« 10年と15年 | メイン | いろいろ落ち着いたら... »

春は新しいリフィルとともに

20210321b.jpg


3月に入り、だいぶ暖かくなってきたので
久しぶりに自転車通勤を再開することにした。
そんなわけで、まずはトラベラーズバイクとともに
トーキョーバイクへ行き、すっかり溝がすり減って
しまったタイヤを新品に替えてもらうことにした。
ついでに新しいヘッドライトを取り付けてもらい、
ひと通りメンテナンスもしてもらった。

作業が終わって自転車を引き取りに行くと、
見た目はもちろん乗り心地まで変わったようで
なんだか新車を手にしたような気分になった。
だけどハンドルのトラベラーズノートの革は
すっかり色も変わり、しっくり手に馴染むし、
トラベラーズのロゴが刻印されている真鍮の
ヘッドバッジの色もいい感じで味が出ている。
「今年もたっぷり走るからよろしく頼むよ」
そんなことを心の中で呟きながら、
ワクワクした気分でペダルを漕いだ。

B-Sides & Raritiesの発売に先駆けて
インスタでは事前にサンプルを送った方々の
使用例の写真やコメントをアップしている。
僕らが想像もしていなかった使い方や視点が
たくさんあって、見ていてとても楽しい。
まだ一部しかアップしていないけれど、
みんな素敵な写真とともにとても濃いコメントを
届けてくれているので、ぜひご覧いただきたい
と思います。

そういえばこのブログのコメントで、Sallyさんが
B-Sides & Raritiesのリフィルに何を描こうか、
どんな風に使おうか苦労しながら頭を悩ませている
ということを書いてくれていたけれど、
トラベラーズらしいなあと嬉しく思ったのと同時に、
これって商品としてどうなんだ、とも思った。
普通、商品はニーズがあるから買うものなのに
そのニーズを苦労しながら捻り出してもらうって、
何様なんだと正直思う。

だけど作っている本人が言うのもなんだけど、
この気持ちはとてもよくわかるのだ。
僕自身が、リフィルのサンプルが完成してはじめて、
さあどう使おうかと考えたのだけど、
それが悩ましくもまた楽しい体験なのだ。

例えば、ジャバラリフィルを手にした時。
はじめて手にするファーマットを眺めながら
しばらく考えて、まずは旅日記を描くことにした。
サンフランシスコからロサンゼルスまで
車で旅した時のことを描いてみたのだけど、
描いて気づいたことがたくさんあった。
ジャバラは、リフィルの1ページ分が折り目を
付けながら繋がっているので、
ページを意識することもできるし、
無視して連なって描くこともできる。
そのことで紙面から、旅の時間の経過や距離感を
よりリアルに感じることができる。
さらに表と裏に分かれているのもおもしろい。
表には旅の前半を描くことになる。
すると、そこには高揚感が高まり旅が深まる姿が
自然と描かれていくのに対し、裏は旅の後半、
旅がピークを過ぎて終わりに向かっていくのを
実感しながら描いているような気分になる。
ジャバラ状に折った1枚の長い紙が、
まさにレコードのA面とB面のように描く心持ちに
ちょっとした変化をもたらしてくれるのだ。
表面は6ページ分で裏面は7ページ分というのも
アルバムの曲数くらいでちょうど良い。
リフィルが変わることで、描く内容はもちろん
描く気分も変わっていくのがおもしろい。

耐洗紙は、企画段階ではノートを洗うシーンなんて
実際にはないだろうから、アウトドアとか
ガーデニング用に使うのにどうかと思っていた。
だけどサンプルができあがり、途中まで書いてから
実際に洗濯機で洗ってみると、洗いざらしのシャツ
みたいにシワがでたノートの風合いが素晴らしい
ことに気づいた。
なんのために洗うの?そんなことに意味あるの?
と真面目に問われると、ほんとうに返す言葉がない
のだけど、洗いざらしのノートが醸し出すシワの
ある紙の風合いがなんともいえず素敵で愛おしく、
ただそれだけの理由でこのノートを使いたいと
思えてしまうのだ。

超軽量紙は、透け感のある薄い紙なので、
トレシングペーパーみたいに写し絵をしたり、
レイヤーのような表現ができるのが魅力だけど、
個人的には昔の辞書のような薄い紙のパリパリした
質感と書き心地が気持ち良いところが好きだ。
さらに書いた後にページをめくる感じも気持ち良い。
サンプルを手にした後、ちょうどリモート会議が
あったのだけど、気持ち良くて会議中に何ページ
も落書きをしてしまった。
こんなことを言うと怒られちゃうかもしれないけど、
ページ数もたくさんあるし、気の進まない会議や授業
での落書き用にもおすすめです(冗談ですよ)。

トラベラーズノートに新しいリフィルを
セットするだけで、まるで新しい道具を
手にしたような新鮮な気分になる。
ぼんやりと考えていた新しいことを本気で
はじめてみようという気持ちになれそうだ。

トラベラーズバイクで家に向かう途中、
目黒川を横切ると、桜の花びらが少しずつ
開きはじめているのが見えた。
満開まであと一週間足らずだろうか。
もう本格的に春はそこまで来ている。


20210321c.jpg

20210321d.jpg

2021-03-22 9 37 54.jpg

20210321a.jpg

コメントを投稿

2021年4月

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

アーカイブ

店長のプロフィール

(株)デザインフィルでトラベラーズノートの企画を担当している飯島です。