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手紙の達人コラム 『ノルウェイの森』にみる、手紙の力

映画、『ノルウェイの森』を観に行ってきました。
みなさんはもうご覧になりましたか。
村上春樹さんのベストセラー小説が原作ですね。
原作をお読みになった方も、きっと多いと思います。

この映画のキャッチコピーは、
「深く愛すること。」
「強く生きること。」

両者の両立はむずかしい・・・。
深く愛そうとすれば弱さが露呈し、強く生きようとすれば深く愛することが恐くなる。
そんなふうに思います。

主人公の渡辺君は、事情があって長く会えない恋人に宛てて、何通も手紙を書きます。
恋人からは、返事が届くこともあれば、届かないことも。
その間、渡辺君は、「自分の気持ちは本当に彼女に伝わっているのだろうか?」「彼女と自分はこの先どうなるのだろうか? うまくいくのだろうか?」と、もどかしく悩み、苦しみ、辛抱強く相手を想います。

現代に生きるわたしたちは、パソコンや携帯電話の利便性のおかげもあって、伝えられないことやうまくいかないことに思い悩むことが、格段に減りました。
その反面、些細なトラブルですぐに友達をやめると言うなど、人付き合いにこだわることを面倒くさいとする風潮もあるようです。

けれど、そうした風潮は、わたしたちから「人を深く愛そうとする力」や「強く生きようとする力」を奪っているとはいえないでしょうか。

わたしは、『ノルウェイの森』を通して、うまくいかないこと・だれかをもどかしく想う時間は、わたしたちの心を豊かにし、わたしたちを強くしてくれるのだと感じました。
そして、そのための手段として、手紙を書くという行為は、自分の内面と向き合い、だれかに対して伝えたい言葉を生み出す最良のものだと思います。

恋愛に限ったことではありません。
うまくいかないことに苦しくなったら、手紙を書いてみたらいかがでしょう?
だれかを想う気持ちを、手紙にしたためてみたらいかがでしょう?
相手に宛てて書くのが恥ずかしければ、5年後の自分、10年後の自分に宛てるのもよいでしょう。
はじめのうちは、恥ずかしいと感じるかもしれません。
けれど、いざ書きはじめてみると、想像する以上に、心が落ち着いていくのを覚えると思います。

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