A HISTORY of MIDORI | ミドリについて | ミドリ - MIDORI - 「デザイン文具」の総合メーカー

A HISTORY of
MIDORI

1950s

  1. 1953 テレビ放送開始
  2. 1954 丸ノ内線営業開始
  3. 1958 東京タワー完成

1950 会社創設 飛脚印の便箋で事業スタート

株式会社みどり商会創設。
戦後の焼け野原に雑草が緑の葉を広げている力強さから、
社名を「みどり」と名付けました。
便箋のほかに、ノート、スケッチブックなど
紙製品を展開していました。
便箋は、今も「ミドリ」ブランドの基幹製品となっています。

1952 ビジネスダイアリー受注生産開始

まだ企業手帳がなかった時代に
自動車メーカーの手帳として採用されました。
現在に続く「ミドリ」のビジネスダイアリーと
法人向け受注生産事業の始まりです。

※写真は1987年のもの

1960s

  1. 1960 カラーテレビ放送開始
  2. 1964 東海道新幹線営業開始
  3. 1964 東京オリンピック・パラリンピック開催
  4. 1969 東名高速道路開通

early 1960s 自由日記

日付が入っていないフリータイプの日記。
シニア、ティーン向けなど
豊富なラインアップが展開されました。
「ミドリ」の主力製品となり、今に至ります。

連用日記(幾歳月)

毎年同じ日の記録を同じページに同じ日付の
日記を書き込んでいく「連用日記」が誕生。
現在まで、若年層からシニア層まで対応した
幅広いラインアップを展開しています。

1961 ダイヤメモ

日本初の両面使えるポケットサイズのメモ。
高度成長時代のビジネスマンを支えた
画期的なアイテムとしてヒット。

60年以上もロングセラーで
あり続けたのには理由があります。

日本が高度経済成長の真っただ中にあった1961年、当時のメモといえば、電話の横や机上に置いて使うものが一般的でした。持ち歩きに便利な両面使えるメモ、汗にも強い表紙素材。ワイシャツの胸ポケットにぴったりサイズ。日本で初めての持ち歩き用のメモDiamond Memoが誕生しました。現在も愛されているロングセラー製品です。

1963 株式会社ミドリに社名変更

「みどり商会」を片仮名の「ミドリ」に変更しました。

1964 千葉県流山市に流山工場竣工

各種印刷や製本、加工機能に加え、商品流通の拠点ともなる流山工場が完成。
ものづくりに対するチャレンジ精神は今も受け継がれています。

1970s

  1. 1970 大阪万国博覧会開催
  2. 1973 第1次オイルショック
  3. 1978 成田空港開港

1970 デコレーションシール

当時は画期的だった両面印刷入りのシール。
オシャレなデザインで当時普及した自動ドアや美容室、
喫茶店などのショウウィンドウに貼られ大人気でした。

1971 グルービーケース

子どもたちが乱暴に扱っても壊れない、
頑丈で軽い入れ物はないものかという考えから誕生しました。
デザイン性の高い厚紙製の箱型ケースとして大ブレイク。
バッグの概念を大きく変えました。1988年まで製造を続けました。

発売当初はなかなか広まらず苦戦していましたが、ニュースで取り上げられたことがきっかけとなり一気にブレイク。その後も流行を取り入れたデザインを展開し、昭和の大ヒット文具の一つとして歴史に名を刻みました。

1979 グリーティングレター

便箋と封筒をはじめからセット販売してみようと考え、
初めてのレターセットを考案。
若年層にファンを広げる契機となったアイテムです。

1980s

  1. 1982 東北新幹線、上越新幹線開通
  2. 1983 東京ディズニーランド開園
  3. 1989 消費税導入
  4. 1989 平成に改元

1980 カラー色紙

市場初のカラー色紙。
それまではサイン用だった色紙から、「寄せ書きを贈る」という
新しい文化を創り出しました。今も「ミドリ」ブランドの基幹製品です。

色紙は白くて四角いという固定概念を打ち払い、「より華やかに祝いの気持ちを表せる」と、1980年に市場初のカラー色紙を発売しました。最初に発売したのは、薄いピンクの地にハート模様をあしらった「ハート柄」や優しい水玉模様など6点ほど。キャラクター全盛時代に、敢えて大人っぽいデザインを打出しました。その後も、ハートや花の形に抜いた「ダイカット色紙」や「シール付き色紙」など、「ミドリ」の色紙は40年近くもの間、さまざまなチャレンジを続けています。

1981 金太くんシリーズ

日本が好景気に沸き、さまざまなゲームやキャラクターから流行が生まれた
元気な80年代。メルヘン系のキャラクターが主流だった中、
和の日本男児のキャラクターが登場。
文具以外にもさまざまなアイテムを展開し、大ヒットとなりました。

MILK TEEN(ミルクティーン)シリーズ

当時、ハイセンスな配色で表現した動物たちが印象的なシリーズ。
多くの方に愛されていました。

NYANNEES(ニャンニーズ)シリーズ

もこもことして、優しいタッチのネコのキャラクターシリーズ。
当時は、エプロンやマグカップなど幅広いラインアップを展開していました。

1984 ポケットダイアリー

パール感のあるピンクやブルー、イラストをあしらった表紙と、
カラーの罫線やイラストなどを盛り込んだデザイン性の高い
女性向けのダイアリーとして開発。
コンパクトでスマートなサイズも特徴でした。
現在の『ポケットダイアリー』の原点です。

1986 すいとるくん

雑貨市場の隆盛を踏まえ、
文具の領域拡大を模索する中でさまざまなミニ家電開発に挑戦。
中でもこのミニ家電シリーズとして開発した卓上掃除機『すいとるくん』は、
それまでのギフト製品にはない機能性と愛らしさから、
ノベルティとしても販路を広げました。グッドデザイン賞受賞。

1987 現在の「ミドリ」ロゴマーク誕生

社名の由来をデザインしたロゴに変更しました。
ロゴ上部の曲線は、“ホップ・ステップ・ジャンプ・ハイジャンプ”と言われるように飛躍と前進を、
また、右上がりの勢いがあるタッチは、逆境にめげない力強さを表現しています。

1989 プロフェッショナルダイアリー

年配者向けばかりだったビジネスダイアリー市場に対して、
若者や女性に向けての開発に着手。
独創的なA5スリムサイズや当時開発したフォーマットなどは
今も健在です。

1990s

  1. 1991 バブル崩壊
  2. 1993 サッカーJリーグ
  3. 1998 長野冬季オリンピック・パラリンピック開催

1990 レターカッター

刃に手が触れない安全設計で、ゴミを出さずに開封できる
レターオープナーを開発。その後グッドデザイン金賞、
デザインプラス賞、2005年にはロングライフデザイン賞を受賞しました。

1990年に『スタンデックス レターカッター』発売。封筒をペーパーナイフのように開封出来ないかというアイデアのもと、封筒の上部に沿ってスライドするだけで切りくずを出さずに開封できる新機構を開発しました。その4年後1994年には改良版『レターカッターⅡ』を発売。ガイド板を透明にすることで切り口を分かりやすくし、ボディも丸みを帯びたデザインに変更。2017年にはカラーラインアップを見直し『レターカッター』としてリニューアル。現在のマットな「黒」と、透明感のある「ピンク」、「青」の3色展開に。

1991 スタンデックス テープディスペンサー

吸盤を使用して本体を固定するタイプのテープディスペンサーを開発。
ダイヤルを回すことで吸盤機能が働き、
サイドデスクなどの側面に簡単に固定できる画期的な機能が注目を集め、
1992年にグッドデザイン賞、デザインプラス賞、アイ・エフ賞を受賞しました。

1992 エンボッサー

立体的なイニシャルや絵柄の刻印をカートリッジ化することにより、
エンボス加工を手軽で身近なものにした画期的な製品。
1993年にグッドデザイン賞、アイ・エフ賞を受賞し、
現在でも人気のロングセラー商品です。

雪ウサギをモチーフとしたフォルムで、親しみやすさやかわいらしさを表現しつつも、極力シンプルにまとめて子どもっぽくならないようデザインしました。エンボスすするために大きな力が必要なので、レバー部分には指に力を入れやすく、本体にはしっかり力を受け止める安定感のある形状に設計しています。

1993 カラーステーショナリー

ホッチキスやハサミといった基本文具にスケルトンカラーを採用。
デザインと機能の融合で、幅広く愛される
定番文具の新しいステージを確立しました。

1994 ライトマンII/ライトマンIII

大ヒットした初代ライトマンを時代に合わせてリメイクし、
当時高級家電などで使われていたシボ塗装を全面に施した、
高級感溢れる筆記具セット。
1995年にグッドデザイン賞、デザインプラス賞を受賞しました。

1998 ミニクリーナー

消しカスやちょっとしたデスクのゴミを掃き取るのに活躍。
今も安定した人気のロングセラーはこの年の発売です。

「机の上にちょこんと乗せてあるだけでかわいく、役に立つ文具を作りたい」という思いから誕生しました。2016年には、これまでの機能はそのままに、素材をABSから耐久性に優れたポリカーボネートに変更。光沢と高い透明度で、色鮮やかなカラーに生まれ変わりました。

2000s

  1. 2002 FIFAワールドカップ日韓開催
  2. 2008 米国リーマンブラザーズ経営破たん
  3. 2009 裁判員制度スタート

2001 マルチ定規

折りたためばペンケースに収まるコンパクトな30cm定規。
今も安定した人気のロングセラー製品の誕生です。

持ち歩くのに不便な30cmの定規。折りたためてペンケースに入らないかと考え開発しました。15度ずつ角度を計れる、線を引くときの長さの目安として1cmごとに穴が開いている、開くと倍の長さになるなど、ひとつの定規で、多機能がある=マルチ定規と名づけました。2020年にグッドデザイン賞を受賞しました。

2002 ペーパークラフト シール

さまざまな素材、加工を組み合わせた
ハンドメイドのシールを提案。
「ミドリ」の人気シリーズとなりました。

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2004 PAPER CRAFTシリーズ

パーツ一つひとつが手作りのシールやカードなどの
ペーパーアイテムシリーズとして展開。
自由に組み合わせて、カードや手紙を簡単に楽しくアレンジできる
自分だけのオリジナルを作れると人気を博しました。
さまざまな素材を用い、立体的なモチーフをあしらった金封は
現在でも人気アイテムです。

※写真は現在一番人気の『PC 金封 ご出産祝 白』

400万枚

ミドリではそれまでシンプルだった金封に「熨斗」「短冊」「水引」など祝儀の基本はそのままに、立体感のある素材や加工を施したモチーフをあしらって、お祝いの気持ちを表現しました。結婚祝い、出産祝い、さまざまな行事のお祝いなど豊富なラインアップを展開しています。
『PC 金封 ご出産祝 白』は“赤ちゃんのはじめての一口に銀のスプーンを使うと一生、生活に困ることはない”そんな言い伝えにちなんだデザイン。好評につき発売からの売り上げ枚数は400万枚を超えるロングセラーになりました。

2006 紙シリーズ

和紙に四季折々の花々が、大胆な構図でデザインされた季節の便箋、封筒。
いまも多くのファンの方に支えられる「紙シリーズ」はこの年の誕生です。

「紙シリーズ」は少しの文字で様になるデザインや、季節の花々に合わせた和紙を吟味して特別に抄造しています。このほか、余白の美、手描きのこだわり、花が有るままに咲かせる(高いところに咲く花は上部に、野に咲く花は下部に配置したデザイン)、など、意匠の細部まで徹底的にこだわっています。

2006 スイングバード

起き上がりこぼし構造のヒヨコ型修正テープ。
2006年度グッドデザイン賞を受賞しました。

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2006 トラベラーズノート

社内コンペから生まれた『トラベラーズノート』はこの年の発売。
その後、「ミドリ」から「トラベラーズカンパニー」ブランドに
変更しました。国内外にたくさんのファンがいます。

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2007 株式会社デザインフィルへ社名変更

ブランド名「ミドリ」はそのままに、
社名を株式会社デザインフィルへ変更しました。

2008 MDノート

1960年代から特別抄造している
筆記特性にすぐれた「MD用紙」。
この紙を生かして「書き心地の良さ」を追求した
『MDノート』が誕生しました。

※パッケージは現在のもの MORE

2008 ディークリップス

ふつうのゼムクリップがデザインと出会うことで、
捨てられないクリップに。
文具専門店以外の雑貨店へも広く普及する
ヒットアイテムとなりました。

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2008 きれいな手紙が書ける便箋

手紙を書いたことがない人が増えているという問題を捉え、
「初めてでも、正しくきれい書ける工夫」が詰まった便箋を開発。
またたく間に「ミドリ」を代表する便箋となりました。

最大の特徴は「秘密の下敷き」。中心線を意識して書くときれいに見える、ことにヒントを得て、便箋の下に敷くだけで文字の中心や大きさを揃えて書ける下敷を付録にしました。「細罫」は、お客さまからのいただたお手紙を参考に、文字の大きさや天地の開き幅などを計測し、それに基づいて罫線幅を導き出しました。

2008 シール付色紙

配布したシールにメッセージを書くことで、
寄せ書き色紙を「きれいに効率的に」作れるようにした
画期的な色紙を市場に打ち出しました。

色紙を回覧しても、なかなかコメントが集まらない、遠方にいる人のメッセージを贈ることができない、といった悩みを解決できないか、ということで思いついたのが『シール付色紙』です。遠方にいる人にもメッセージを書いてもらえる、自分が書いたメッセージを他人に読まれないなど、メリットたくさんの色紙が誕生しました。

2008 ペーパークラフト ミュージアム

選ぶ楽しさ、つくるワクワク、贈るよろこびをテーマとした、
暮らしの中のやさしい気持ちを表現するペーパーコミュニケーションアイテムを
新たなシリーズとして立ち上げました。

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2010s

  1. 2010 小惑星探査機「はやぶさ」帰還
  2. 2012 東京スカイツリー開業
  3. 2013 富士山が世界遺産登録

2010 オリガミオリガミ

プチギフトのラッピングやテーブルアレンジなど、
気持ちを伝えるひと工夫にオリガミを。
デザインの力で伝統的なアイテムに新たな命を吹き込みました。

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2011 暗記ノート

赤いチェックシートをノートにドッキングさせた、暗記のための専用ノート。
ありそうでなかったこのアイデアは特許取得に至りました。

2013 片面透明ふくろ

袋に入れるだけで、ステキでかわいい贈り物に。
発売と同時に大ヒットとなり、
文房具市場におけるプチギフト需要を拡げる契機となりました。

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2016 XSステーショナリー

ロングセラーの「カラーステーショナリー」シリーズの
後継として、次は「世界最小クラス」をテーマとした
「機能とデザインの融合」への挑戦が始まりました。

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2018 ダンボールカッター

ダンボールの開梱から封筒の開封、
雑誌や新聞紙の一枚切りまで多用途に対応した『ダンボールカッター』。
発売後も細かな改良を重ね、進化し続けています。

原型は2002年に発売した『カートンカッター』。さまざまな弱点があり、残念ながら2~3年で製造停止に。その後、長い年月をかけて再挑戦し、生まれたのが『ダンボールカッター』です。長く使えるようセラミック刃を採用、刃が安全に収納できて、持ちやすい形状を検証し続け、丸い形の開閉式になりました。2020年には、感覚的にパッと貼れるよう両面にマグネットを付けたり、刃が交換可能になったりと、さらなる進化を続けています。同年にグッドデザイン賞を受賞しました。

2019 パッとメモ

左側のみ糊付け加工されていて書き出しのページがすぐに開く、
ありそうでなかった新しいメモ。ペーパーパッドのように剥がして書くことで、
記入済みのページと未使用のページが分かれ、書きたいページがすぐに開けます。

「ミドリ」の超ロングセラー製品『ダイヤメモ』を超える新しいメモが作れないかということで開発に着手。新しいページにクリップを付けたり、付せんを貼ったりと、使いにくさを感じている人が多いことに気づき、ストレスなく開けるメモのアイデアを考えました。誰もが潜在的に感じていた、リングメモの不満を解決しました。
2019年に日本文具大賞 機能部門 優秀賞、2020年にグッドデザイン賞、「JIDA デザインミュージアム セレクション」Vol.21を受賞しました。

2019 ノンスリップアルミ定規

カッター作業に最適な滑り止め機能が付いたアルミ定規。
定規の中心を押さえるとしっかり止まって、
後方を押さえると滑り止めが浮きスムーズに動かせます。
2019年にグッドデザイン ベスト100、
デザイン インテリジェンス アワードを受賞しました。

2020s

  1. 2020 新型コロナウイルスの感染拡大
  2. 2020 東京オリンピック・パラリンピック1年延期
  3. 2020 スパコン計算速度で「富岳」が世界一

2020 ペインタブルスタンプ

コロナ禍、家で過ごす時間が多くなり、手書きを楽しむ方が増えました。
ノートや手帳のアレンジからギフトラッピングまで幅広く楽しめる、
手書き風のデザインが魅力のスタンプ。
絵が描けない人でも押すだけでアレンジができると、
発売直後から人気アイテムとなりました。

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