー

すると、カウンターの上ににずらりと並んでいる

本を眺めました。それらは、1冊ずつ丁寧に

パラフィン紙でカバーが掛けられています。


目の前にはロック関連の本が並んでいました。

その中から、ブライアン・ジョーンズのことが

書かれた本を手に取りました。


ブライアン・ジョーンズは、初期のローリング

ストーンズのリーダーで、ギタリスト。


その一週間前、彼をテーマにした映画を見て、

音楽面の業績にはほとんど触れずに、

スキャンダラスな面を強調した描き方に、

なんだか納得がいかないものを感じたのを

思い出したのです。


その映画の中でのブライアンジョーンズは、

音楽的才能を失い、他のメンバーから邪魔者扱い

されながらドラッグと女に溺れて死んでいく、

単なるダメ人間。


しかし、この本の冒頭で書かれているように、

「 ブライアン・ジョーンズは1人目の

ローリング・ストーンズ」だったのです。

さらに、「 ブライアンこそがこのグループの

創始者であり、そして世に売り出した男」なのです。


YouTubeなどで初期のストーンズのライブ映像を

見ると、最初のヒット曲となったNot Fade Away

のハープやLittle Red Roosterのスライドギターを

演奏する姿がむちゃくちゃかっこいいし、バンド

サウンドをリアルなブルースを聴かせるレベルに

引き上げるのに大きな役割を担っています。


さらに、Paint it BlackやStreet Fighting Man

でブライアンが演奏しているシタールの音は、

インド音楽的な味付けではなく、ちゃんとロック

の音になって、サウンドに深い奥行きを加えています。


ストーンズがブルースのカバー中心の構成から

ミック&キースのオリジナル曲中心のアルバムを

制作していくなかで、30種類以上の楽器を

操ることができた彼の音楽的なセンスが大きく

貢献していることは疑いのない事実です。


好きなアルバムの一枚「Between The Buttons」、

その中では、ギター、ハーモニカの他に彼が奏でる

リコーダー、セロ、マリンバ、チェンバロ、

アコーディオン、ダルシマーなどが効果的に

使われています。

例えば、名曲She Smiled Sweetlyなんてあの

メランコリックなオルガンがあって成立する曲。


Sympathy for the Devilのレコーディングシーン

を映像化したOne Plus Oneでは、虚ろな目を

してキースの指示通りただコードストークを

しているだけで、しかも耳を凝らしてみても、

CDからはその音を耳で拾うことはできません。


その頃のブライアンは、ほとんどレコーディング

にも参加しておらず、やっかい者だったことは

事実だと思います。

ただ、この本によると同曲が収録されている

アルバム「Beggars Banquet」の中の、

No ExpectationsやJigsaw Puzzle、

Salt of The Earthで聴ける印象的なスライド

ギターは、ブライアンジョーンズによるもの

とのこと。


ゴダールによる映画、One Plus Oneが

Sympathy for the Devilでなく、せめて

Street Fighting Manのレコーディングシーン

を撮っていたら、なんて思ったりもします。


もちろん、ミックやキースが優れたアーティスト

であることは疑う余地のないことです。


もうこの世にいないアーティストとしてブライアン

のことを考えるとき、彼がどう破綻し破滅したか

ではなく、彼がどんな素晴らしい作品を残し、

影響を与えてきたかということで評価するべき

なのだと思います。


そういえば、80年代のミュージックシーン

に多大な影響を与えたマイケル・ジャクソンも

晩年の彼の奇行ではなく、作品や表現によって

記憶に残っていくことを願います。


7月3日はブライアン・ジョーンズの命日。

ちょうど40年前の今日、自宅のプールで彼は

亡くなりました。

それは、私が生まれて1ヶ月と少し経った頃

のことです。

 

 



2009年10月 9日

台風と風呂ロック

 

 

 

皆様、台風は大丈夫でしたか?

日本を縦断するように北上していきましたが、

東京に来た時は、ちょうど朝の通勤ラッシュ時。

私は地下鉄とJRを乗り継いで通勤するのですが、

JRで足止めになってしまいました。

普段はひと駅で行けるところを、

地下鉄を何度か乗り換えてやっと会社まで

たどり着くことができました。


東京では、お昼頃まで激しい風が

吹き荒れていました。

外を歩かなければならなかった方々は、

本当にたいへんだったと思います。

また、被害にあわれた方々にはお見舞い

申し上げます。


しかし、台風が過ぎ去った後に見事な秋晴れ。

台風は、すべての雨と雲、どんよりした空気を

吹き飛ばしてしまったようです。

まさに上の写真の富士山が描かれた

銭湯の絵のような天気でした。


台風が過ぎ去った夜、フジロックならぬ

風呂ロックに行って来ました。

昔からある銭湯のお風呂場の中にステージを

作ってライブをやっているのです。

銭湯とロックという一見まったくかけ離れた

組み合わせ。

でも、どちらも体と心を癒してくれる存在で、

コミュニティを形成するものでもあります。


それに、もともとお風呂場は、音も良い感じで

反響するので音楽を鳴らすのに適した環境です。

この組み合わせ、思い付いて実行した方の

センスに脱帽です。


見たのは、前にもここで紹介した

トクマルシューゴ。

前半は、ギターやウクレレを持ち替えての

弾き語り。後半は、バンドでの演奏。

素晴らしいテクニックのギターの音に、

おもちゃのドラムに、アコーディオンや

ピアニカ、鉄琴、さらにおもちゃの笛など

を組み合わせたサウンドは、アコースティックで

どこか懐かしく、でも斬新。

まさに風呂ロックにぴったりのサウンド。


この空間に、この音楽。

とても大きな可能性を感じました。

新しいコトって、身近で忘れ去られたような場所

から始まるのかもしれないですね。

 
 
 


2009年10月26日

The Stone Roses 20th Anniversary


 

 

ビートルズのリマスター盤が話題でしたが、

大学時代に聴きまくっていたストーンローゼズの

ファーストもリマスター盤が発売されていました。


アルバムのリマスターに併せて、シングル集の

リマスターとデモ集まで付けて20周年記念盤と

銘打った豪華なセットになっています。

デモ以外は今まで何度も編集盤が出ているので

目新しいものではないのですが、

つい買ってしまうのは、ストーンローゼズが

自分にとって特別なバンドだからなのでしょうね。


ローゼズのファーストに出会ったのは、今から

20年前の20歳の頃。さらにその20年前と言えば、

ビートルズがアビーロードを発表した年。

あの頃のビートルズと同じくらい昔のことなんですね。

(なんて言っても、同世代でローゼズを聴いて

いた人以外には、共感しようもない話ですが)


時はバブル絶頂の80年代末期、

ハードロックは様式美のヘビメタになってしまい、

そして、ニューウェイブは内向きで暗いものか、

能天気なユーロビートになっていき、現役バンドで

シンパシーを抱くバンドが少なくなってきました。


そんな中で突然マンチェスターからあらわれた

ローゼズは、今までの鬱憤を吹き飛ばしてしまう

インパクトがありました。

その繊細で美しい旋律、ポジティブで高揚感のある

リズム、そして、大胆で自信溢れた発言や態度、

どれをとっても、完璧なロックバンドでした。


バンドに無許可で不本意なビデオを作ったレーベルに

抗議する際、ペンキをその会社の建物にぶちまけて、

それ自体をアートにしてしまう、そんなセンスに

単純にかっこいいな~なんて思ったりしました。


あれから20年というのが、なんとも感慨深い...。

ロックを聴いたり、旅が好きだったりする人は

きっと誰もがそうだったのかもしれないけど、

あの頃は先の見える普通のサラリーマンなんて

なりたくない、自分は何か特別な存在になりたいし、

なるべきだなんて、うぬぼれていました。


20年後、なんとなく分かったのは、

普通の存在なんて誰もいなくて、誰もがその人に

とって特別な存在であること。

先の見える普通のサラリーマンなんていうのも

どこにも存在しない。

サラリーマンであろうがなかろうが、自分が

本当に信じるコトに、本気で取り組むことで

きっと何か成し遂げることが出来るってこと。

そして、それは小さな感動の積み重ねから

育っていくことなのかもしれません。


自分が今悩んだ時、ひとつの判断基準になるのが

今まで感動したロックや本や映画、そして旅の経験。

本気で自分が感動したことが、その後、自分にまた

感動を与えてくれるためのヒントになっている

ような気がします。


2009年10月28日

BRUTUS & BLUE HEARTS

 

 

 

雑誌ブルータスの最新号の特集は、美しい言葉。

今流行りのTwitter、赤塚不二夫や忌野清志郎

などが記憶に新しい哀悼の言葉や辞世の言葉、

さらに流行歌の歌詞から文学作品まで、

さまざまなところから、美しい言葉を集めた

力の入った内容になっています。


その中で、思わずぐっときてしまったのが

甲本ヒロトの歌詞を集めた見開きページ。

先日書いたように、最近ストーンローゼズを

よく聴いていて、頭はすっかり80年代末モード。

そんな頭に、このブルーハーツの歌詞の羅列は

ぴったりはまってしまいました。

電車の中でページをめくりながら思わず目が

ウルウルしてしまいました。


まだ10代だった時のブルーハーツの新譜CDが

発売された日を思い出します。


バンド仲間の友人と2人、学生協の売場に並んだ

ばかりのCDを買い、部室の練習スタジオの脇で

ドキドキしながらCDウォークマンにセット。

イヤフォンを2人で片方ずつわけて耳にあてて

プレイボタンを押す。

イントロが鳴ると、いいね~、という感じで

お互い目を合わせるんだけど、曲が進むと

思わず2人ともそっぽを向きはじめる。

さらに、咳き込んだり、うつむいたりする。

目に涙が溜まり、今にもこぼれそうになるのを

必死で堪えてるのです。

1曲目が終わると、そのまま聴き続けることが

出来ず、お互いにひとりなってから聴くことに

する。そして、思う存分涙を流す。


僕達にとってブルーハーツとは、そういうバンド

だったのです。

あまりに直球でストレートの歌を受け止めようと

思うと、グローブでキャッチすることなど出来ず、

ドカベンに出てくる豪速球投手土門剛介の

キャッチャー谷津のように、お腹にぶち当てて

痛みを感じながら受け止めるしかないのです。


素直でやさしく、正直で剥き出しの青臭い言葉。

すべての人達に美しさがあり、自分を貫き通す

ことを肯定する歌は、たくさんの勇気と自信を

与えてくれました。


ここだけの話、今でもたまに打ちのめされて

ぐだぐだになってしまうような事があるんだけど、

そんな時は、ブルーハーツが必要だったりします。

 


2009年12月21日

TRAVELER'S cafe at CAFE1010 in Seoul

 

 

 

東京は寒い日が続きますが、

皆様風邪などひいてませんか?

チームトラベラーズは年末に向けて、最後の

ラストスパートというか悪あがきの真っ最中。

人は追い詰められると大きなパワーを出す事が

できるのです。そう信じてがんばりましょう!


この波を越えたら、もうすぐ正月休み。

年始年末のお休みで旅に出る方も多いと思います。

もし韓国ソウルに行かれる方がいましたら、

ぜひ足を運んでほしい場所を紹介します。


実は、ソウルで現在トラベラーズノートのイベント

が開催されているのです。


今ソウルでは、ちょっとしたカフェブームで

おしゃれなカフェがたくさんできているという事は

前にも書きましたが、そんな新しいカフェのひとつ、

CAFE1010でそのイベントが開催中なのです。


韓国の輸入代理店Sさんが、11月のCAFE246での

イベントに参加して、こんなイベントを韓国でも

やってみようという声をきっかけに始まりました。


その内容を少しだけ紹介します。

まず、会場となっているCAFE 1010は、旅を

テーマにしたコンセプトカフェです。

デザイン系のショップが運営しているカフェで、

実際にトラベラーズノートなどを販売しています。


12月7日から31日まで、こちらで

"TRAVELER'S cafe at CAFE1010"が開催されて

います。


店内に、世界中で撮影されたトラベラーズノート

の写真が展示され、CAFE246の時のように、

ビーズやスタンプがあるカスタマイズコーナーを

設置。今回のために韓国バージョンのスタンプも

作りました。

また、こちらから送ったサンプルと併せて、

韓国の方が実際に使っているトラベラーズノート

も見る事ができます。

さらに、ポストカードキャンペーンの入賞ハガキ

80枚も海を越えて、壁に展示されています。


もともと旅をテーマにした素敵なカフェですので

トラベラーズノートとの相性もぴったり。

ぜひぜひ、韓国に行かれる方は覗いてみて下さい。

 

 

 

 

 

 

話変わって、今月もトラベラーズカフェ更新して

います。みんなのトラベラーズノートは4作品、

トラベラーズフォトは1作品。

続けて見ると、あらためてトラベラーズノートは

使う人の色とか個性が現れてくるなあと思います。

同じモノなのに、クールだったり、かわいかったり、

しっかりしていたり、のんびりしていたり、

いろんな表情が見れます。


ストーリーも更新しています。

今回は4作品です。

朗読家さんの犬のエピソード、これも

カスタマイズと考えると楽しいですね。

hideadさんの新しいリフィルに差し替えるとき

の気持ち。かわうそさんのパスポートサイズに

書かれた絵日記。Hideさんの口約束のお話。

ぜひこちらもご覧ください。

 

2010年1月 7日

美しく悲しい音楽

 

 

 

学生時代、ブルーハーツのライブをテレビで

放映した時のこと。


ボーカルのヒロトは、素肌にはいている

ジーパンのジッパーをぎりぎりまで下ろしたり、

上半身裸で顔を歪めて舌を出しながら痙攣したり、

ジャンプしたりして叫ぶように歌っていました。


バンド仲間のKは、そんなライブの映像を

たまたま居合わせた父親と一緒に見ていたようで、

まったくこいつらはろくなもんじゃないぞ、という

話を聞かされながらの鑑賞となったようです。


ロックに興味がない大人にとって、

それは当たり前の反応だったのかもしれません。


そんな中で、父親が陶芸家の友人がいて、

一緒にテレビを見ていたら、その父親が

「こいつらはほんとうの悲しみを知っていて

それを表現している」と言ったそうです。

このバンドの曲もその放送で初めて聴き、

特別ロックが好きな人ではありません。


その対照的なコメントを聞いて、やはり芸術家は

ものの本質をきちんと見抜く力があるのだなあと

感心したのを覚えています。


人が作り出した美しいものに出会って感動する時、

同時にそこから悲しみを感じることがあります。


それは、美しいものは切なくて儚いもので、

弱さや醜さをひっくるめた本当の自分をさらけ出す

ことで生まれてくるものだからなのでしょう。

それ故に、美しいものは誤解されやすいのかも

しれません。


年末年始の休みによく聴いていたのが

ソフトロックと呼ばれるジャンルの音楽。


90年代始め、日本では渋谷系と呼ばれる

ロックに多大な影響を与えたということで

ちょっとしたブームになりましたが、当時は、

甘く軽い聴き心地が安っぽく感じてそれほど

惹かれませんでした。

しかし、歳をとるにつれて、

ロジャー・ニコルズ、ゾンビーズなどの音楽の

美しさの裏にある悲しみが理解できるように

なったような気がします。


そんな中で、

最近何度もリピートして聴いているのが、

The MILLENNIUMのBEGIN。

光が揺れ動くなかの一瞬のきらめきを捉えた

ような美しさは、切なくて儚く、そして、

それ故に悲しみと感動を感じさせてくれます。

 

2010年4月23日

California Dreamin'

 

 

 

昨日は、あんなに暖かかったのに今日一気に

冬に逆戻り。きっとたくさんの人が同じことを

言ってるんだろうけど、体もおかしくなります。


シャツの上にはセーターを着て、さらに

厚手のジャケットをはおって家を出たのですが

霧雨が降る夜の帰り道は、ダウンを着てくれば

良かったと、ちょっと後悔しました。


iPodから流れてくる曲は、ママス&パパスの

夢のカルフォルニア。

寒さに震えながら、自転車のペダルをこいで

いると、自然を歌詞を口ずさんでいました。


California dreaming on such a winter's day

(こんな冬の日は、カリフォルニアを夢見る)


あ~あ、はやく暖かくならないかな。

カリフォルニア行きたいなあ。

 

 

2010年11月17日

Caroline Goodbye

 

 

 

突然加速度を増して冬が近づいてきたかのような

寒い1日でしたが、もう今年も残すところあと

1.5ヶ月なんですよね。早いです。


寒くなってくると、つい聴きたくなるのが

コリン・ブランストーンの「一年間」。

元ゾンビーズのボーカリストだった彼が、

解散後はじめてリリースしたアルバムです。


全体を通してストリングスが多用されて、

美しく繊細で、何より切ない孤独感を感じる曲が

つまっています。


その中のハイライトとなっている曲が、

「キャロライン・グッバイ」。この曲は、個人的に

切ない曲ランキングのかなり上位の名曲。


だんだんと自分とは違う世界に行ってしまい、

自分への想いがなくなっている恋人。

それに気付かない振りをして、しばらく時を

過ごしていたけど、ついに別れを告げる。

そんな歌詞を、メランコリックに歌っています。


コリン・ブランストーンがいたゾンビーズは、

キーボードを担当しているロッド・アージェント

が中心となって1961年に結成されたバンド。

1969年発表のアルバム「オデッセイ&オラクル」

制作中にバンド内の人間関係が悪化し、その完成と

同時に解散してしまいます。

しかし、解散後リリースされたシングル「ふたりの

シーズン」は大ヒット。このヒットに当て込んでの

レコード会社からの再三の要請にもかかわらず

再結成を拒んだそうです。

さらに、この最後のアルバムは、後年最も高い

評価を受け、ローリングストーン誌が選ぶ

オールタイムベストアルバムの中にも

ランキングされています。


そんな事実を知った後に、「キャロライン・

グッバイ」の歌詞をあらためて見てみると、

つい恋人キャロラインの名前を彼のいたバンド、

ゾンビーズに置き換えてみてしまいます。


バンドとして、最高のアルバムを作りながら、

その人間関係がうまくいかなくなり、解散して

しまう。その後、バンドとその曲は自分たちの

手を離れたところでどんどん有名になっていく。


そのゾンビーズの最後のアルバム

「オデッセイ&オラクル」も大好きなアルバム。

このアルバムとコリン・ブランストーンの

「一年間」には、何曲か同じ曲が録音

されているのですが、バンドでの音はどこか

明るさや前向きさを感じるのにソロの演奏は

切なさや孤独感が際立ちます。


バンドマジックと言われるメンバー同士の

化学反応で奇跡のような音を作り上げた経験を

した人が、一人になって音を奏でる。

そのとき、バンド時代の青春のような輝きの

記憶とそれに対する失望や諦めが、どこか音に

悲しさを漂わせるのかもしれません。

なので、ゾンビーズのアルバムは頻繁に聴くこと

ができるけど、ソロアルバムは何度も気軽に

聴くには切なすぎるのです。


キャロライン・グッバイの日本語の歌詞を

探してみましたが、見つからなかったので自分で

訳してみました。やっぱり切ない曲。

でもだからこそ、バンドの可能性は無限大で、

素晴らしいってことにも気付かされるのです。

 

 

2010年11月24日

It's only Rock'n Roll, but I like it.

 
 


ひさしぶりにライブに行って来ました。

渋谷に新しくできたライブハウスのオープニング

イベントのひとつで、トクマルシューゴ、ZAZEN

BOYS、韓国のチャンギハと顔たち、の3つの

バンドが出演するライブ。

お目当ては、トクマルシューゴだったのですが、

他のバンドも良かったです。

特に最後に出演したZAZEN BOYSはすごかった。

もう音が鳴りだした瞬間、その世界に引き込まれ

ました。実はそれまで聴いたことがなくて、

ナンバーガール時代のような音をイメージして

いたら、もう、ぜんぜん違っていてました。

そこから進化した凄い音を鳴らしていました。


そんな音の洪水に浸りながら、ライブっていいなあ

ロックとかバンドって素晴らしいなあと、しみじみ

思いました。


ロックは元々アメリカの黒人によるブルースから

始まった音楽。そのため、嬉しいことより

悲しいこと、納得いかなかったり、否定されたり、

虐げられたときの、やりきれない切ない気持ちを

歌う場合が多いのですが、その裏に強い意志を

表現する歌が多いのもロック。


だからこそ、ライブで音楽が鳴り出した瞬間、

サウンドにグルーヴが生まれれば、その場に

いるみんながその想いを共有できるのです。

音楽が奏でられている間は、すべてが肯定され、

許され、認められて、圧倒的なパワーをその場に

いる人たちに与えてくれる。

これでいいってことを教えてくれる。

自らの意志で突き進んでいく勇気や未来への

希望を教えてくれる。それこそロックなんです。


トクマルシューゴ、最高です。

チャンギハと顔たち、かっこよかった。

ZAZEN BOYS、やられちゃいました。

思いっきり踊って、ぐちゃぐちゃにギターを

かき鳴らして、思いの丈をステージで表現する。

やっぱりロック大好きです。

ずっとロックを応援し続けます。

 

うまくいかないこともたくさんあります。 

納得いかなかったり、否定されたり、

虐げられたり、やりきれない切ない気持ちに

なることもまだまだいっぱいあります。

でも、強い意志を忘れちゃいけない。

最高のステージを作って、最高のグルーヴを

奏でよう!トラベラーズロックンロール!

イエーイ!

 

2011年4月14日

音楽は友人、ノートは相棒

 

 

 


カセットテープでしか持っていなかったので

ずっと聴けなかったザ・スミスのアルバムを

15年ぶりくらいに聴いてるけどやっぱりいいなあ。


さえない風貌で上手いんだか下手なんだか、

よく分からないナヨナヨした声で歌う皮肉屋の

地味な文学青年モリッシーと、繊細でポップな

ギターを鳴らす音楽的才能に溢れルックスも

クールなジョニー・マー。

その対照的な2人の才能がぶつかって、攻撃的

なんだけど優しくて切ない、無垢で美しい奇跡

のような音楽を作り出している。

まさに理想的なロックバンドのひとつ。


”There Is A Light That Never Goes Out”

「そこには決して消えることのない光がある」

なんて聴いた瞬間、高校時代の切ない気持ちが

蘇ってきます。


ピーター・バラカン氏がFM局のCMで、

良質な音楽は生涯の友人みたいなものだと

言っていましたが、まさにその通りですね。

15年ぶりに会っても、一緒に遊んでいたときの

ように、温かく迎えてくれて心を許し合える

友人のようです。


夜の寝る前のひととき、大好きな音楽を

聴きながら、ノートに何か書いている時間が

好きです。


音楽がたまに会っても温かく迎えてくれる友人

のような存在だとすれば、ノートはいつも近くで

自分を支えてくれる相棒のような存在かもしれ

ません。


今月もトラベラーズノート投稿ページを更新

しています。

それぞれの方々の相棒としてトラベラーズ

ノートが寄り添っている姿がご覧いただけます。


みんなのカスタマイズは3作品。

ツインズままさんのステキな地図とベスパの

写真で彩った表紙。まゆさんのトラベラーズ

ノートが何冊か重ねられた写真は、その使い手で

あるご家族が寄り添う姿を想像させてくれます。

そして、さかな子さんは、おばあさんの手書き

のメモを宝物として挟んでいるノート。

どれも使う方の大切な相棒であることを教えて

くれます。


また、みんなのストーリーの3作品は

先月の地震について触れられています。

Takuさん、かわうそさんは、地震後の生活で

のトラベラーズノートの存在について教えて

くれています。Hideさんは今までストーリー

に登場した世界中の友人の方々からの地震後

の温かい反応について。


友人と相棒、どちらも掛け替えのない大切な

存在です。

 

2011年11月 4日

Milk and Sugar

 
 
 
疲れた体と頭を癒すべく、久しぶりに家で
ゆっくり過ごす休日。

11時近くに目を覚まし、布団から出ると、
ガスコンロに火をつけ、お湯を湧かす。
そして、最近お気に入りのG. Loveの最新作
「Fixin to Die」を聴きながら、コーヒー豆を挽く。
豆はもちろんアアルトコーヒーのトラベラーズ
ブレンド。
いつもよりちょっと多めに豆を挽いて、濃いめの
コーヒーをつくる。

流れる曲が「Milk and Sugar」に変わった頃、
コーヒーが出来上がる。
うん、ちょうといいタイミング。
軽快なアコースティックギターのイントロが流れ、
こんな詩が歌われる。

「この歌はコーヒーについての歌だよ。
みんなコーヒーは好きだよね?
ぼくもコーヒーは好きだよ。」

曲を聴きながら、砂糖とミルクをコーヒーにいれて
スプーンでかき混ぜる。コーヒー好きなくせに、
実はブラックではなく、ミルクと砂糖を入れるのが
好み。

「旅路はまだ長いし、時には充分な蓄えもなく
辛い時もある。だからミルクと砂糖をくれないか。
強めで甘いコーヒーがカップに満たされていたら、
それでぼくは満足だって、きみは知っている。

クリームとハチミツ入りが好きな人もいる。
夜のように暗いブラックが好きな人もいる。
だけど、ぼくはそれが好きなんだ。
だから、ミルクと砂糖をくれないか」

そういえば先月、京都のお気に入りのカフェ、
エレファントコーヒーに開店と同時に入った時、
最初にかかったのが、この曲だったなあ。

美味しいコーヒーと、心地よい音楽とともに
だらだらとゆっくり過ごす時間。
やっぱり大事ですね。
 

2011年12月 5日

Just Like Starting Over


 

そろそろトラベラーズファクトリーでも
クリスマスっぽい曲を流そうかなとクリスマス
の曲を思い浮かべます。
クリスマスソングで好きなのは、アイリッシュ
パンクバンド、ポーグスの「ニューヨークの夢」
と、ジョン・レノンの「ハッピークリスマス」。
どちらもクリスマス時期になると、さまざまな
ところで耳にする定番の曲です。

クリスマスソングばかりをずっと聴かされると
食傷気味になりますが、ふと街中で自分の
好きな曲が流れて来ると、華やかなのに感傷的
なクリスマス特有の気分になって、それはそれで
いいものです。
でも、クリスマスソングの前に、お店ができたら
この時期に流したいと思っていたのがジョン・
レノンの曲。

12月8日はジョン・レノンの命日です。
中学・高校生の頃、その日が近付くと当時
よく聴いていたFMラジオに、彼の曲が頻繁に
流れていました。そのせいか、今も12月になると、
自然とiPodの彼の曲の再生回数が増えてきます。

1年がもうすぐ終ろうとする12月。
大きな震災があった今年は、特にその歌声が深く
心に響き、癒してくれたり、力を与えてくれる
ような気がします。

軽快でかっこいいロックンロール、
心の奥底を突き刺す、叫びのような曲、
実験的で革新的でミステリアスな曲、
革命を呼びかけ心を高揚させる曲、
ロマンチックで愛に満ちたラブソング、

やり場のない怒りや不安なこともあるけど、
それを受け止めながら、未来へ向かって行く
勇気を教えてくれる。彼の歌は30年以上たった
今もそんな力に溢れています。 

トラベラーズファクトリーでは、9日まで
BGMはジョン・レノンです。
 
 

2012年5月24日

Good Day Music

 
 
 
先月に発売したロールシール
切手やチケットをモチーフにしたデザインに
さり気なく配された文字をよーく見てみると、
その奥から音楽が聴こえてきます。
例えば、こんな曲はいかがでしょうか?

Ticket To Ride(涙の乗車券)
「HELP!」に収録されているビートルズの
代表曲のひとつ。これから旅立って行く恋人の
様子を歌った歌。ちょっと切ない歌詞なんだけど
このイントロを聴くと、旅立ちの高揚感を感じて
しまいます。

Let's Go Away For Awhile
(しばらくどこかに消えたいね)
ビーチボーズの名盤「ペット・サウンズ」に
おさめられている美しいインストナンバー。
次々と展開が切り替わる曲の構成が映画のような
情景をイメージさせてくれる素敵な曲。
曲名のとおり、聴いているとどこか遠くに旅に
出たくなります。

This Is The One(これだ!)
ストーン・ローゼズの1stアルバムに収録。
ギターのアルペジオから始まりベースとドラムが
絡まり高揚していくメロディー。This is the one
これなんだ!という言葉を連呼するボーカル。
そして、うねりながら熱く高まるグルーブ。
これだって言える何かを手に入れたときの無敵の
パワーを教えてくれる曲。

Sail Along Silvery Moon(波路はるかに)
ビリー・ヴォーン楽団の演奏が有名ですが、
個人的にはバート・バカラックのベスト盤に
おさめられているバージョンが好き。
南国の夜の海に浮かぶ船の上でロマンチックな
気分で月を眺めている。そんな気分にさせて
くれる曲です。

Fly Me To The Moon(私を月に連れて行って)
ジャズのスタンダードナンバー。1960年代、
アポロ計画が進行中のアメリカで、シナトラが
カバーしてヒットさせました。ちなみにこの
シナトラのバージョンのテープはアポロ10号にも
積み込まれて、人類が月に持ち込んだ最初の曲に
なったそうです。

Drive My Car(私の車を運転して)
ビートルズがアイドルバンドから大きな進化を
遂げるきっかけとなったアルバム「ラバーソウル」
のオープニングナンバー。
その曲名の通り、カーステのBGMにぴったりの
リズムが効いた軽快なロックナンバー。

Blitzkrieg Bop (電撃バップ)
Hey Ho, Let's Go!の掛け声とともに始まる
ラモーンズの1st収録の代表曲。GO!と言えば
この曲ということで。パンクの元祖とも言われる
曲ですが、ポップでどこかユーモラスな味が感じ
られるのがラモーンズの魅力。

Take The "A" Train(A列車で行こう)
デュークエリントン楽団のジャズ・スタンダード。
私がこの曲を知ったのは、ローリング・ストーンズ
81年のライブアルバム「スティルライフ」です。
オープニングSEでこの曲が流れて、その後の
アナウンスとともにキースが弾くアンダーマイサム
のイントロが聴こえてくる・・・その流れがとても
好きだったなあ。
ちなみに、私は知らなかったのですが、このA列車は
ハーレム行きの地下鉄を意味しているんですね。
デザイナーのハシモトが電車のデザインをおこして
いる時、このフレーズを伝えたら、勝手に汽車を
地下鉄に描き変えてくれました。
 

2012年12月 3日

Christmas Song

20121203.jpg


夜の街を歩いていたら、クリスマスの
ディスプレイが華やかに飾られていたり、
ロマンチックな気分になるライトアップも
あったりして、年の瀬が近付いてきたのを実感
します。

そろそろクリスマスソングが似合う季節に
なってきたようです。
華やかなバブルな時代にあまり華やかでない
学生時代を送ってきた反動なのか、クリスマス
ソングのロマンチック気分の押し付けのような
ところに反感を抱いていた時もありましたが、
最近は季節を感じられる音楽として、素直に
楽しむことができるようになりました。まあ、
大人になったということなのかもしれません。

あらためて聴いてみるとクリスマスソングも
いいものです。
White ChristmasとかJoy to the Worldなどの
スタンダードなクリスマスソングは、昔から
何人ものミュージシャンが歌っているので、
聴き比べをしてみるのも楽しいし、曲を聴く
だけで心の中がワクワクした気分と切ない気分が
まざったクリスマス独特の雰囲気に包まれます。

クリスマスソングには、どんどん気温が下がって
寒くなっていく季節、心に温かなあかりを灯して
くれる効力があるようです。

そろそろトラベラーズファクトリーでもクリスマス
に似合う音楽をかけてみようかと、いろいろ選ぶ
のも、大切な人のパーティーの準備をしているよう
で楽しい。

そんなわけで、おすすめのクリスマスアルバムを
いくつか紹介したいと思います。

スフィアン・スティーヴンス「Silver&Gold」
アメリカのフォークを基調に、様々な楽器を駆使し
独特の哀愁を感じさせる音楽を奏でるスフィアンが
今年リリースした5枚組のクリスマスアルバム。
フォーキーだったり、厳粛な聖歌隊のようだったり、
ピコピコのデジタル音だったり、さまざまなスタイル
で、クリスマスソングを奏でてくれます。

ビンス・ガラルディ「A Charlie Brown Christmas」
スヌーピーが登場するアメリカのアニメ「ピーナッツ」
のクリスマス版のサウンドトラック。
小さい頃あのアニメを母親と映画館で見たことがあって
どんな話だったのかすっかり忘れてしまっているのに
とても切ない気分になったことだけは覚えています。
音楽は、大人が聴いてもすばらしい、ちょっと切ない
クリスマスジャズアルバムです。

山田稔明「Christmas Songs」
7月にトラベラーズファクトリーでライブをやって
くれた山田さんから届いたクリスマスソング集。
クリスマススタンダードを山田さん流にカバーして
います。アコースティック楽器の音色と山田さんの
声がとても優しく心に響きます。寒い日に温かい部屋
でのんびり聴けば、心も温かくなります。

そして、最後に今度クリスマス音楽会を開催する
tico moonさんも「Christmas album」があります。
ハープとアコースティックギターの優しい音で
奏でるクリスマスソング。
坂本教授「戦場のメリークリスマス」カバーも収録。
これがファクトリーの2階で鳴るのを想像するだけで、
わくわくします。



山田稔明さんの「Christmas Songs」は
トラベラーズファクトリーでも販売しています。

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(株)デザインフィルでトラベラーズノートの企画を担当している飯島です。