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一杯の珈琲から

 
 
 
旅先で飲むコーヒーが好き。
旅の途中、感じの良いカフェでコーヒーを
飲んでいると、旅気分で浮き足立つ心を
落ち着かせてくれる。
そして、旅のなかにゆっくりと過ごす時間を
持つことでもっと旅が充実するということを
教えてくれる。

そこが異国なら、カフェに出入りしたり、
前の道を歩く人々を眺めているのも楽しい。
ちょっとしたことをきっかけに、見知らぬ
異国の人とのコミュニケーションが生まれたり
することもあります。

ずっと前に、題名に惹かれて購入してそのままに
なっていたケストナーの「一杯の珈琲から」を
本棚からひっぱり出して読んでみたのは、
カフェについて考えていたから。

時は1937年。夏の休暇を過ごすため、
オーストリアのザルツブルグを旅したドイツ人
のお話です。
主人公は、お金持ちなのに為替管理の制約から、
オーストリア通貨を充分手に入れることができず、
ザルツブルグに隣接したドイツの街に宿をとり、
そこから毎日国境を越えて通い、金銭的には
オーストリア側に住む友人を頼りに旅をする
という方法を選びます。
この小説は、その旅行中に書かれた日記という
形式で綴られています。

あるとき、カフェで珈琲を飲みながら友人を
待っていましたが、いっこうに友人は現れず
珈琲の支払いに困った末に、居合わせた女性
に助けを求める・・・。
それをきっかけに恋が始まります。

正直に言うと、予定調和の他愛ない
ストーリー展開なのですが、著者の軽妙洒脱な
文章で描かれた当時のザルツブルグの様子と、
ほのぼのとする恋愛模様がとてもステキで、
そこを旅しているような気分に浸れます。

確かに、旅先のカフェには、そんな何かが
起こりそうな予感を感じをさせてる魅力が
あるのかもしれません。
 
 

コメント (4)

Hi:

その本は以前から気になっていたんですよね~。
読んでみます。
あっ、コーヒー飲みたくなりました(笑)。
日常でお酒じゃなくてコーヒーじゃないとだめな時ってあります。
さて、ジャーマンローストを淹れますか(笑)。

多田野 乙:

ケストナーというと、大昔に
「エーミールと探偵たち」という児童小説を読んだきりです。
ただ、児童小説といっても、子供の主人公がリアルな犯罪、リアルな危険にさらされ、リアルな手段によって盗まれたお金を取り戻すという、大人仕様の出来上がりの話だったように記憶しています。小学生だった私はとてもワクワクしながら読みました。

ちなみに、Hiさんの「ジャーマンロースト」というのは、京都のイノダコーヒの豆でしょうか…

Hide:

あっ、名前がちゃんと入力出来ていませんでした。
Hideです。
多田野さん、ジャーマンローストは、千葉県市川市にある麻生珈琲店の豆です。
美味しいですよ。

iijima:

Hideさんへ。ありがとうございます。
はい。麻生珈琲店のジャーマンローストは私も大好きです(笑)

多田野さんへ
「エーミールと探偵たち」面白そうですね。
チェックしてみます。
イノダコーヒの独特なコクも大好きです(笑)

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店長のプロフィール

(株)デザインフィルでトラベラーズノートの企画を担当している飯島です。