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夢のような2日間

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イベントが終わった日の翌日は日曜日。
京都駅前のホテルをチェックアウトすると、
サウナ好きのFさんが教えてくれた銭湯まで、
歩いて行ってみることにした。
久しぶりのイベントでたまった疲れをいやそうと、
昼間からのんびりサウナに入っていると、
すっかり満たされたような気分になって、
もう後は喫茶店に行ってコーヒーでも飲んだら、
適当な時間に新幹線に乗って帰ろうかな、
なんてことを思った。

夢のような2日間だったな。
サウナに入っていると、イベントの時のことが
しみじみと頭に浮かんできた。
イベントの開催自体が久しぶりだったし、
場所がエースホテルということもあって、
今年は一度も行くことができなかった海外での
イベントのような気分を味わうこともできた。

エースホテルでは、これまでロンドン、
ニューヨーク、ロサンゼルスでノートバイキング
を開催してきた。
そのイベントで、何よりも感動したのは、
スタッフたちの気持ち良さだった。
高級ホテルのような格式ばった礼儀作法ではなく、
フレンドリーでフランクでありながら、同時に
親密な温かさを感じさせてくれる心がこもった
ホスピタリティーこそがエースホテルの大きな魅力
のひとつだけど、イベントを開催する際にも
それを大いに体感することができた。

さらに、僕らを同じ楽しみを共有する同志のように
接してくれて、自分たちが大好きな音楽や舞台を
盛り上げるように、みんなで一丸となってノート作り
のイベントを楽しみながら盛り上げてくれた。

イベント期間中、僕らはエースホテルの一員に
なったような気分になり、同時にエースホテルの
スタッフもトラベラーズチームの一員になってくれて
いるような気分を味わいながら、お客様を迎えること
ができたのはとても嬉しい体験だった。

今回、京都でノートバイキングを開催することに
なったのも、アメリカでのイベントの話を聞いて
いたエースホテル京都のイベント責任者のマギーさん
から、ぜひそれを京都でと、僕らに声を掛けてくれた
ことがきっかけだった。
その過程で、マギーさんはHinaさんと僕の絵を
ノートの表紙にしようと提言してくれた。
さらにコロナ禍で密にならないように
天井が高くて広々としているロビーのスペースを
快くイベントのために提供してくれ、
入口できちんと一人一人、検温と消毒をしながら
運営しているエースホテルと一緒だからこそ、
この時期においても開催することができた
ということもあった。

イベントでは、Hinaさんにマギーさんをはじめ
エースホテルのスタッフは終始イベントのことを
気にかけ、何度も会場に足を運んでくれたし、
本当に楽しそうにノートを作ってくれた。
そんな姿にトラベラーズファクトリー京都の
スタッフに僕らもフレンドリーな雰囲気の中で、
たくさんのお客様を迎えられることができて、
ほんとうに楽しい時間を過ごすことができた。

「これはMD用紙といって、万年筆でも
鉛筆でもとにかくたくさん書きたい方には
おすすめの紙ですよ」
「いろいろな紙が入っていると、日記を
書いていても、その日の紙の色や質感で気分が
変わるから楽しいですよ」
なんて話をしながらお客様が真剣に紙を選ぶ姿を
見ているだけでも楽しいし、最後にリング職人が
綴じてノートが完成した時の嬉しそうな姿を
見ると、自分たちの仕事が多少なりともお客様に
感動や喜びを与えられているのを実感できて、
今までいろいろあったけどがんばってきて
良かったなあと素直に喜ぶことができた。

イベント初日は、はじめてエースホテル京都に
宿泊した。
部屋には、ニューヨークやロサンゼルスの
エースホテルと同じようにレコードプレイヤーが
置かれているので、トラベラーズファクトリーから
展示用のレコードを何枚か持ち込んで聴いた。
だけど京都が他のエースと違うのは、
柚木沙弥郎氏のアートワークが飾られていたり、
ミナ ペルホネンのカーテンに加えて、
MD用紙を使って流山工場で作られたゲスト用
の便箋やメモパッドが置かれていること。
既に何度かサンプルを見てはいたけれど、
あらためて部屋に置かれている姿を見ると、
今までは遠くの友人のような存在だったエース
ホテルが、ご近所の深い付き合いをする仲間に
なったような気分になり、なんだか海外深い
気持ちになった、

「お客さんもたくさん来て喜んでくれたし、
私たちも楽しかったし、ほんとうに最高の
イベントだったね」
片づけが終わり、トラベラーズファクトリーで
みんなで記念撮影をすると、マギーさんと
Hinaさんがそう言ってくれた。

「次はもっと楽しいイベントにしましょう!」
僕も嬉しくなってそう答えた。

さて、そんなことを思いだしながら、
サウナを出ると、喫茶店に入り、
コーヒーを飲みながら、トラベラーズノート
にイベントのことを描いてみた。
やっぱりイベントは楽しいな。
まだコロナ渦の終わりは見えないけど、
そんな中でもできることを少しずつでも
増やしていきたいな。
そんなことを想いながら絵を描いた。


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(株)デザインフィルでトラベラーズノートの企画を担当している飯島です。