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オートバイ日和


 


ゴールデンウィークは、いままでの

うっぷんを晴らすかのような快晴。

久しぶりに暖かい青空の下、バイクで走りました。


都内の混雑した道を抜けて、一桁国道から少し

脇道に入る。道の近くに田んぼや牧場がせまって

くると、いろいろな匂いがしてきます。

田んぼで草を焼いている匂い、馬や牛の匂い、

森の匂い。バイクは体を外気にさらしている分、

匂いも風もダイレクトに体にぶつかってくる

のです。


前にも後ろにも誰もいない中、ひとりバイクで

走っている瞬間が好き。

点数が少ないので、ねずみ取りには気をつけて

まっすぐ続く道路で、ヴォーっと思いっきり

アクセルをひねる。流れる風にのっている

ような気分。すると五感が敏感になり、

心の扉が開いていくような気がします。


そんな時、思いっきり大きな声で叫んだりする。

音楽が鳴っている時には、大声で歌ったり、

涙を流したり。日差しの暖かさや風の心地よさ

に笑ったり、喜んだり。

ヘルメットに覆われているのをいいことに

感情のおもむくままに、剥き出しにします。


開いた心の扉に、風が吹き抜けて行きます。

開けた口には、虫が入ってきたりもします。


虫をぺっと吐き出しながら、アクセルを少し

抑える。すると、西の空に夕日が沈むのが

見えます。

あ~、オートバイに乗っていてよかったなあ

と思う瞬間です。


方向音痴のくせに幹線道路を外れて、適当に

寄り道するため、すぐに道に迷って遠回りして

しまいます。

だけど、こんな風景に出会うと、迷うことは

けっして悪い事ではないのかな、とか思ったり

します。ふだんも迷ってばかりだしね。


バイクを走らせながら、さまざまな自然の

声に耳を傾ける。そうすることで、

聞こえてくるのは、自分自身との対話なの

かもしれません。

それにしても、この天気、週末まで続いて

欲しいんだけどなあ。土日は絶対晴れて

もらわないと困るのです。


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店長のプロフィール

(株)デザインフィルでトラベラーズノートの企画を担当している飯島です。