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上質なもの

 

 

 

随分前に地方のあるお店で注文していた靴が

届きました。


切りっぱなしの革のくたっとした佇まい。

さらに、店員さんが数年履いているという

同じ靴の革が良い感じに味が出ているのを見て、

トラベラーズノートと通じるものを感じました。


靴としては、安くはないけど、それほど高いわけ

でもないという値段。旅先でしたが、衝動的に

買うことを決めてしまいました。


すると、品切れ中で次の入荷は数ヶ月後になる

とのこと。

すぐ必要なものでもないので、まあいいかと、

注文をしておいたのが、送られてきたのです。


早速、足を入れようとしましたが、

なかなか入りません。

裸足になって強引に押し込んで、なんとか履く

ことができたものの、足の甲を思いっきり

締め付けられている感じ。


サイズを間違えたのかと思いましたが、

店員さんが言っていた、履いてるうちに

革がのびて必ず足のサイズに合ってきます、

という言葉を思い出しました。


数日履き続けると、その言葉通り、

足にぴったりとフィットしてきました。

このまま履き続けると、もっと足に馴染んで

心地よくなる感じです。


靴には手紙が添えられて、ソールの張り替えが

出来ますと書かれていました。

そんなサービスが、長く使って欲しいという

売り手の気持ちを伝えてくれます。

 

手紙は、「夏休みにこの靴を履いて遊びに

来てください」と結ばれていました。

作り手の想いに共感し、素敵な出会いの場を

演出してくれたお店の気遣いは、モノへの愛着を

より深くしてくれます。


上質とは、決して高級なことではなく、

使う人がその佇まいに惹かれ、愛着を持って

長く使えるモノのことだと思います。

そういう意味では、この靴は私にとって上質な

モノになってくれる気がします。


そんな上質なモノに囲まれて暮らしていきたい

と思う今日この頃。

 
もうすぐ締め切りですよ!
 

コメント (3)

中熊猫:

マザー・テレサも靴は共有できないと言ってたぐらい人それぞれのサイズがあるらしい。

Hide:

靴も素敵ですが、そのお店の売りっ放しにしない姿勢も素敵ですね。このお話を読んで以前このブログで紹介された「場所はいつも旅先だった」で読んだサンフランシスコ郊外の靴屋さんの話を思い出しました(笑)。

iijima:

中熊猫さま、自分は足は小さいのですが、甲の幅が広いらしく、履き始めはよく足をいためます。靴のサイズは履きながら慣らしていくものなんでしょうね。

Hideさま、そうですね。自分もそのサンフランシスコの靴屋さんを思い出しました(笑)
素敵なものに囲まれて暮らしていきたいですね。

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店長のプロフィール

(株)デザインフィルでトラベラーズノートの企画を担当している飯島です。