インドに行った時、何よりショッキングだったのは
街中で見かける物乞いの人達でした。
繁華街や駅、観光地など人が集まる場所を歩くと、
痩せ細った老女が赤ちゃんを抱きながら手を差し
出してきたり、ボロをまとった小さな女の子が
後ろから洋服のすそを引っ張ってきたりする
物乞いに必ずと言っていいほど出会いました。
さらに衝撃的だったのは、病気や怪我などで
傷付いた体で憐みを誘おうとする物乞いです。
駅のホームいると、何かの病気で足が潜水用の足ひれ
のように肥大化した少年が、走って追いかけてくる。
電車が駅に止まると、窓から小銭がのった指がない
手を差し出してくる。
さらには、強烈だったのは、器用にムチで自分の体
を自分で打ち付けている少年。
そんな光景に出会うと、直視できず思わず目を
背けざるを得ませんでした。
もう一つインドで印象的だったのは、人々の押しの強さ。
駅を降りると沢山のリキシャやタクシーの運転手に
囲まれるのは、他の国でもよくあることですが、
とにかく押しが強くしつこい。
普通に乗りたい時でも運転手を決めるのに一苦労。
そして、なんとか乗ることができたら、今度は
望んでいる場所まで連れて行ってもらうのが大変。
ホテルの名を言うと、そこは潰れたとか高いとか
難癖をつけて、自分がコミッションをもらえる
ホテルに連れて行こうとします。
辿り着いても、乗る前に決めた値段より高いお金を
請求してくるので、値段交渉をもう一度しなければなりません。
その強烈な押しの強さに慣れるまでは、
ちょっとした移動でも疲れ切ってしまいました。
物乞いや運転手たちを見て思ったのは、生きること
への耐性の強さ。
日本で衣食住を保証されたのんびりとした学生生活を
送っていた私にとっては、そのパワーに圧倒され続ける旅でした。
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ロック映画の名作のひとつ「トレインスポッティング」
の監督ダニー・ボイルが、インドを舞台に撮った映画。
さらに、今年のアカデミー賞最多受賞という話題の映画
でもある「スラムドッグ$ミリオネア」を見に行きました。
スラム出身の若者がクイズ番組で次々と問題を解いていく、
そして、その答えがかつての過酷な生活の中にあったとして
回想シーンになり、クイズ番組の場面と交互に映し出されていきます。
ムンバイのスラム街の少年が悲惨な辛い状況のなかで
したたかに生きていく姿を、エンターテイメントとして
王道のストーリー展開とともに見事に描いています。
イスラム教とヒンズー教の対立、貧困、差別、虐待など
インドが抱える暗い問題を描いていますが、その登場人物
たちは、悲惨な状況でもとにかくパワフル。
生きることにひたむきな姿は、とても美しく感動的です。
今思うと、インドの旅で感じた人々の生きるパワー
の強さは、今でも私の心に大きな影響を与えてくれている
のかもしれません。
コメント (4)
あの英国も完全に支配する事が出来なかった印度。
経済よりも宗教なのか!?
唯一神を信仰するものは多神を信仰するものを理解できないだけ?
投稿者: 中熊猫 | 2009年04月23日 10:20
日時: 2009年04月23日 10:20
インドはもっとも印象に残っている国でした。
宗教だけでは語れないいろいろな要素があるのだと思います。
投稿者: iijima | 2009年04月27日 00:00
日時: 2009年04月27日 00:00
昨日この映画を観てきました。
面白かったですが、ところどころ切なくなりましたけど(笑)。
そういう自分の感情の起伏も楽しめました(笑)。
去年の「ダージリン急行」、3月に六本木へ観に行った「チャローインディア」展と僕の中でインドに触れ合う機会が増えてきました。最近僕の住んでいる町にはインド料理屋が次々と開店しています。インドには行ったことはありませんが、行きたいと思うにはまだまだ時間が掛かりそうです(笑)。
投稿者: Hide | 2009年05月03日 23:12
日時: 2009年05月03日 23:12
インドは、いろいろな意味で生と死が剥き出しになってさらけ出されている場所だと思います。
どちらかというと、そういうものをオブラートで隠してしまう現在の日本。
そこに行って何かを感じるには、パワーがいるのかもしれませんね。
インドにいると、もっと感情の起伏が楽しめるかもしれません(笑)。
投稿者: iijima | 2009年05月04日 00:27
日時: 2009年05月04日 00:27