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FLAT HOUSE LIFE

 

 

 

トラベラーズノートホームページの

プロフェッショナルユーザーに掲載させて

もらっているイラストレーターの

アラタ・クールハンドさん。


前にそのお宅にお邪魔させて頂いたのですが、

古い平屋を素敵に住みこなしているのに、

とても感銘を受けたのを覚えています。

その後、もう少し広い平屋に引っ越したとのこと

でお誘いを受け、先日お邪魔しました。


アラタさんが住んでいる平屋は、「米軍ハウス」

と呼ばれる、戦後、進駐軍のアメリカ兵の住居

として建てられ、その後ベトナム戦争終結後の

引き上げにより、日本人に貸し出されるように

なった築40以上の住居です。


玄関の先にはフローリング床の広いリビング、

そこにゆったりと置かれたソファー。

車が停められるガレージ、開放感のある庭など、

住居に対する意識が高い欧米人のために作られた

建物は、まさに古いアメリカ映画の中のセット

のような佇まい。


築40年~50年の古い建物のため、機能的で

なかったり、老朽化による汚れや傷、ヒビなど

があるのですが、それを味わいとして楽しむ

ことで、むしろメリットに変えています。

そして、その家賃もその築年数と少し不便な

場所にあるというだけで、床面積が同じ広さの

都内のマンションと比べるとかなり安価で

借りる事ができるのです。


都内の画一的な坪効率やコスト重視の

マンションや建売一軒家と比べると、不便な

点も多いのでしょうが、何より住むことを

楽しむという気分を喚起してくれます。


ミッドセンチュリーのフロアライトの優しい

光の中、1961年製のBraunの真空管プレイヤー

でモダンジャズを聴き、アラタさんお手製の

パスタを頂きました。当然、話は盛り上がり、

楽しい時間を過ごすことができました。


そんな暮らしは映画やアルバムのジャケットの

中だけの世界でなく、さらに夢みたいなことでも

なく、ほんの少し考え方を変えて、ちょっとの

不便さを受け入れて、本気で暮らしを大切に

することで実現できるのです。

これは目からウロコの体験でした。


そのアラタさんが、様々な人の古い平屋の素敵な

暮らしを綴った本が「FLAT HOUSE LIFE」。


何度もペンキを塗り替えられた壁を

ジャスパージョーンズの絵のようだと表現したり、

壁に打ち付けられている錆びた釘と老朽化で現れた

クラックの不思議な配列をアブストラクトアート

(抽象芸術)と感じる感性。

そして、その感性を持って、本当に自分らしい

豊かな暮らしを楽しむこと。


この本にはそんな夢を現実に変える方法が

詰まっています。

 

 

 

 

 

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店長のプロフィール

(株)デザインフィルでトラベラーズノートの企画を担当している飯島です。