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『トラベラーズノート オフィシャルガイド』

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先週『トラベラーズノート オフィシャルガイド』
の見本本が手元に届いた。
製本されて表紙がつけられ本になった状態で
手に取ってみると、やっぱり嬉しい。
今まで何度も確認用のゲラを読んでいるのに、
改めてページをパラパラとめくり、新鮮な気持ちで
つまみ読みをしながら、ここに至るまでのことを
思い出し感慨に耽った。

この本が生まれるきっかけは、
KADOKAWAの馬庭さんという方から
トラベラーズノートの本の企画書と共に届いた
一通のメールだった。
そこには彼女が別の出版社にいた13年前に
僕を取材したときのことが触れられていて、
この企画が最近の思いつきではなく、
ずっとトラベラーズノートに注目していた中で
生まれたということが丁寧に綴られていた。

これまでもトラベラーズノートの本を作りたい
というオファーが何度かあったけれど、
よくある本よりもオマケがメインの企画だったり、
宣伝効果を狙ったマーケティング戦略としてどうか
という提案だったりで、僕らが大切にしている
何かが壊れそうな気がしてずっと消極的な返事を
していた。

正直に言うと13年前の取材のことはあまりよく
覚えていなかったけど、馬庭さんのメールからは
誠実さが感じられ、今までの話とは違った雰囲気
があった。
それでも、これまでの経験からこの手の話には
懐疑的な気持ちがなかったわけではないし、
トラベラーズノートの本を作るのであれば
自分たちが心から納得できるものにしたいけれど、
本当にそんなことができるのかという不安もあった。
今思えば失礼だけど、まずはお話をしてから、
その後のことは考えようと、本のことはあまり
考えないままお会いすることにした。

トラベラーズファクトリーの2階で打ち合わせを
すると、馬庭さんは静かな語り口の奥に熱い想いを
感じさせる方で、トラベラーズノートに対する
深い理解と愛情を伝えてくれた。
僕らが「いわゆるノートのハウツー本みたいなもの
はちょっと違うと思うんです」というと言うと、
「そうですよね。トラベラーズノートってルールが
なくて、自由なところが魅力ですしね」と答える。
漠然と僕らが考えたトラベラーズノートの本は
こうあってほしいという想いと、彼女が考える
作りたい本の形が、共感を伴いながらひとつの
イメージとして浮かび上がってきた。
そして打ち合わせが終わる頃には、自然と一緒に
本を作る企画が進んでいくことになった。

この本は、僕らの意見を聞きながら、
馬庭さんが中心となり編集内容を詰めていき、
何人かのライターやカメラマンが取材をし、
チームプレイで作っていくという形で進んでいった。
もちろんその過程ではお互いの意見の相違があり、
話し合いながら修正を重ねたこともあったし、
無理を押し通してしまったこともあったけれど、
馬庭さんの真摯で丁寧な対応に助けられたことも
多かった。

本には僕自身も少し原稿を書かせてもらっていて、
緊張しながら原稿を送ると、その度に、
ここにぐっときましたとか、共感しますとか、
嬉しくなるコメントを返してくれた。

この本では、いつもトラベラーズファクトリーで
ライブを行ってくれている山田稔明さんや、
アアルトコーヒーの庄野さんをはじめ、
シュペリオールレイバーの河合さん、パトリック
など、たくさんの方にトラベラーズノートとの
暮らしを語っていただいている。
みなさん忙しい中、この本のために時間を割いて
対応してくれた。
僕はコロナの影響でしばらく会っていなかった
パトリックと庄野さんの取材に立ち会うことが
できた(オンラインだけど)。
流山工場のみんなもこの本のために、
トラベラーズの仕事をまとめて取材できるように
スケジュールを調整してくれた。おかげで、
とても良いページになっている。
チェンマイの工房はさすがに今は行けないので
3年前に橋本が撮影した写真で紹介しているけど、
チェンマイらしい温かさを感じるページになった。
もちろん、ページ数の都合でご登場いただきた
かったのに声をかけられなかった仲間もたくさん
いたし、語り足りないこともまだあるけれど、
それはこの本が成功し、第二弾も、というお話が
あったら、ぜひお願いしたいと思っている。

『トラベラーズノート オフィシャルガイド』は、
今年3月にトラベラーズノートが発売15周年を迎え
さらに10月にはトラベラーズファクトリーが
オープン10周年に迎える記念すべき年にふさわしい、
僕らにとっても満足できる本になった。
馬庭さんはじめ制作スタッフの方々、
取材に協力していただいた皆さま、
ありがとうございます。

手元に置いて何度でも読み返して楽しめる本に
なっていると思うし、本全体に漂うトラベラーズ
ノートへの愛と共に、何かを好きになることの
喜びみたいなことがたっぷり感じられて、
読んでいて幸せな気持ちになれる本です。

9月25日にトラベラーズファクトリーをはじめ、
全国の書店に並びます。ぜひ皆様にも手に取って
もらえると嬉しいです。
トラベラーズファクトリーオンラインショップでは
早々に予約分がなくなってしまいましたが、
10月の初めにはオマケのリフィル共々再入荷する
予定ですので、お待ちいただける方はこちらも
あわせてよろしくお願いします!


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コメント (5)

weekend books :

16日に予約しようと思ったらすでに在庫切れ!
でも10月に再入荷するとのことで、登録しておいてよかった〜楽しみです。
ところで飯島さんのブログは書籍化のご予定は無いのでしょうか?
みなさん楽しみにされていると思うのですが…。

iijima:

weekend booksさま、オフィシャルガイド楽しみにしていただきありがとうございます。嬉しいです!ブログの書籍化は売上が期待できないのか、残念ながら今のところ話がありません(笑)。

cafelatte:

購入しました!読み終えた後、トラベラーズノートを開きたくなるような、ワクワク感いっぱいな本でした

cafelatte:

すみません。先程の文が途切れてしまいました!
これからも何度も読み返したいと思っています。
ちなみに私も、ブログの書籍化を希望です!

iijima:

cafelatteさん、ありがとうございます!
私たちとしても、机の上において何度も見返してもらえるような本になってほしいと考えていたのでとても嬉しいです。
ブログの書籍化のご希望もありがとうございます。その言葉だけでも嬉しいです。

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(株)デザインフィルでトラベラーズノートの企画を担当している飯島です。