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手紙ごころ、日々のいろ 第4回 旅と手紙(前編)

少しずつ気温もあがって陽差しがまぶしくなる初夏。
そろそろ夏休みに向けて、旅の計画をたてはじめる時期ですね。

旅先から手紙をもらうのは、特別にうれしいもの。
そして旅に出ると、だれかに手紙を出したくなるものです。
知らない土地ではじめて見たもの、触れたもの、そのときの感動やわくわくする気分を届けるには、現地から手紙を投函するのがいちばん。
いつもは筆無精な人でも、あまり気負わずに手紙を楽しむ絶好の機会ではないでしょうか。

何年も前に、ヨーロッパを一人旅したときのこと。
街でかわいい絵葉書を見つけては買い集め、思いつくかぎりの人に手紙を出しました。
一人旅なので、簡単な夕食を早めにささっとすませてしまうことが多く、ホテルに帰ってからも時間がたっぷり。日中カフェなどで過ごす、ゆったりとした時間。。
そんなときは決まって、ひたすら手紙を書きました。。

そのときフィンランドから家族に宛てて送った手紙(もちろんムーミンの葉書で!)は、いまも家にあります。
ウサギと卵のイラストが描かれたイースターの記念切手に、見慣れないデザインの消印が押された葉書を見るたびに、その手紙を書いた陽あたりのいいカフェの情景や、旅のイメージが鮮明によみがえります。
(ただ、葉書が家に届いたのが帰国後だったので、ちょっと残念な気持ちになりました。海外から手紙を出すときには、届くまで日数がかかることも考慮して、できるだけ旅程の前半のうちに出したほうが良さそうです。)

友人や離れて暮らす人はもちろん、一緒に暮らしている家族や自分宛に手紙を出してみるのもいいですね。
普段なら気恥ずかしいような感じもしますが、旅という特別なシチュエーションでなら、
身近な家族へのメッセージも意外にすらすら書けそうです。

旅先からの手紙は、帰りを待ってくれている人への“旅のおすそわけ”のようなもの。
きれいな景色、その場所に流れる空気、出会った人やもの…、
あなたが感じたままの旅の手ざわりを、一葉の手紙にぎゅっと閉じこめて送りませんか。

後編はこちら>>

文/ 黒澤 彩

 

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