「白い牙」や「野生の呼び声」などの動物文学で知られる
ジャック・ロンドンが、ホーボー(放浪者)としてアメリカを旅した
時のことを綴った本。
映画などで良く見られる貨物列車にただ乗りをしながら、アメリカを
放浪する人たちをホーボーと言います。その実際の体験に基づいた
記録として、とても興味深く読む事ができました。
家も定職も持たずに自由に放浪するその生活は、旅が好きな人は憧れ
ますが、実際には、寒さに震えたり、牢獄に入れられたり、権力者か
ら迫害を受けたり、厳しく辛いものであることが分かります。
その上で、ホーボーであることに誇りを持ち、放浪を続ける著者の姿
は、旅人であれば、必ず敬意を感じると思います。
1890年代のアメリカのホーボーの文化を分かりやすく解説してく
れるのもこの本の魅力です。
ロバート・ジョンソンも、ウディ・ガスリーもこうやって旅をしたん
でしょうね。