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2008年1月 アーカイブ

2008年1月 1日

謹賀新年

 

あけましておめでとうございます。

昨年はトラベラーズノートを通じて、たくさんの方々から元気と勇気

を頂きました。ほんとうにありがとうございました。


トラベラーズカフェサイトの一番の基本的なコンセプトは、みんなの

ノートの中身を見せ合うことで、トラベラーズノートの使い方を広げ

るのと同時に、みんなの表現を共有し合うということです。


好きな映画やバンドが同じだったりすると、それだけでその人と少し

分かり合えたような気になることがあると思いますが、トラベラーズ

ノートを使っているということも、どこかに同じ価値観があるのだと

思います。そんな方々からの投稿作品を見ると、とても楽しく元気に

なります。

 

また、ブログを書いて気付いたのは、好きな事について写真を撮った

り、文章を書くことも元気を与えてくれるということでした。

誰かがそれを読んで何かを感じてくれたら、元気が何倍にもなります。


このブログを読んでくれた皆様、今年もよろしくお願いします!

みんなで旅するように毎日を過ごしましょう! 

 

 

2008年1月 7日

仕事初め

 

本日より仕事初めです。

今年は、土日が5・6日と重なったため、いつもより長い正月

休みとなりました。長い休みを利用して旅に出かけた方も多い

と思います。

ちなみに私は、どこにも行かず家の周辺で過ごしていました。

ぜんぜんトラベラーではないですね・・・。

 

仕事初めに併せて、仕事用のトラベラーズノートのダイアリー

リフィルを差し替えました。

今年は、週間バーチカルです。

 

昨年の手帳の予定を見ながら、まっさらな2008年の手帳

に予定を書き写すと、新しい年を迎えたことを実感します。

手帳を替えることは、ひとつの節目を感じさせるきっかけに

なりますね。

 

ということは、週間バーチカルは前半・後半と2冊組なので、

その節目を1年に2回実感できるのです。

今、気付いたちょっとしたお勧めポイントでした。

 
 
 

2008年1月 9日

TRAVELER'S books 無人島


小学校の時に読んだ15少年漂流記やロビンソンクルーソーは、

少年時代の幼い冒険心や旅心を刺激してくれました。

今、旅が好きなのも、その影響が少なからずあると思います。

無人島に漂着してしまうというのは、自分の意思ではない不可抗力

による冒険であるがゆえに、そんな冒険とかけ離れた生活をしてい

る自分にとって、無責任な憧れを感じさせてくれるのかもしれませ

ん。

自分の意思で旅に出られない少年時代には、その憧れもよりいっそ

う強いものだったと思います。

という訳で、無人島への漂着ものを4冊。


 

「漂流」吉村昭著

 

江戸時代に実際あった史実をもとにして書かれた小説です。

土佐の船乗り長平たちが無人島に漂着し、すさまじいサバイバル生

活を強いられます。仲間が死んで、飢えと孤独で精神錯乱に近くな

りますが、新たに漂着した人たちと流木を作り、漂着から12年後

になんとか帰ってくるまでをリアルに描いています。

とにかく絶望的な状況でも、それを乗り越えて生き抜く人間の強さ

を教えてくれます。

時代も国も違いますが、映画「キャスト・アウェイ」も同じ無人島

に漂着し、そこから抜け出すまでを描いたおすすめの映画です。


 

「蠅の王」ウィリアム・ゴールディング著

 

十五少年漂流記とほぼ同じ設定で無人島に少年たちが漂着する話で

す。ただし、十五少年漂流記は、苦難を乗り越えてハッピーエンド

で終わりますが、こちらは、重く残酷な形で話が進んでいきます。

前者は勇気や希望、後者は狂気や憎悪がテーマになっています。ど

ちらもすべての人間が持っている理性や本能であると認識するため

にも、ぜひ読んで欲しい本です。


 

「夏の朝の成層圏」池澤夏樹著

 

少し風変わりな無人島ものです。

まぐろ漁船から落ちて無人島に漂着した主人公は、その状況を受け

入れながら淡々と島の生活を続けていきます。他の無人島小説の主

人公のように苦悩や錯乱に落ち入ることもなく、漂う孤独感も絶望

的というより、都会的な洗練されたイメージすらあります。

読み終わった時に、清々しい清涼感と前向きな未来を感じさせてく

れる、そんな素敵な小説です。孤独への正しい向き合い方を教えて

くれます。


 

「ガリヴァー旅行記」スウィフト著

 

小人の国の話など、誰もが昔に読んだ事のある話だと思います。

数年前にあるきっかけでもう一度読んでみると、子供向けではなく

風刺が効いた批判精神にあふれた大人の小説でした。

小人の国、巨人の国のほかに、ジブリの天空の城ラピュタのもとに

なっている空飛ぶ島「ラピュータ」や、映画猿の惑星を思わせる知

性ある馬の姿をした種族と野蛮で下等な人の姿をした種族ヤフーが

住む「フウイヌム国」など、さまざまな映画や小説の元ネタにもな

っています。

 

2008年1月10日

Enrique氏のトラベラーズノート2


前にこちらでトラベラーズノートの中身を紹介しましたプロフェッ
ショナルユーザーのEnrique氏から、新しいノートが出来たよ、と
いうメールをいただきました。
 
前回はイタリアのベニスの旅を描いたものですが、今回はパリです。
旅先で出会った人たちでしょうか、さまざま人物画とその周りに小
さい字で書き込まれた文字。
 
かっこいい使い方です。旅先でこんな風にスケッチできたらいいで
すね。
 
カフェの投稿でも、かわうそさんやKE-TAさんの素敵な絵を見ること
が出来ます。
 
今年は、絵を描いてみよう!
上手に描けるかどうかは別にして、私のささやかな今年の目標のひ
とつにしてみました。
 
 
 

2008年1月12日

TRAVELING PAPER パトリックからのハガキ

 


2007年限定リフィールに封入されていたポストカード。

そのポストカードに丁寧に描き込まれて、送られてきたものです。

 

 

 

送り主は、香港のパトリックさんから。

水彩絵の具とローラーペンを使って描かれ、中心の丸い絵は地球

を表しています。

その地球の周りには、下のメッセージが書いてあります。


The world is not divided as it looks like.

We travelers will unite the world by creating connections.

No one is on island!


訳すとこんな感じでしょうか。


見てわかるように、世界は分割されていない。

私たち旅人が結び目を作り、世界をひとつにつないでいく。

誰も孤島にはいないんだ。


インターネットを使えば、簡単に世界中の人たちとデジタルで

繋がることができます。

でも、手書きの文字や絵で描かれた紙(ポストカード)でも

少しスローですが、繋がることができます。

デジタル便利ですが、インクや絵の具の匂い、手書き文字の

味わいはアナログならではのものです。


きっと、たくさんの紙がたくさんの人の思いを届けるために、

世界中を飛び回っているのでしょうね。


2008年1月16日

TRAVELER'S books オートバイの旅


少年の頃、自転車に乗りこなせるようになったことで、急に世界が

広がったような気がしたのを覚えています。

道路はどこまでも繋がっていて、その先には未知の世界が待ってい

ました。


オートバイの旅もまた、その頃の気持ちを思い出させてくれます。

リアシートに一人用のテントと寝袋を積んで、近所の街を抜けると、

気分は少年の頃の未知の世界を自転車で走ったあのわくわくした気

分に戻ります。

その時、僕はどこにでも行きたいところに向かって行くことができ

て、どこでも泊まることができるのです。


オートバイの旅はちょっと特別です。

体中に外気を浴びて走るため、冷たい雨や暑い日差しに直接さらさ

れることになります。また、バイクを走らせるという事は、基本的

に他の人とのコミュニケーションから遮断される孤独な作業です。

それがゆえに、普段見つめ合うことを忘れがちな、風や自然、そし

て自分自身との対話をすることを思い出させてくれるのです。


そんなオートバイの旅の魅力を感じさせてくれる本を。



「禅とオートバイ修理技術」ロバート・M・パーシグ著


著者である元教授が息子を後ろに載せて、友人とバイクで旅をする話

です。ただし、著者はかつて精神病治療のための電気ショック療法で

ある記憶を失い、その息子も神経症のきざしが出てきている。そんな

なかで、バイクでの旅をしながら、哲学的な精神の世界を旅していく。

旅の間、バイクはメンテナンスされ、精神も本来の姿を取り戻してい

く。

バイクの旅と哲学の旅、この2つの旅が交互に書かれていて、正直言

うと哲学の部分はあまり理解できませんが、バイク乗りにとって、バ

イクに乗ることは自分自身に向かう最良の時間であり、それを深く追

求していくことは意味があります。



「風と旅とオートバイ」 斉藤純著


エコロジストでバイク、自転車、音楽への造詣が深い斉藤氏はバイク

と旅をテーマにした本を何冊か書いています。その中から1冊。

『オーバイ乗りは自ら風を起こして、風景のなかを走り抜けていく。』

そんな素敵なシーンがたくさん出てくる短編集です。

ミステリー的なしかけもあり、一気に楽しく読む事ができます。

彼の小説を読むと、旅に出たくなるのはもちろん、音楽や本、映画や

絵に向かいたくなります。



「熊を放つ」ジョン・アーヴィング著


ウィーンで出会った若者2人が中古のロイヤル・エンフィールドに乗

って旅をします。オーストリアの田舎の美しい風景、そしてそこでの

出会い。若い時代の純粋さ、そして痛々しい衝動を瑞々しく描いてい

る小説です。

ジョン・アーヴィングの初の長編で、村上春樹氏の翻訳です。



「俺様の宝石さ」浮谷東次郎著


23歳の若さで事故死したレーシングドライバーの著者が、18歳の

時に単身アメリカへ向かって、生活する姿を日記や手紙で綴った本。

1960年、まだ準占領下の時代の日本なか日本を飛び出し、バイク

を駆ってアメリカを放浪する姿は、眩しく読者を鼓舞します。

 
 

2008年1月17日

トラベラーズ・バイク


昨日は、オートバイの旅というテーマで本を選びました。

というわけで、私の愛車を紹介したいと思います。 

 

 

 

ヤマハのTW200というバイクで、もう16年も乗り続けています。

シート、ヘッドライトなどちょっとだけカスタマイズしてます。

 

これで、北海道、東北や関東周辺の温泉地などたくさん走りました。

買った当初はマイナーなバイクだったのですが、一時期キムタク御用

達バイクとして脚光を浴びたこともありました。

今はその座をビッグスクーターに奪われましたが、もともと都会より

も田舎道をのんびり走るタイプのバイクです。


大きなトラブルもなく(その代わり小さなトラブルはたくさんありま

したが)今まで走り続けてきましたが、そろそろ買い替えたいなあと

思ったりもしています。

でも、16年も乗っていると愛着が出てなかなか手放す気にもなれな

いんですよね。

 

そういえば、このバイク、トラベラーズノートに似てないかなあ・・

と思うのは、私だけでしょうか?

 

2008年1月21日

環境のこと


再生紙の問題が、連日ニュースで報道されています。

この問題に関しては、こちらで掲載してあるように弊社としても真摯

に受け止め調査をしています。公式には、デザインフィルのサイト

状況がつかめ次第公表していきます。


今の時代に環境問題を無視してもの作りをすることは出来ませんが、

一方でものを作ることは、なんらかの形で地球環境の資源を消費し、

負荷をかけることなしには出来ません。

そんな大切な資源を使って作ったものだからこそ、大切に永く使って

もらえるものを作る。

そして、そのためには、使った資源、過程をきちんと正しく伝えるこ

とが大切だとあらためて考えさせられました。

 

 

 

2008年1月22日

わたしのトラベラーズノート

 

今日はわたしのトラベラーズノートを紹介します。

特別な使い方をしているわけではないのですが、ちょっとしたことでも

参考になればと思います。

メインのトラベラーズノートは黒を使っています。この黒は使い始めて

1年半になりますが、革もだいぶなじんできました。茶と違って傷があ

まり目立たないのが黒の特徴かもしれませんね。

 

 


ゴムには、リペアキットの金具を通しています。

ここにはボタンやビーズなどをつけていましたが、今のところこの金具

が一番しっくりきます。

 

 

 

もともと付いていたスピンには、木製のビーズをつけました。そして、

もう1本しおりをつけています。こちらには、チャームを付けています。

 

 


追加のしおりは、ミドリ商品のブッククリップを改造して作りました。

(そのままトラベラーズノートに使うには紐が少し短くなっています)

 

 


中身は、メインのゴムに、外側からジッパーケース名刺ファイル週間

ダイアリーの順に付けています。

ジッパーケースや名刺ファイルには、レシートや名刺などと一緒に旅を感

じるチラシ、シールや切手など入れています。

(わたしは、勝手にこれらをTRAVELING PAPERと呼んでいます。)

あと、名刺ファイルに、付箋紙を貼付けています。これは便利ですよ。




そして、後ろの表紙にポケットシール<L>を貼り、無罫ノートを一緒に

使っています。ダイアリーには予定を書き、無罫ノートには、仕事のこと

やアイデア、ミーティングのログまでなんでもここに書き留めます。


使い始めてから、いろいろなパターンを試していますが、ここ最近は

この形に落ち着いています。

最も長くトラベラーズノートを使っているのは、わたしの数少ない自慢

の一つですが、「みんなのトラベラーズノート」を見るともっと素敵な

使い方をしている人がたくさんいます。


みなさんのトラベラーズノートの使い方、ぜひこちらに送ってください。

 
 

2008年1月23日

Mac Keynote Address


さまざまなメディアで取り上げられていますが、アップルより新しい

MacBook Airが発表されました。

世界一薄いノートパソコンということで、スペック面でのインパクト

もあるのですが、アップルらしい新しいコンセプトやデザインを感じ

るプロダクトに仕上がっているのはさすがです。

買えないけど、ホームページ上のカタログを何度も見てしまいます。


マックワールドでのアップルCEOスティーブ・ジョブズ氏の発表講演

が公開されています

英語でしかも1時間以上ある長いプレゼンですが、これがけっこう面

白い!比較的聞き取りやすい英語で(それでもわたしは半分くらいし

か理解できませんが)、映像を使いながら分かりやすく説明していま

す。

なにより会社のトップが、自分の商品を誇らしげに楽しそうに説明し

ているのが良いですね。わくわくする新しい生活を予感させてくれる

プレゼンです。


英語の勉強にもなりますので、興味のある方は見てみてください。

http://www.apple.com/quicktime/qtv/mwsf08/


話は変わりますが、毎週火曜日はカフェの日になりつつあります。

会社帰りにカフェ探索をして、カフェミーティングです。

(まあ実態は、ただの飲み会ですが・・・)

今日はここで。

 

 

2008年1月24日

雪とトラベラーズノート

 

今日の東京は雪です。

久しぶりに雪が空から舞い落ちるのを見る事が出来ました。

都心では2年ぶりの積雪とのことでしたが、雪化粧もうっすらと

積もる程度で、薄化粧といった感じでしょうか。

 

 


東北地方で営業の仕事をしている時は、車での移動が多く雪が積も

るのは憂鬱でしたが、はっとするような美しい光景を見る事もでき

ました。

例えば、雪が舞うなかで、びくびくしながら車を走らせ峠を超える

と、突然空が青く晴れ渡ることがあります。

そんな時は、車を止めて外に出て、ぴりっとした冷たい空気と太陽

の日差しの中で、真っ青の空と真っ白の雪に覆われた山しか視界に

ない青と白のコントラストを楽しみながら、一服したりしていまし

た。

雪の風景は、人の心を落ち着かせ、しみじみとした気分にさせてく

れるような気がします。

 

 

 

雪とトラベラーズノート。

この後、カバーが濡れちゃってベトベトになって大変でした。

そういえば、雪って水になるんですよね。写真を撮ってから気付き

ました・・・。 

 

 


2008年1月25日

TRAVELER'S books 旅とエコロジー


地球温暖化や環境破壊のニュースなどを見たときに、自分自身

の直接的な問題としてリアルに感じることはなかなか難しいことです。

環境問題を利用した政治的な思惑や商売としてのマーケティング的発

想が、本気で環境のことを考えていない場合が多いのも事実です。

今回の再生紙の問題はまさしくそうでしたし、CO2の排出枠が取引さ

れるというのも本質的に考えるとおかしいような気がします。


ただし、南太平洋の島々の海面上昇や北極・南極の氷河の融解の状況

など、危機的状況がせまっているのも事実です。

旅人は、その場所を実際に訪れ、目にして、体感することで、そこを

遺していきたいとリアルに感じることが出来ます。ニュースを見た時、

そこが行ったことがある場所であれば、その場所とそこで会った人た

ちが目に浮かびます。そんな身近な感覚を大切にしながら、環境を考

えることが大切だと思います。


今日は、エコロジーを考えるきっかけになる旅の本を。


「日本の川を旅する」 野田知佑著


カヌーに乗ったことはないのですが、川の水面をゆっくりと走る感覚

はいつか味わってみたいと思っています。そう思ったのも、野田さん

の本を読んだのがきっかけです。特に彼の場合は、スポーツとしての

カヌーではなく、旅の手段としてカヌーの魅力を語っていのが良いで

すね。日本の川というのは、環境破壊の影響がもっとも早く顕著に

現れた場所で、そのことによって自分の好きな場所が奪われていく

ことへの怒りとして環境問題を語っている姿は、説得力があります。


「青春を山に賭けて」 植村直己著


植村直己氏の作品はどれもおすすめなのですが、一冊選ぶとすると

この「青春を山にかけて」かな。山に登ることが好きな青年が、

大学を卒業して就職をせずに、世界中を放浪しながら、好きな山に

登るひたむきな姿が描かれています。

自然にも、人にも謙虚かつ大胆に向かう姿勢が素晴らしい。

彼が生きていたら、今どんなことをしていたでしょう?


「パパラギ」 岡崎照男、ツイアビ著


1915年、南太平洋のサモア島の酋長ツイアビが、初めてヨーロッパ

を旅したときのことを島の人たちに語った演説を本にしたものです。

未開の地の人の純粋な目線で、文明国を見たときに感じる疑問や感想

は、強烈な文明批判であると同時に、人としての本質をシンプルに

教えてくれるメッセージとなっています。

現在、地球温暖化によって、南太平洋の島々がなくなってしまうという

危機にあるのは、なんとも言えず皮肉なことです。


「顔のない国」 カート・ヴォネガット著


昨年4月に亡くなったヴォネガットの遺作エッセイ集です。

環境の話ばかりではないのですが、永遠に発展していくことを目指そ

うとする科学や経済に対して強烈な批判を投げかけながら、同時に

人間への愛情を優しく語っています。

環境を壊していくのは人間です。でも、私たち人間が地球のために

出来ることもたくさんあるはずです。


「ウォールデン 森の生活」 ヘンリー・D・ソロー著


純粋に言うと、環境問題について語っている本ではありませんが、

著者が都会から森の中へ行き、湖のほとりで自活の生活を哲学的に

書いた本です。

森の生活を冷静に深く見つめることで、自分自身や世の中のしくみ

について解き明かしていきます。

難しい本ですが、時間をかけて繰り返し読んでいきたい本です。

 

 

 

2008年1月29日

旅するカフェ

 

前にトラベラーズストーリーで紹介したスパイスカフェですが、

ひさしぶりに今度の休みにでも行こうとしてホームページを見たら

お休み中。

その休みの理由がかっこいい。

 

1ヶ月お店を休んで、南インドでカレーの勉強をしてくるそうです。

カフェのブログに、その経緯が書かれています。

南インドの一流レストランに自分でメールや電話で連絡をとり、厨房

内で研修生として働ける場所を見つけ、そこに行ってくるとのこと。

実はこの店、毎年2月に店主が料理の勉強を兼ねていろいろな国を旅

するため、1ヶ月間休みになるのですが、今回は本格的に一流ホテル

で本場のカレー修行をしてくると意気込んでいます。

 

この店は、いつも予約なしでは入れないくらい人気がありますし、実際

味も雰囲気も申し分ない最高のカレー屋さんです。

それでも、その立場に甘んじることなくもっと上を謙虚に追求していく

姿勢は素晴らしいですね。しかも、それをすごく楽しそうにやっている

のも素敵です。

そんな姿勢があるからこそ、最高のカレー屋さんになれるのかもしれま

せんね。

 

スパイスカフェは本当におすすめのお店です。

ぜひ、足をはこんでみて下さい。

2月いっぱいはお休みで、3月から営業開始です。

 

 

2008年1月30日

COW BOOKS

 

今日は会社の帰りに中目黒のCOW BOOKSへ行ってきました。

ここは、暮しの手帖の編集長で文筆家の松浦弥太郎氏の本屋さんです。

古本屋なのですが、その本のセレクトや並びに店主の思いが伝わってくる

ような本屋さんです。

ロゴには「EVERYTHING FOR THE FREEDOM」と書かれていますが、

並んでいる本の背表紙を見ているだけで、自由を感じてわくわくしてきます。




最近、前に紹介したBOOK246や、メジャーなところだとヴィレッジ

ヴァンガードなど新しい視点で本を売るお店が増えていますね。

本ってやっぱり、人の生き方や価値観に大きな影響を与えるものですし、

私自身も本で救われたり、勇気をもらったことがたくさんあります。

玉石混淆の出版物のなかで、素敵な本との出会いの機会を分かりやすく

与えてくれる本屋が増えるのは嬉しい事です。

 

 

 

お店で牛のロゴマークのスタンプを押すことができます。

使い始めたばかりの今年のダイアリーの扉に押しました。 

2008年1月31日

TRAVELER'S books 放蕩の旅人


前にも書きましたけど、「男はつらいよ」を見て育った私は、寅さんの

ような生活に憧れて、小学生の頃は、将来寅さんみたいな仕事をしたい

と思っていました。

あんな風に、日本中を旅しながら仕事をし、いろいろな女性と恋をした

りして気楽に暮らしている姿は、やはり今でも憧れます。

放蕩という言葉の意味を調べると「ほしいままにふるまうこと」とあり

ます。人様に迷惑をかけなければ、まさに自由な旅人の原点なのかもし

れません。

しかし、その裏には、最後には振られてしまう寅さんのように辛い局面

があるのも世の常です。

それを分かっていながら放蕩の旅に出る達人たちの本を紹介します。



「火宅の人」檀一雄著


檀一雄の自伝的な小説です。

家族を顧みず、愛人との生活をしながら自由奔放に一つの場所に腰を落

ち着けることなく生きていく姿は、まさに放蕩の旅人です。

「いつの日にも自分に吹き募ってくる天然の旅情にだけは、忠実でありたい」

女と酒と旅に溺れながら破滅に向かう生活は、やがて孤独や寂寥感をよ

り深める結果になります。それでも、そんな結果を自嘲的に受け入れる。

ひとり旅が好きな人は、きっとこの寂寥感に共感できると思います。

(沢木耕太郎著の「檀」は火宅の人の生活を檀夫人の視点で描かれています。)

 


 

「町でいちばんの美女」チャールズ・ブコウスキー著


トム・ウェイツやU2のボノが敬愛する酔いどれ詩人ブコウスキーもまた、

放蕩旅人です。

彼の魅力は、彼独特のリアルな視点で世の中の不正や疑問をえぐっていき

ながら、同時に、彼自身のコンプレックスや心の弱さを無防備にさらけ出

しているところです。

アメリカの底辺の暮らしに安住する人たち、ブコウスキーはそれを否定も

肯定もせず、自らもそこに一緒に溺れ、その生活を優しく描きます。

彼自身50代で作家として成功するまでは、その底辺の生活にどっぷりと

つかっていましたし、作家として有名になってからもその姿勢を変える事

がなかったからこそリアルにそれが伝わります。

とにかく、そんな姿勢がたまらなくかっこいい!


 

「カラマーゾフの兄弟」ドストエフスキー著


新訳が出てベストセラーになっています。私もむかし読んで途中で挫折

したくちで、新訳で最後まで読み切ることが出来ました。

とても長い小説ですが、物語の大半が、放蕩家族カラマーゾフ家の周辺

でおこる3日間の出来事を綴っています。

どろどろした男女関係と純粋な恋愛、放蕩生活をする人たちと慎み深い

人々、神の存在を否定する人と肯定する人、あらゆる人間のテーマを深

く高密度な筆致で語ってきます。

読了後、ロシアのカラマーゾフ家の放蕩生活の中を数日間、旅してきた

かのような疲労感と新鮮な清々しさを感じました。

まさしく人生は旅であると実感。



「男はつらいよ 寅さんの人生語録」山田洋次、浅間義隆著


日本で一番有名な放蕩の旅人といえば、やっぱり車寅次郎ですよね。

だらしなく女性にうつつを抜かし、定職につかずテキ屋家業で旅の生

活をおくる。でも、女性に対してはプラトニックに徹し、ヤクザ稼業

といえども犯罪や仁義に反することには手を染めない、いつもお金に

は困っているけど借金に手を出している様子もないし、実はすごくま

っとうな人だったりもします。

それがみんなに愛されている理由でしょうし、作り話だからと言って

しまえば、「それを言っちゃあおしめいよ」と身も蓋もありません。

とにかく、そんな人だからこそ寅さんの言葉は含蓄があり、心に響く

のでしょうね。

別れ際、人差し指を立てて

「行き先?まあ風にでも相談して決めるよ。」

言ってみたいなあ。



 

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(株)デザインフィルでトラベラーズノートの企画を担当している飯島です。