ストーリー
トラベラーズ ストーリー
トラベラーズノートが伝えたいのは、旅するように毎日を過ごして欲しいということ。
旅人の視点で見つめることで、なにげない日々の出会いや風景の中に新しい発見や感動を見つけることが出来ます。
ここでは、トラベラーズノートを携えて旅をする中で出会ったモノ、コト、ヒトについてのストーリーを綴っています。
001 香港 重慶大厦(チョンキンマンション)

香港、九龍半島の中心部、尖沙咀(チムシャツイ)を歩くと、「ニセモノアルヨ」と声をかけられることが多いですが、声の密度が最も多くなる場所に、重慶大厦(チョンキンマンション)があります。
その声をかき分け薄暗いビルの中に入ると、両替屋や、インド系の雑貨屋やCDショップが集まり、カレーとお香の混ざった香りと相まって、独特のあやしい雰囲気を醸しだしています。
このビルの上層階には、安宿がたくさんあるためバックパッカーには有名な場所です。
私も、17年前にトランジットで香港に寄ったときに泊まりました。香港のガイドブックを持っていなかったため、話に聞いていた重慶大厦の前まで来て、安宿の客引きに導かれて宿を決めました。
ベットでスペースが埋まってしまう部屋。窓を開けると、目の前にビルの薄汚れた壁と、上の階の窓から投げ捨てられたゴミクズしか見えず、しかたなくベットに横になって天井を見上げるとゴキブリがのそのそと這っている。そんな宿でした。
ウォン・カーウァイ監督の映画「恋する惑星」「天使の涙」の舞台になったことでも有名です。
美しく妖しい映像が魅力の映画ですが、映画を見た後にここを訪れると、「怪しい」魅力に「妖しい」魅力が加わります。
ビルの中心部に細い階段があります。そこをのぼり左側にまっすぐ行くと、写真を撮影したインド料理屋があります。
店をはみ出し通路に並べられたテーブルがインドの下町を思い出させます。
撮影後、後日訪問した際に、スタッフに写真をわたし、店内に飾ってもらいました。
その2週間後に友人が香港に行くというので、このことを伝えましたが、その時にはもうなくなっていたそうです。
まあ、帰ったその瞬間に外されてたのかもしれないですね。
道路をはさんだ反対側には、5つ星の高級ホテルのペニンシュラホテルがありますが、両方が違和感なく混在しているところが香港の魅力であり、また、その両方を楽しむことが出来るのが旅のいいところなのかもしれません。
Chungking Mansions
36-44 Nathan Road, Tsim Sha Tsui, Kowloon、Hong Kong
